【ワシントン=坂本一之】11月の米大統領選で再選を目指す民主党のバイデン大統領(81)に選挙戦からの撤退を求める同党の上下両院の議員が19日、計35人に急拡大した。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。新型コロナウイルス感染で自主隔離中のバイデン氏は同日の声明で、「来週、選挙戦に復帰するのを楽しみにしている」と意欲を示したが、撤退圧力は強まっている。 民主党のハフマン下院議員ら4人の下院議員は19日、バイデン氏宛ての共同書簡で、「民主党にはハリス副大統領を筆頭に有能な若手がいる」と世代交代を訴えた。 19日には民主党所属の議員11人が選挙戦からの撤退を求めたという。撤退論を掲げる議員は、上下両院に所属する民主党議員の1割を超えたといい、バイデン氏への包囲網は狭まっている。 これに対しバイデン氏は19日の声明で、トランプ前大統領(78)が18日に行った共和党大統領候補の指名受諾演説に