鬼滅の刃に描かれた吉原の風景①ー仲之町通り『鬼滅の刃 遊郭編』第二話には、吉原の象徴として大通りが登場します。 台詞にも「吉原」と言っているので、ここは吉原の大通り「仲之町通り」です。 夜の帳がおりた頃に人がどことなく集まり、通りの真ん中に植えられた季節ごとの木々は、吉原の表の面を派手に演出していました。吉原ってこんなんやったんやろなーと想像力を豊富にさせるきれいな描写です。 人は夜の明かりのもとに、夏虫のように集まり、それは盆も正月もなかったといいます。 『鬼滅の刃』の時代設定である大正時代を例にとると、大正5年(1916)の吉原の遊客数は1,256,813人1。1日あたり約3,443人が遊んだという計算で、「冷やかし」など実際に遊んでいない人は数に入れていません。推定ですが、純粋な人出はこの3〜5倍はいたのではないかと。 なお、明治後期〜大正期、つまり『鬼滅の刃』の時代設定の「仲之町通