2. 年次推移 1) 肺炎 1899年における肺炎による死亡は,男子23,379人,女子19,934人の合計43,313人で,総死亡者数932,087人の4.6%を占めていた(図1). 年次推移をみると1899年から男女とも増加を続け1917年には男子52,727 人,女子46,509 人となっている.1918年には,いわゆるスペインかぜ6)の流行に呼応して急激に死亡者数が増加し,男子105,507人,女子100,026人の合計205,533人とピークを示し,総死亡者数1,493,162人の13.8%を占めた.さらに,1920年には第2波のスペインかぜの影響を受け.男子88,551人,女子87,123人となっている.それ以降1943年まで,男子では56,000~76,000人,女子では48,000~63,000人程度で推移する.1945年以降は,死亡者数は大幅に減少し,1964年には男子1