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ノーベル賞
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駅 構内。 僕 ポケットの中の小ゴミ 捨てようと近づいたゴミ箱 先客が居て。 妙齢の女性 右手に握り締めた何か 捨てよか捨てまいか そんな素振りを何度かしたけど結局捨てて どこかへ立ち去り居なくなり。 その後すぐ 僕 ポケットの中 飴の包み紙とか まとめて掴んで握りこぶし ゴミ箱の中に突っ込んだ時 回転するゴミ箱蓋の軸 差し込む外光 キラリと光る金属反射 ん? なんだこりゃ 不躾ながらも僕 ゴミ箱の中から拾って摘み上げたそれは 鍵。 まだ生暖かい人肌 体温の名残があるってことは つい今しがた捨てられたってこと。 さっきの女性が捨てたのかなあ でも 鍵って捨てるもんじゃないし 第一どこの鍵だろう 鍵に付いてる金属製のタグには『○○○口 0068番』と刻まれていて ああ こりゃ この駅のコインロッカーの鍵じゃあないか。 まったく。 こういう公共のものを捨てるなんて なんて酷い人だ。 文句の一つ
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