まもなく開業から1ヶ月を迎える相鉄・東急直通線(新横浜線)。この路線に今のところ乗り入れる気配がない東横線系統の8両編成は「入線できない」のか、それとも「できないことはない」のでしょうか。理由として有力視されている車上子位置の問題とともに、設備面を観察したうえで改めて考察します。 1 はじめに 東急側から相鉄に直通できる車両は目黒線系統の3000系・5080系と東横線系統の5050系4000番台(10両編成)のみで、その他の車両(東京メトロなどの他社車も含む)は相鉄の運転保安システムや列車無線に対応していないため、東急の管轄区間である新横浜駅までが入線可能な範囲となっています。 しかし、東横線系統の各駅停車を中心に使用される8両編成[1]東急5050系・横浜高速鉄道Y500系・東京メトロ17000系の3車種。は営業運転で入線しないどころか、試運転でも1度きりしか入線したことがありません[2