走行方向と対向車線の境界を表すために道路上に標示されているものが「中央線(センターライン)」の指示標示です。そして、走行車線に複数の車線があり、その境界を区分する指示標示は「車線境界線」と呼ばれます。 勘違いしているドライバーも多いのですが、この中央線や車線境界線のラインは「追越しをしてもよいかどうか」ということを示すものではなく、ラインによって区分された車線から「はみ出して通行することの可否」を指示する道路標示です。まずはこの原則を覚えておきましょう。 中央線と車線境界線は「白色の実線」、「白色の破線」、「黄色の実線」の3種類に大別されます。ただし、同じ色や形状でも中央線と車線境界線の場合では少し意味が異なっており、このことがラインの意味を混同しやすくなっている要因とも言えます。ここでそれぞれの意味をしっかりと確認しておきましょう。 白色の実線(中央線の場合) 白色の実線で中央線が引かれ