磯邊順蔵さんの日記。「11月25日 水曜日 晴」との記述の次段から、この日の経緯が詳細につづられている=6月25日、東京都練馬区(酒巻俊介撮影) 昭和45年11月25日、作家の三島由紀夫が陸上自衛隊市ケ谷駐屯地(東京都新宿区)にあった東部方面総監部で自刃した。一部始終を目の当たりにした元陸自隊員の磯邊順蔵さん(85)は、当日の経緯を日記につづっていた。読み取れる範囲での全文は以下の通り。 「バカヤロー」とヤジ《11月25日 水曜日 晴》 ・1100 三島由紀夫氏以下5名来監する ・1102 (同僚の)木村佳枝2曹と、自分の2人でお茶を出す。(総監室には)三島由紀夫以下5名と(東部方面総監部の)益田兼利方面総監のみ ・1105 三島以下5名 益田方面総監をしばり日本刀をぬく。乱入するも右手の中指を刀で切られる。益田総監を助けに行くも人質にとられているために助けられず ・(※以降、時間帯記載な