鴨川と高野川が合流する三角地帯の「鴨川デルタ」(京都市左京区)。京阪出町柳駅の近くで川の水に親しめる広々としたスペースがあり、休日は家族連れや若者のグループでにぎわう。この一帯、よくよく見ると、橋が密集している。今出川通を東西につなぐ「賀茂大橋」、すぐ北側には高野川に架かる「河合橋」と鴨川に架かる「出町橋」がデルタを挟んで一続きになっている。そこから鴨川を上流へ200メートルほどいくと「葵橋」がある。 その葵橋の東詰におかしなバス停が存在している。実在していない橋がバス停の名前になっているのだ。 「新葵橋」 北行きの市バスの停車順で言えば「河原町今出川」「葵橋西詰」ときて「新葵橋」になる。下鴨本通沿いにあり、最寄りの交差点名は「葵橋東詰」。葵橋はあっても新葵橋はない。なのに、なぜこんな名前がついているのだろう。 「葵橋は何回も架け替えているからねえ…