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都知事選
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夜話挿絵の名優たちと筆者(右端) 2005年春の細胞夜話連載開始から数えれば8年以上続いてきた夜話シリーズも、ここで一区切りします。筆者の駄文に長年お付き合いいただき、誠にありがとうございました。 夜話シリーズの最終回にあたり、夜話の裏話や連載を通じて願っていたことなどを書き残しておこうかと思います。 弊社の社員がお客さまとのお話で夜話が話題になった場合に、興味をお持ちになるのは「作者は何者?」「どうやって調べているの?」という点のようですので、まずはここから。 作者について 引退したベテランの先生が書いていると想像している方もいらっしゃったようですが、分子生物学が広まってきた1975年の生まれです。作中で冷戦華やかなりし頃の情勢を語っていることもありますが、自身の記憶ではありません。 高校時代の成績は、生物をはじめとした理系科目よりも、地理や日本史などの方がよかったです。ですので、好みと
実績ある過去。そして新たな始まりへ。 GEヘルスケア ライフサイエンスはCytiva(サイティバ)となりました。『プレスリリース(英語)はこちらから』 まずは、ちょっとした頭の体操です。 観察された事実1:多量の物質Xが存在する場合、症状Yは重度である 観察された事実2:少量の物質Xしか存在しない場合、症状Yは軽度である 導かれる結論:Xを減らすことで症状Yを軽減することができる さて、この結論は正しいでしょうか? 正しいかもしれませんし、間違っているかもしれませんね。物質Xが症状Yの原因である可能性もありますが、それとは逆に症状Yの結果として生成されたのが物質Xである可能性もありますし、全く別の原因Zがあって、XとYはともにその結果かもしれないのです。 全貌が明らかになっていない系について、得られた相関性だけで解釈してしまうと、間違った結論に達してしまうことがあります。 しかし、それでも
解糖について少しだけ教科書的な記述をしてみます。 解糖の準備期には、2分子のATPが投入され、ヘキソース鎖が開裂されて2分子のトリオースリン酸になる反応があります。 この過程で、その中間体としてリン酸化されたヘキソースが中間体であることがわかったのには、少々の偶然がありました。 ブフナーの発酵実験、残された疑問 さて、教科書的な生化学史にもう少々お付き合いください。 1897年の論文でエドゥアルト・ブフナーは、酵母をすりつぶしてからろ過し、そこにショ糖を加えると発酵してアルコールが生じることを示しました。この無細胞系でのアルコール発酵の論文は、生化学における新しい時代のはじまりでした。 その当時の考えでは、酵素は生きた細胞が必要なものと必要でないものに分けられていました。そして、アルコール発酵に関わる酵素は前者に分類され、生きた酵母を用いないと研究できないと考えられていました。しかし、ブフ
オリンピックをはじめとする大きなスポーツイベントがあると、好成績を挙げるために薬物を使用した、またはその疑いがあるとするドーピングが問題となりますが、今回はそのドーピングに関わる話題です。 東西冷戦の終結後、東側諸国で組織的に行われていたドーピングの事実が明るみに出てから、ドーピングについての関心は特に高まっています。 ドーピングという言葉は比較的新しく、英語の辞書にはじめて収録されたのは1879年です。その語源は2説あります。 1つは、元々は南アフリカで戦いや祭祀の折に興奮剤として用いられていた飲み物で、アフリカーンス(主にオランダ系移民)語ではdoopと記されるようになり、それが英語になった際にdopeという表記になった、とする説です。 もう1つはオランダ語のある種のソースを指す言葉がアメリカで薬物を使って盗みをはたらくことを指すスラングになり、これが定着したものとする説です。 どちら
高感度なウェスタンブロッティング検出のための工夫 CCDイメージャーのビニング機能について 近年、ウェスタンブロッティング検出に用いるCCD(Charged Coupled Device Image Sensor)イメージャーは、簡便に検出できるだけではなく、技術の進歩とともに非常に幅広い検出ができるようになっています。 従来は「定量性が優れているCCDイメージャー検出、検出感度が優れているX線フィルム検出」という認識が一般的でしたが、現在では、CCDイメージャーでの撮影条件を工夫することで、検出感度においてもX線フィルムと同等、またはそれ以上まで高めることができます。 ここでは、CCDと検出感度の関係をひも解きながら、“ビニング”と呼ばれる検出感度を高める工夫を中心にご紹介していきます。 CCDの受光面積が大きくなれば検出感度は向上する CCDイメージャーでの検出において感度を高める方法
バイオダイレクトメール vol.41 細胞夜話 <第6回:神経細胞は有限か無限か? - 神経幹細胞> 「いったん発達が終われば、軸索や樹状突起の成長と再生の泉は枯れてしまって元に戻らない。成熟した脳では神経の経路は固定されていて変更不能である。あらゆるものは死ぬことはあっても再生することはない」 (1928 Santiago Ramon y Cajal / ラモニ・カハール) 子供の頃、頭をたたくとそのたびに脳細胞が死ぬ、と言われたこと、ありませんか? 昨今では、携帯電話で1分会話すると1000個の脳細胞が死ぬ、と言われることもありますが、人間の脳細胞は生まれてからは増えることが無く日々減っていく、という考え方がどうやら一般常識として定着しているようです。今回は、その脳を巡り、長く議論の的となってきた神経幹細胞についてのお話です。 Cajalのドグマ 1000億ともいわれる神経細胞と、その
「相互作用解析の王道」について 「相互作用解析の王道」は、2009年8月よりバイオダイレクトメールでお届けしています。バイオダイレクトメールは弊社WEB会員向けメールマガジンです。バイオダイレクトメールの配信をご希望の方は、下記リンク先からご登録をお願いいたします。 →WEB会員およびバイオダイレクトメール読者へのご登録 関連リンク 津本先生の研究内容や論文などはこちら→津本浩平先生の研究室Webサイト 東京大学 医科学研究所 疾患プロテオミクスラボラトリー お問合せフォーム ※よくあるお問合せとご回答(FAQ)は「こちらで»」ご覧いただけます。 ※ファイルを添付してのお問合せは、お手数ですが「Tech-JP@cytiva.comまでメールにて」お問合せください。 お問合せ内容[必須] お名前[必須]
バイオダイレクトメール vol.63 細胞夜話 <第25回:組織染色の失敗だったグラム染色> グラム染色はデンマーク人の研究者ハンス・クリスチアン・ヨアヒム・グラムが開発した染色法です。グラム染色は従来の染色に比べて格段に優れた手法だったのですが、その手法を紹介した彼の論文は、以下のように大変控えめな言葉で結ばれています。グラム自身、新しい手法が従来法より優れていることを分かっていながら、このような言葉を書いた真意は何だったのでしょうか。 続きを読むには… 細胞夜話バックナンバーをご覧になりたい方は、下記ボタンよりLife Sciences Academy(LiSA)のサイトへ移動 のうえ、ご登録ください。 細胞夜話のバックナンバーの掲載をお知らせします。 お問合せフォーム ※よくあるお問合せとご回答(FAQ)は「こちらで»」ご覧いただけます。 ※ファイルを添付してのお問合せは、お手数です
蛍光検出の基礎知識(1) 蛍光検出の特性 蛍光標識や蛍光染色の検出は分子生物学や生化学研究におけるさまざまな実験や分析、品質管理などの分野で高感度検出や定量を行うために用いられています。核酸やタンパク質の定量、ウェスタン・ノーザン・サザンブロット、PCR産物の解析、DNAシークエンシング、アッセイ、顕微鏡観察など一般的に用いられている技術では蛍光検出を有効に活用することができます。 蛍光検出の利点 ここでは蛍光検出が他の検出法とくらべ、どのような利点や有効性があるのかをご紹介します。 感度 一般的に、蛍光染色や蛍光色素はDNAやRNA、タンパク質の検出において従来のNon-RI系の検出法より高感度に検出できます。また、多くの蛍光検出法は放射性同位体(RI)の感度に近づいています。 多重蛍光ラベルの可能性 検出機器の光学フィルターと解析用ソフトウェアを用いることで、2色以上の蛍光を別々に検出
バイオテクノロジー関連機器・分析ソフト・試薬、バイオ医薬品製造向けシステム、技術サポート、アフターサービスを通じてバイオテクノロジー研究とその応用を支援します。
2008年9月1日 GEヘルスケア バイオサイエンス “細胞夜話”単行本、本日発売 - メール読者の要望にお応えして書籍化” GE Healthcareの一員であるGEヘルスケア バイオサイエンス株式会社(本社:東京都新宿区/代表取締役社長:渡邉温子)は、メールマガジン「バイオダイレクトメール」にて連載していた“細胞夜話”を、読者の皆さまからのご要望にお応えし、このたび書籍化、本日より全国書店にて発売いたします。 細胞夜話(さいぼうよばなし)単行本 定価(本体952円+税) ※ Amazon、紀伊國屋書店等の書店にてご注文いただけます。 (弊社では販売いたしておりません。) ● 詳細情報 ● “細胞夜話”は、弊社の月刊メールマガジン「バイオダイレクトメール*」にて、2005年5月から2008年3月まで連載された全31話を書籍化したものです。大変多くの皆さまから書籍化のご要望をいただき、この
バイオダイレクトメール vol.64 細胞夜話 <第26回:23年目のちゃぶ台返し - 培養細胞のコンタミネーション> 1951年、世界で最初のヒト由来培養細胞HeLaを樹立したジョージ・ゲイは、世界各地の研究室にHeLaを配布しました。もちろん、ゲイ自身はヒトの細胞を研究している研究者の役に立てばという気持ちで配っていたのだと想像されますが、後にこれが大きな問題を起こすことになりました。 HeLaの樹立を境に、世界各地の研究室でヒト由来の細胞の培養がうまくいくようになり、新しい細胞株が次々に報告されました。それと並行して、そのような新しい細胞株を用いて、さまざまな性質を調べようとする研究も、盛んに行われるようになったのです。 この時期、「培養を続けるとやがて当初の形質を持った細胞が消えてゆき、その代わりに新しいタイプの細胞が現れる」といった現象が見られたようです。 続きを読むには… 細胞
バイオダイレクトメールに掲載した生化夜話のバックナンバーをご覧いただけます。 生化夜話について 2005年5月から2008年3月まで連載していた細胞夜話は「細胞を扱う研究者が飲み会で話す余談のネタを提供する」をコンセプトとしていました。その後を継ぐ形で始まる本連載「生化夜話」も、同様に「研究者が飲み会で話せる生化学関係のネタを提供する」ことをコンセプトとしています。忙しい研究生活の合間の息抜きとして、お付合いいただければ幸甚です。 バックナンバー タイトル 掲載時期
太平洋戦争中の生化学に関連する話題として、発酵させて作ったアルコールを燃料にして零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を飛ばした、という話を聞くことがあります。結論から言うと、ゼロ戦を飛ばせるかどうか試したことはあるけれど、現場で実際に運用されてはいない、ということになります。 実は長いアルコール燃料の歴史 昨今言及されることが多くなってきたアルコール燃料(環境保護の観点から特にバイオエタノール)は、実は長い歴史のある技術です。世界で最初に大量生産されたT型フォードにもエタノールで走るモデルがあり、自動車などのエンジン、内燃機関の燃料として、アルコールはごく早いうちから使われていました。しかし、ガソリンが安定して供給されるようになると、内燃機関の燃料としてのアルコールは、いったん廃れました。その後、再び製造されるようになったのは、第一次世界大戦後のことです。政府機関の研究報告書のような形になるのは昭和に
現在では蛍光や発光などさまざまな手法を使って、生体分子の動きを追跡することができますが、かつては生体分子の追跡といえば放射性同位体(ラジオアイソトープ、RI)を使うのが普通でした。 天然モノの時代 レントゲンによるX線の研究が1895年、キュリー夫妻によるラジウム・ポロニウムの発見が1898年、ラザフォードがα線の散乱から原子核を発見し原子模型を発表したのが1911年等々と、19世紀末から20世紀はじめにかけて放射化学や核物理に関する基礎的な発見がなされています。実は、放射性同位体を分子を追跡するための目印(トレーサー)として使うというアイディアは、放射性同位体の研究がようやく始まったかどうかというこの時期にまで溯れるのです。 時は1911年、場所はイギリスのマンチェスター、前述の原子模型を発表したラザフォードのラボの地下室です。その当時、オーストリア政府がラジウムなど各種放射性物質をラザ
ご記入いただく個人情報は、当社製品・サービスの提供及び販売促進、当社製品に関する情報の収集・分析及び提供、新製品・新サービスの研究開発等並びに市場調査のために利用します。当社は個人情報を業務委託先に預ける場合がありますが、個人情報の取扱いに関する法令、国が定める指針その他の規範に従い、委託先に対する必要かつ適切な監督を行います。個人情報に関するお問い合わせは総合お問合せ窓口(03-5331-9336:営業日 9:00〜12:00、13:00〜17:30)にて承ります。 グローバルライフサイエンステクノロジーズジャパン株式会社 個人情報管理責任者 →個人情報保護に対する基本方針
実績ある過去。そして新たな始まりへ。 GEヘルスケア ライフサイエンスはCytiva(サイティバ)となりました。『プレスリリース(英語)はこちらから』 タンパク質精製、二次元電気泳動など、バイオ実験の原理と方法をわかりやすくご紹介しています。研究活動にぜひお役立てください。 最新版はバイオダイレクトメールにてご覧いただけます。 タンパク質精製・クロマトグラフィー タンパク質サンプル調製法 タンパク質イメージング解析 プロテオミクス ゲノミクス 細胞/モレキュラーイメージング/その他 タンパク質精製・クロマトグラフィー クロマトグラフィーの原理 抗体精製のストラテジー 3段階精製ストラテジー 精製の基本戦略と煮物作りの意外な関係 初期精製ステップ~合い言葉は“質より量とスピード! 中間精製ステップ~目的分子を追い詰めろ! 最終精製ステップ~いよいよ千秋楽! タンパク質を大きさで分ける (1)
細胞夜話バックナンバーをご覧になりたい方は、下記ボタンよりLife Sciences Academy(LiSA)のサイトへ移動のうえ、ご登録ください。 細胞夜話のバックナンバーの掲載をお知らせします。 細胞夜話はamazon等の一般書店でご注文いただけます。 バイオダイレクトメールに掲載した細胞夜話のバックナンバーをご覧いただけます。 テーマ バイオダイレクトメール掲載時期 LiSA掲載
分光光度計を利用したタンパク質定量 それぞれの手法により、検出感度、簡便さ、用いる試薬、測定波長などが異なります。したがって、実施した手法によって定量値には誤差が生じます。 また、測定方法により妨害物質が異なるため、サンプル溶液にの性質を考慮して方法を選択する必要があります。定量を行うサンプル(目的タンパク質)が偏ったアミノ酸配列を持つ場合にも、定量法の選択に注意が必要です。 紫外吸収法 280 nm付近に吸収のあるトリプトファン・チロシン・フェニルアラニンの吸光度を測定し定量を行います。特別な操作は必要なく溶液の吸光度を測るだけであるため、簡便に定量を行えます。 測定波長: 260 nm, 280 nm 【定量範囲】 10 ~ 1,000 µg/ml Warburg と Christian* が導き出した方程式をもとに、タンパク質量を算出します。 タンパク質濃度(mg/ml) = 1.5
はじめに 「DIGE道場とは」 プロテオーム研究の最先端の研究成果が発表されるHUPO(国際ヒトプロテオーム会議)では、近年、オンラインLC-MS法が主流な報告であった。しかし、2007年韓国で開催されたHUPOでのポスターセッションでは、約25%が二次元電気泳動法でのタンパク質分離を採用しており、その中の20%は、蛍光ディファレンスゲル二次元電気泳動法(2D-DIGE)とMSを組み合せた2D-DIGE/MS法が活用されていた。オンラインLC-MS法の報告は全体の37%であった。 この傾向からもわかるように、プロテオーム研究には、これらの2つの手法をはじめとしたさまざまな分析技術を組み合せることが必須であるという認識が高まっている。 新連載「DIGE道場」では、2D-DIGE/MS法で世界的にもトップを独走する国立がんセンター 近藤格先生から、2D-DIGE/MS法を誰にでも確実にプロテオ
タンパク質精製、二次元電気泳動など、バイオ実験の原理と方法をわかりやすくご紹介しています。研究活動にぜひお役立てください。 最新版はバイオダイレクトメールにてご覧いただけます。 タンパク質精製・クロマトグラフィー タンパク質サンプル調製法 タンパク質イメージング解析 プロテオミクス ゲノミクス 細胞/モレキュラーイメージング/その他 タンパク質精製・クロマトグラフィー クロマトグラフィーの原理 抗体精製のストラテジー 3段階精製ストラテジー 精製の基本戦略と煮物作りの意外な関係 初期精製ステップ~合い言葉は“質より量とスピード! 中間精製ステップ~目的分子を追い詰めろ! 最終精製ステップ~いよいよ千秋楽! タンパク質を大きさで分ける (1) タンパク質を大きさで分ける (2) タンパク質を大きさで分ける (3) 組換えタンパク質精製をはじめよう (1) 組換えタンパク質精製をはじめよう (
抗体はライフサイエンス研究全般において必須の道具の一つで、免疫学的測定・解析をはじめとして、細胞やタンパク質の機能解析、遺伝子の発現スクリーニングなどの基礎研究においても利用されています。1975年にKöhlerとMilsteinによってモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマ細胞株の樹立方法が確立されて以来、生命現象を個々のタンパク質レベルで研究するための最も重要なツールのひとつとして活用されてきていることは言うに及びません。さらには、昨今では近未来の医療を担う抗体医療の直接的な手段として、世界各国の製薬企業が抗体医薬品の研究開発に大きな力を注いでいます。 このようにライフサイエンス研究において広く活用されている抗体ですが、動物種や使用する原料によってサンプルの前処理方法や精製方法が異なり、実験目的によって求められる純度も様々であるため、タンパク質精製を初めて行う研究者にとっては抗体の
Cytiva acquires Vanrx to extend single-use manufacturing platform with aseptic filling solutions プレスリリースを読む
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