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アメリカ大統領選
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「末期がん患者を救った男」(白木茂著 幻冬舎メディアコンサルティング発行)という本があります。ご自身がお子さんを白血病で亡くした実業家がさまざまな経験を経て、「ヨウ素」を使ったがん治療法にたどり着く物語です。 しかし、この著書はある経済事件を引き起こし、著者は逮捕されています。 著者の非常に読みやすいロジカルな経験談に関して真偽を調べることは不可能です。しかし、この白木茂氏が勧めるヨウ素を使ったがん治療はどこからみてもトンデモ系ニセ医学であることはお伝えしておく必要があると考えます。 この本はなぜ、がん患者さんの家族の努力が完治のポイントであると強調するのか?「末期がん患者を救った男」の序章「がんと闘うために重要な患者と家族の”心得”5」及び第1章「幸せから絶望へ」は読みやすい内容であり、読者の心を惹きつけやすいものになっており、がんセンターの「がん情報サービス」のデータを引用するなどして
各都道府県が指定した「発熱外来」については誤解されている方が少なくはありません。 そこで発熱外来とはどのようなものであり、どのようは対応をしているのかを当院の経験をもとにしてお伝えします。 各都道府県が届出を受けて発熱外来指定医療機関となる発熱外来は各医療機関が地域医療に貢献するために、各都道府県に設置を届け出て指定を受けて運営されています。 医療機関の場合、応召義務と呼ばれる来院した患者さんを正当な理由なく診療・診察を拒否することはできない法律があります。しかし、感染力の強い病原体に関しては限定的に診察・診療拒否が可能と解釈されているために発熱などの有症状者はかかりつけ医以外の発熱外来を受診することが少なくありません。 当院が発熱外来の指定を受けた時に東京都から発熱外来を設置していることを公開して良いのかとの連絡がありました。私は当初その意味がよく理解できなかったのですが、発熱外来を行な
神奈川歯科大学の大学院が統合医療学講座なるものを設けたことがトンデモウォッチャーの話題になっています。この講座が様々な仕掛けが施されたものであることに大学当局は気がつかないのか、批判に対して開き直った声明を出しています。 エドガー・ケイシーとは何者?医学とは無関係、まったく科学的な手法には裏付けられていないオカルト系スピリチュアル系啓蒙セミナーの代表格がエドガー・ケイシー(Edgar Cayce, 1877年3月18日 – 1945年1月3日)であり、エドガー・ケイシーが始めた民間療法をがエドガー・ケイシー療法と呼ばれています。 日本人の99%はエドガー・ケイシーさんの名前をご存知ないと思います。Wikipediaによれば肩書きは予言者、心霊診断家です。トンデモ系ウォッチャー、オカルトウォッチャーの間ではエドガー・ケイシーさんといえば「霊能力者」「詐話師」「元祖セミナービジネス」という言葉
「みなし陽性」との言葉が一人歩きをして日本国中を混乱に陥れています。「みなし陽性」の正式名称は「特例疑似症例」と言うらしいのですが、一般の方はもちろん医師でもそんな言葉は知らないのでは。 どうみても新型コロナウイルス感染症の方を診察したのですが、厚生労働省に届け出たところ、その患者さんの居住地の保健所から却下されてしまいました。 混乱を招いている「みなし陽性」とは・・・。検査キット不足が主な原因となって、検査をしないでもコロナ感染者であると判断することが一部の自治体で可能になることがメディアを騒がせています。 みなし陽性の定義を間違えて解釈しているメディアによく登場する方も少なくはないようです。ほらねっ!! 三浦氏の発言の一部が切り取られている可能性もありますが、誰でも彼でも自己申告で「みなし陽性」認定されるわけではありません。みなし陽性の定義は感染者の同居家族で症状がある場合は抗原検査や
ヴィーガン食が健康に良いとの医学的根拠はありません。ヴィーガンを取り入れた生活をする人たちはいますが、まさか学校の給食に導入というびっくりニュースが舞い込んできました。それも東京都八王子市の公立の小学校です。なぜこの公立小学校の校長先生はヴィーガン給食なんてものを始めたんでしょうか? この校長先生の人脈はトンデモさん濃度が非常に高く、トンデモさんにありがちな「引き寄せの法則」に従っているとしか思えないのです。 ヴィーガン食が健康に良いとのエビデンスは無いし栄養欠乏の可能性もあるヴィーガン(vegan)という偏った食生活が健康に良い、と考えている人たちがいます。子どもは一般的に野菜嫌いであるとの思い込みによって、ベジタリアンを過激にしたヴィーガン食を給食に取り入れる試みを行なっている公立学校があります。 第三者である私がたまには野菜中心の給食をイベントとして行うことを頭っから否定することはよ
ハサル液の医学的な効果私の守備範囲と思われる医学関連ではハサル液のウェブサイトの左のバナー「抗がん治療」および「最新型重粒子癌治療装置」が気になります。 そこでハサル液の「抗がん治療」をポチると・・・「詳細情報をご希望の方は、メールにてお問い合わせください。」となっちまいます。めげないで最新型重粒子癌治療装置をポチると・・・同じように「詳細情報をご希望の方は、メールにてお問い合わせください。」。とにかくメールが好きなハサル液を取り扱っている一次ソース株式会社ハサルなのです。 そもそも保護されていない通信と表示されるウェブサイト、強引にメールでハサル液に関して問い合わせしてみようと試みると見慣れない表示が出てきちゃいました。 会社概要にある電話番号で問い合わせを試みましたがだーれも出ませんので、ハサル液に関する詳細はツイッターに頼るしかないようです。 ハサル液はがんを治す!!??AKIなるア
波動医療・波動医学の必需品「メタトロン」とは昨日は「波動医療」あるいは「波動医学」という限りなくトンデモ系ニセ医学の基礎知識に関してブログ記事を書きました。 トンデモ医療の王様、量子力学にもとづいたと称する波動医学には近寄らないが吉❗ 一般的な標準医療を否定し、陰謀論まで持ち出してくる人たちの中には医療従事者も少なからずいます。そんな人たちがどんな医療を行っているかというと、常識ある人からすれば胡散臭い医療です。そんなインチキ医療の総本山ともいえるのが波動医学なるニセ医学。世の中に蔓延るトンデモ医療を調べてみるとたいてい波動医学に行き着きます。 この波動信奉者は医師の中にも混入しています。私はどこをどのように考えても波動医学はまっとうな科学に基づいた医学・医療とは思えないのですが、なぜか医師でも信奉者がいて日々の診療に役立てているようです。 波動系のお医者さんが診断に使い、治療にも使用する
東京大学病院の放射線科医上松正和医師が潜入レポートしたトンデモクリニックがあります。そのトンデモクリニックは私はかなり前から色々と確執があった医療機関であり、そこの医師が信じ込んでいる酵素栄養学なるニセ医学に影響されたセミナー開催者から猛抗議を受けたことがあります。 どれだけトンデモ系ニセ医学であるのか、そのクリニックのウェブサイトを見ながら解説しますね。 酵素栄養学の本山鶴見クリニックのウェブサイト酵素栄養学なるトンデモ系ニセ医学があります。しかし、酵素が人体にとって大切な働きをすることが知られているため信奉者が多く、医師の中にも酵素栄養学を日常の診療に取り入れている人がいるためにかなり厄介な状況になっています。 医療機関でニセ医学である酵素栄養学を導入しているところの特徴として、酵素栄養学以外のトンデモ系ニセ医学を取り入れていることでトンデモクリニックを見分けることが可能であるのが不幸
オーガニック・自然が一番、そういうイメージを誰もがお持ちのはず。でも、のどかな田舎の風景って自然でしょうか?都会の街並みとは違うものの思い切り人工的な風景です。 人工的なものを体に入れるのは良くない、ワクチンって体に悪いのかもしれない、そういう疑いを持ってしまうと、ドツボにはまっていきます。 ワクチンを打つべきか打たないべきかで揺れ動いている方は、ぜひ判断基準のひとつとして読んでみてください。 反ワクチン医師のワクチンを我が子に打ちたくないママ向け講座の内容ワクチン接種忌避を堂々と宣言するために、お母さん方にワクチン証明書なるものをやまびこ小児科クリニックの横地真樹医師は発行しています。 この「ワクチン受講証明書」はこのように母子手帳にべたりと貼って使用するようです。 インスタ界隈でワクチンを拒否するための印籠が出回っている⁉ 人工的に作られたものを摂取することに抵抗感ある人は多いはずです
https://twitter.com/nanaracco/status/1426883810440871941?s=12 イベルメクチンの服用を東京都医師会が推奨?都医師会の尾﨑治夫会長が2021年8月13日の緊急記者会見でイベルメクチンというオンコセルカ症の治療薬が感染症に効果がある発言したと受け止められています。 詳細に会見を視聴してみると、イベルメクチンがいま世界中を席巻している感染症に対する治療効果があるだけではなく、感染予防効果もあると受け止められてしかたのない内容です。 しかし、イベルメクチンが現在世界中に拡散している感染症に対して効果があることは論文ベースでは全く認められていないのです。 そこで大慌てで私はこのようなブログ記事を書きました。 東京都医師会長のイベルメクチン関連発言、多くの開業医は一気にやる気モードがダダ下がり。 東京都医師会の会長の発言がニュースになる・一般
殿!ご乱心???2021年8月13日の東京都医師会長尾﨑治夫先生のお話を伺ってぶっ飛びました。尾崎会長は挨拶に続き総論と称して現在の感染症の状況を伝える時に、なんとあの「イベルメクチン」の積極的な処方を促すような発言をしているのです。 私が所属する目黒区医師会の位置付けは日本医師会の組織図によればこのようになっています。 尾崎東京都医師会の発言は東京新聞によれば 抗寄生虫薬「イベルメクチン」について、アフリカで別の病気のために予防的に投与している国の新型コロナの感染者数や死者数を示し、「まったく効かないという話は、むしろないのではないか。治験をしっかりやって検討が必要だが、患者さんにインフォームドコンセントをした上で、使用許可を認めていただいても良い段階に来ているのではないか」 https://www.tokyo-np.co.jp/article/123988となっています。有効性を示した
分子生物学はまっとうな学問です。しかし、分子栄養学となると雲行きが怪しくなり、分子整合栄養医学となるとトンデモ系ニセ医学決定です。 トンデモ分子整合栄養医学、またの名をオーソモレキュラー栄養療法が疑似科学系ニセ医学であることをお伝えします。 ビタミン神話の始まりは、「※個人の感想です」レベル⁉?物理学を専門とする三石巌という研究者がいました(故人)。その方の書かれた書籍や言葉がトンデモ分子栄養学のバイブル的存在となっているように思われます。分子生物学と栄養学を合体させた分子栄養学、そして分子栄養学から発展した分子整合栄養医学は明らかにトンデモでありニセ医学であると私は断言します。 三石氏は1961年に白内障で数年後には失明すると担当医に宣告されました。そこで白内障の原因は栄養であり、白内障の原因はビタミンCであると考えました。そこでビタミン剤の注射をすることによって白内障と診断されて以来3
クスリやその他の問題でアーティストが活動を自主規制したり干された時に、「作品に罪は無いのになんで?」との意見も出てきます。絵本作家のぶみ氏の場合は作品自体が罪作りなものであることをご存知の方が少ないのかもしれません。 罪作りな「胎内記憶」というニセ医学をご存知でしょうか?トラブル続きの2021年開催第32回東京オリンピック。関係者の辞任や解任のなかで多くの人達が、「絵本作家のぶみ、って誰?」とか、「なんで絵本を書いただけなのに辞退なの?」と受け止めているのかもしれません。 以前から絵本作家のぶみが科学者や医師に批判されている理由は、「胎内記憶」というトンデモ系ニセ医学を信奉しており、それが作品に反映されているからなのです。 2018年頃、絵本作家のぶみは「あたしおかあさんだから」という歌の歌詞を書いたことが話題となりました。それ以前にも「ママがおばけになっちゃった!」という絵本を書き、その
社員に対して「ワクチン接種したら出勤不可」と指示を出してしまったタマホーム社長。 上場企業の社長がどうして反ワクチンというトンデモに汚染されてしまったのでしょうか? そこには、トンデモ波動医療のビッグショットの影響が見え隠れしているのです。 ワクチンを接種したら5年後に死にますからね???文春によればタマホーム社長はこんなことを社内で口走ったそうです。 ワクチンを接種したら5年後に死にますからね https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1395ワクチン接種をすると5年後に死んでしまったら、タマホームとしてもそりゃ大問題になりますものね。タマホームは建売住宅が本業ですから家を買う人々がワクチン接種によって5年後に死んでしまったら家が売れなくなっちゃいますもの。 愛社精神が強すぎるために、お客様そして社員を守るために反ワクチンを強く訴えかけたものだと理解す
保護者、特に母親が子どもの食に気を使うのは自然な行為だと思います。しかし、ファストフードやコンビニ食、あるいは保存食に使われている食品添加物に対して過剰な警告を発する人たちがいます。 必要以上に食品添加物の危険性を煽る風潮は保護者たちに不要なプレッシャーをかけてしまっているのではないでしょうか? そもそも添加物は国や地域で違いがあって当たり前「ヨーロッパでは使用が禁止されている添加物が日本では当たり前のように使われている」「日本の食品業界は何を考えているのよ、キーッ❗」って、おっしゃる意識高い系の方が少なくはないようです。 そもそも食品添加物って、どのような目的で使用されているのかをご存知ですか? 昔々、冷蔵庫がどの家庭にもあるような生活を送れるほど日本は豊かではありませんでした、国民全体が世界的に見ると貧乏だったのです。その当時は食材を無駄にしないために様々独特な保存方法が地域や家庭で取
おお!医療機関に無料でクレベリンを配布してくれるなんて太っ腹、いい会社じゃん❗ と受け止めた一般人も多いかと思われます。でもさあ、クレベリンが空間除菌する効果があるかについては、まっとうなお医者さんだったら大いなる疑問を抱いているんですぜ。 はっきり言ってクレベリンで空間除菌しても、いま世界中が振り回されているヘンテコなウイルスによる感染症の予防効果は全く証明されていません。 いまから1年以上前にこんな記事を書きました。 クレベリンにはエビデンスがあっても、その信頼度には問題あり❗ 消費者庁は空間除菌の製品の広告に対して景品表示法違反(優良誤認)に当たると再発防止命令を出しています。空間除菌製品の代表であるクレベリン、ウイルス対策としての使用は、安心感は得られても実際の効果は期待できません。クレベリンは製薬会社が販売していますが雑貨なのです。空間除菌のウソ・本当について医師が解説します。
「粗にして野だが卑ではない」は私の好きな言葉です。城山三郎氏が日本国有鉄道総裁の石田禮助氏を主人公とした小説の題名であり、石田氏は国会に呼ばれた時に議員に対してこの言葉を使って自己紹介したとの逸話があります。 今回のコロナ禍において、権力もあり権威もある行政や国会議員や首相に苦言を呈することで人気を集めている開業医がいます。ワイドショー系テレビ番組ではお上も屈しない辛口のお医者さんとして、全国区的に人気があるようです。 しかし、このお医者さん、なんだか話に整合性が無いことが以前から気になっていました。 言論の自由は守られるべき、でも医師が政治や経済問題を語るのはどうなんだろう? 左右対称なら正規分布説の玉川さん、医療従事者にはとにかくアビガンを飲ませろ説の岡田オバサマの出演する番組はあえて観ない生活を送っています。でも、ちょっと前から気になっていた「政府に物申す」的なお医者さんは私が以前か
BuzzFeed(バズフィード)というネット媒体があります。BuzzFeedの医学健康関連記事の質の高さは医師の間でも定評があります。 特にBuzzFeedのファクトチェックに関してはデマや都市伝説や噂レベルの情報をチェックしてくれる、ありがたい記事がほとんどです。 しかし、どのような信頼度の高い媒体であっても玉石混交である点に注意が必要である、との私の持論が証明された些細な出来事がBuzzFeedとの間であったので、その顛末をお伝えします。 新型コロナ感染症ワクチンに感染予防効果はあるか?ワクチン接種の感染症に対する効果を否定する合理的な説明は目にしたことがありません。故にワクチンはどんどん接種するべきです。 新型コロナの厄介な点は、無症状感染者問題です。感染症の症状があったら人との接触を防ぐ、あるいは第三者にうつさないように細心の注意を払うことは社会生活を営む上での常識です。しかし、新
新型コロナ感染症の感染拡大に伴い、GoToトラベル、GoToイートが中止になりそうです。 感染者が増えなければ、ユーザーである一般国民にとっても、業者にとっても有意義な政策だと考えられます。なぜ感染者は増えてしまったのでしょうか? 正しい感染予防方法をメディアは伝えていましたか?感染予防対策の基本をしっかり実施していれば、ここまで感染は広がらなかった可能性について検討してみます。 感染予防の基本をたんたんとこなせば「Go To トラベル」はそのまま継続できた可能性も私は確実なエビデンスは無くても、「次亜塩素酸水なんて効果ないよ、空間除菌なんでできるわけないでしょ!」と国が公式見解を出して、メディアが積極的に取り上げていれば、GoToを見直す必要なかったのでは、と考えています。 例えばNHKのこれ。 どこが感染対策を徹底なんだよ〜❗※ちなみに今はなぜか上記の画像が他のものに変更されています。
ワクチン接種を科学的思考から大きく外れて、つよくワクチン接種反対を主張してる人たちがいます。ワクチンの効果は100%では無いですし、副反応のリスクも0%ではありません。 ワクチンも薬もリスクはあります。リスクのない薬やワクチンは存在しません。ですが、ワクチンの人類に対する貢献は、紛れもない事実です。これは、どのような信頼できる資料やいかなる論文でも否定できるものではありません。 人類の英知ともいえるワクチン接種反対派に巻き込まれそうになっている方、巻き込まれてしまった方はぜひもう一度なぜ自分がそのような考えにいたったかを再考してみてください。 一度はワクチン接種忌避であっても、いつでも多くの医師はワクチン接種を歓迎します。 反ワクチンを唱える扇動家は本当にあなたやあなたの家族の心配をしているのでしょうか?インフルエンザワクチンをお子さんに接種しなかったことをいまでも悔やんでいる親御さんが患
ネット上では時々ニセ医者がもっともらしい医学アドバイスを行うことが問題になります。最近Twitterで見かける「めぐみ@生活習慣改善ナース」というアカウントが気になってしかたがありません。 もっともらしい医学風の発言を繰り返しツイートしているのですが、その内容はかなり激しくトンデモ医学の強い影響を受けているのです。生活改善ナースさんの発言内容がどれだけヘンテコでエビデンスの無いものであるかを医師である私がチェックしてみますね。
三宅洋平氏という人物をご記憶でしょうか?いわゆる自然派を拗らせた方で、2016年の参議院選に立候補したことを記憶していることを記憶している方もいるでしょう。 選挙結果は当然落選でしたが、その後も自然を享受する生活を送りつつ安倍昭恵首相夫人や山本太郎氏と交流を深めながら、ワクチンの効果に疑問をいだきつつ、反ワクチン派としての発言を行っています。 三宅洋平氏がワクチン接種に反対する根拠は非科学的であり、あまりにも自分勝手な論理であり、ワクチンを忌避しても実際はワクチンに守られていることをお伝えします。 反ワクチン発言を行う三宅洋平氏はしっかりワクチン接種の理由を理解してね!言論の自由は絶対に守られなければなりません。世の中で常識とされていることに素朴な疑問を抱くことも、重要なことだと考えています。 しかし、自分で調べもしないで、科学的思考を放棄し自分の主張を補填する情報だけを選択して思考作業を
テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」のコメンテーターである玉川徹さんは数字を持ち出して、一見論理的はお話をされている、と感じている視聴者も多いのではないでしょうか? しかし、発言内容にツッコミを入れたくなってしまう、うるさ型のオッサンも少なくありません。 玉川さんの意見は結論ありきです。残念ながら玉川さんはデータの解釈方法や計算自体が苦手なようです。 モーニングショー玉川徹さんには騙されちゃった専門家が多忙でコメントする余裕が無かった時に声がかかり、その独特なキャラが受けて芸風を確立したどこかの医師じゃない大学教授は、気にならないくらい耐性がついた私です。 一方でまさかのこの人は真剣にこんな意見を持っているわけじゃなくて、一社員として受けを狙っているを解釈していたテレビ朝日モーニングショーの玉川徹さんだったのですが、 玉川徹さん、マジで全く数学的センスがないことに驚かされました。 202
ネーミングセンスはよく悪くもインパクト抜群、CMを見ない日はない小林製薬さま。 あったらいいなをカタチにするというコンセプトのもと、数々の製品を世に送り出しています。その中で「ケシミンクリーム」というシミが消えるクリームがあります。 シミが気になっている方はちょっと試してみたい、と思ったことありませんか??試す前に、この医薬部外品の「ケシミン」について医師として掘り下げた記事をまずご覧ください。 またもや小林製薬さまの医薬部外品に非常に疑問が出てきました効果効能をあからさまに主張できるのが医薬品や医薬部外品であることは多くの方がご存知だと思います。医薬部外品は化粧品より明確に効果を表示できます、でもその表現は医薬品よりはやんわりになってしまいます。となるとCMでの表現も本当は効果効能を強く訴えたいが、どうしてもまんま効果を表現するとダメ、でもイメージ的に効果を伝えたいとなるとグレーゾーンに
新宿で新型コロナのPCR検査を行ったら陽性率が4割!とAERAは報じています。 まずこの4割という数字はAERAのスクープでもありません。そして新宿という事前確率が高いエリアにおける数字だから当たり前とも解釈できます。 このようなセンセーショナルな数字だけを独り歩きさせることは、新宿で飲食を営んでいる方々とって大変迷惑な記事だと思います。 AERAは新宿のPCR検査センターの陽性率が4割、と煽るけど⋯。メディアは煽ってなんぼ、視聴者数や読者数を稼ぐのが仕事の一つであることは理解しています。 しかし新型コロナ感染症禍の最中にミスリードで必要以上の不安を煽る姿勢は批判されるべきだと思います。AERA dot. (アエラドット) は少しばかり度が過ぎているぞ❗と感じざるを得ません。 新宿区PCRセンターで「陽性率4割」の衝撃結果⋯桁違いの跳ね上がりに「感染拡大は明らか」と医師 は、煽りすぎのタイ
新型コロナに対する感染症対策によって、経済活動が抑制され、世界中の景気が後退しています。 感染症を抑え込むことを優先するか、経済活動を優先するべきか各国で議論が起きています。新型コロナ感染症が必要以上に恐れられている原因の一つが、無症状であっても他の人に感染させるリスクがある、と考えられていることです。 実は無症状感染者が感染を拡大させていることは現時点では確実なエビデンスがあるとは言い切れない状況なのです。 新型コロナ感染症は症状のない人からもうつるか?正しい新型コロナ感染症対策は医学的な見地からすると、感染者との接触を避けることが1番だと考えます。感染者との接触を防ぐ方法の問題点は副作用として、経済活動の停滞を招くことです。 複雑に絡み合った諸問題を解決する方法として、オッカムの剃刀(Occam’s razor)があります。複雑な答えと単純な答えがあった時、単純な答えの方が正しい、とい
新型コロナの問題点は、治療薬がワクチンがまだ完成していない状況下において、ウイルスに感染しても症状の出る人と出ない人がいる上に、無症状の人が感染を拡大させている可能性があるという点です。 治療薬やワクチの開発が進めば事態は打開できそうですが現時点では決定的な解決策はないのではないでしょうか。 無症状病原体保有者が病原体を拡散していることが問題?新型コロナのたちが悪いところは、無症状であっても第三者に感染させている可能性が現時点では無い、とは言い切れないこと。 ゴホゴホ咳をしている人はそれなりに気をつけるでしょうし、その周囲の人も映されないように注意をするはずです。無症状でありながら新型コロナ感染している、そのような状態を無症状病原体保有者と医学的には呼びます。 無症状病原体保有者、実は私が専門としている泌尿器科領域では以前から問題視されていました。例えば性行為によって感染するクラミジア感染
一家庭2枚配布されたアベノマスク。異物が混入して不潔❗との話が出回っていました。 医学的に言うところの清潔・不潔と一般の方が考える清潔・不潔の違いをアベノマスクを使った実験でご説明します。 実験してみました、汚れていても医学上は清潔なアベノマスク。アベノマスクと呼ばれるガーゼマスクが国から配布されました。ガーゼマスクや布マスクがウイルス感染にどのような機能を果たすのかについては議論の余地があります。アベノマスクがどのような経緯で国民に配布されたのかについても様々な報道があります。 一つだけ言っておきたいことは、見た目が汚くても医学上は清潔である、と判断されることがあるということ。 アベノマスクが医学的に汚染された状態、つまりバイキン類が付着していて健康に悪影響があるのか、培養検査という方法で確認してみました。 思想信条に関わりなく、医学的清潔不潔はゆるぎません。少しでも安倍政権を擁護するよ
世の中で不妊に悩んでいる方が多いことは、皆さんご承知のはず。 不妊症の治療となるとかなりの費用が必要となります。 そんな不妊に悩む方・妊活をしていかたにターゲットを絞ったお茶があります。子宝を授かることができるお茶の成分を検証してみたら、どのように考えても医学的に妊活をサポートすると考えられる成分は含まれていなかったのです。 このお茶を販売している会社は何を狙っているのでしょうか。 不妊症の女性がトンデモ系ニセ医学にロックオンされたら⋯。私はかなり以前からニセ医学はターゲットを子育て中のママに絞っていると警告してきました。トンデモ系ニセ医学界隈もいわゆる青田刈りをすることによって顧客を早期にゲットする作戦に変更したようで、今の最大のターゲットは妊活中の女性です。 産婦人科方面を得意としない私ですが、不妊における問題は男性の可能性もあります。男性の不妊症は私が専門としている泌尿器科領域ですか
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