植田日銀が日本を壊しにかかる。そう実感したのが、4月25、26日の金融政策決定会合での「主な意見」を読んだ感想だ。 この「主な意見」は会合に参加した各委員の意見の要旨を匿名で公表するものだ。ちなみに政策決定会合は植田和男総裁と2人の副総裁、そして委員6人からなる。 日本の経済政策は金融政策と財政政策の両輪からなるが、金融政策はこの9人の委員の多数決で決まる。議事録は10年後に公表されるが、この匿名の「主な意見」も金融政策について日銀がどう考えているかを知る上では貴重な情報源ともいえる。 今回の「主な意見」の中心は、さらなる利上げである。かなりの委員が円安によって、物価が高まるリスクを考慮していて、利上げを積極的に行うべきだという意見を持っているようだ。その中心には植田総裁自身がいるのはほぼ間違いない。