条例が“できたら終わり”では、ない―― 「ゲームは1日60分まで」という時間の目安が盛り込まれ、全国的に注目を集めた香川県のネット・ゲーム依存症対策条例。施行から2年で何が変わったのか? 県や教育委員会の依存対策の取り組みや高校生が起こした裁判の行方を追うとともに、条例の「科学的根拠」を改めて検証する。 2020年3月、香川県議会で成立した全国初の「ネット・ゲーム依存症対策条例」。 子どもがインターネットやゲームの依存症になることを防ぐための自治体や学校、保護者の「責務」を定めたこの条例。 18歳未満のゲームの利用時間を「1日60分(休日90分)まで」とする目安が盛り込まれ、 意見公募での賛成意見「水増し疑惑」が浮上するなど全国的に注目を集めた。 導入を目指した背景や狙い、条例の中身と、制定過程の問題点について検証した。