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2種類の質問 質問は大きく2種類に分けることができます。それは「オープンクエスチョン(開いた質問)」と「クローズドクエスチョン(閉じた質問)」です。 ◎オープンクエスチョンは、相手に自由に答えてもらう質問です。 原則として5W1H(いつ/どこ/だれ/なに/なぜ/どうやって)で尋ねます。 相手に自由に答えてもらうので、相手からたくさんの情報を得たり、会話を広げたりする効果が期待できます。(メリット) ただし、親しくない相手に選択肢が多過ぎる質問をすることで、心理的負担をかけてしまうこともあります。(デメリット) 【オープンクエスチョンの例】どんなタイプの女性が好き? ◎クローズドクエスチョンは、Yes/Noなど限られた選択肢で答えさせる質問です。 選択肢がかぎられているので、相手の考えや事実をはっきりさせることができ、また相手の負担も少なくてすみます。(メリット) でもあまり多用すると、相手
ロングセラー『統計で嘘をつく法』(ダレル・ハフ著/講談社ブルーバックス)に載っている話。 アメリカとスペインが戦った米西戦争(1898年)のあいだ、米海軍の死亡率は1000人につき9人だった。一方、同期間のニューヨーク市における死亡率は、1000人につき16人だった。米海軍の新兵募集では、最近、この数字をつかって海軍に入隊した方が安全だと宣伝するようになった。 出典:『統計で嘘をつく法』p134(表現を一部改訂) ニューヨーク市にいるよりも海軍に入隊するほうが本当に安全なのでしょうか? 皆さんもぜひ考えてみてください。海軍の死亡率は1000人につき9人だから、0.9%。同時期のニューヨーク市の死亡率は1000人につき16人だから、1.6%。たしかに、海軍に入隊した方が死亡率が低くなるようにみえますが…??? この答えは単純で、「そもそも母集団の構成が違うから、2つの死亡率は比較できない」と
昨日は恵比寿で久しぶりに映画鑑賞。そこで見た予告篇がなかなか面白そうだった。 インドで記録的な大ヒットをしたという『PK』という映画で、来月末、首都圏でも公開されるようだ。 「PK」(酔っ払い)と呼ばれる世間知らずの男が「神様って誰?」という素朴な質問を発して、世間を巻き込む大論争を起こす…。 インドの友人に聞いたところ、1人(男性)は、ふだん映画はほとんど観ないのに、この映画は家族で楽しんだそうだ。 もう1人(若い女性)もこの映画を薦めてくれた。彼女によると、現実の宗教間対立、インドとパキスタンの対立なども係わってきて、いろいろ考えるきっかけになる映画でもあるという。ぜひ映画館で観てみたいと思った。 ◆ (おまけ) トイレの個室にあった表示。おすすめ作品『流れる』(笑)
※この記事は「きくこといいこと」ブログに引っ越しました。
タバコの箱にはいろんな警告文が載っていますね。でもこの文面を発売元のJTさん自身は認めているのでしょうか? 「え…もちろん認めているんでしょ」…私が聞いた人はみんなそう答えました。でもちょっと違うんです。JTお客様センターに問い合わせた結果をご報告します。 きっかけは「多様性の尊重」というCMでした。 世の中にはさまざまな人がいる。 それぞれの思いがある。 たばこについても同じだと思う。 吸う人、吸わない人、好きな人、きらいな人。 さまざまであるということの大切さ、 真剣に考えていきたい私たちです。 JT いかがですか。素晴らしいCMですね。だけど私はなんだか違和感を覚えました。 たとえば中学校で何か問題が生じているとします。だけど担任の先生は問題の中身や原因にはいっさい触れることなくホームルームで「みんな仲良くしましょう」と呼びかけている…。たとえるなら、そんな違和感でした。 そこでJT
妻を殴るやつ 「ワイフビーター」(wife beater)という英語があります。文字どおりの意味は「妻を殴るやつ」ですが、袖なしの「ランニングシャツ」「タンクトップ」をさすスラングでもあります。 グーグルで画像検索すると、たくさんヒットしますね。妻を殴る奴がいかにも着てそうなイメージなのでしょうか。 あなたはもう妻を殴ることをやめましたか この「妻を殴る奴」に関連して、有名な質問があります。 【質問】 「あなたはもう妻を殴ることをやめましたか?」 この質問は少々厄介です。なぜなら「はい」「いいえ」どちらで答えても、「妻を殴っていた」ことを認めたことになってしまうからです。 「はい」(もうやめました) 「いいえ」(まだやめていません) …??? これはどう考えたらいいのでしょう? 不当予断の問い(loaded question) このような形式の質問を「不当予断の問い」(loaded que
「ニセ科学本」はデータの扱い方に特徴がある。普通のデータを普通に扱うだけでは、常識をくつがえす大胆な主張は展開できないからである。ここでは『早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいい』(武田邦彦著/竹書房新書)を題材に考察してみる。 データの扱い方 (1)データにモレがある 世界の男性喫煙率について武田氏はモンゴル、中国、韓国、トルコ、トンガ…というランキングを示し、「ややアジア系の国が多いことがわかる」と主張している。しかし出典の「タバコアトラス2002」をみると、4位に入るべきロシアが抜けている。 (p45) 出典:『WHO:タバコアトラス2002』 (2)引用した元データが不正確 世界の肺がん死亡率について武田氏は「世界地図『肺がん死亡率トップ10』」からデータを引用している。ところがこれは正式なデータではなくネット地図ショップのもの。すべて男女が逆になっているというお粗末な間
武田邦彦の「タバコは健康にいい」という説について、少し詳しく検証する必要が生じた。一度には無理なので、1か月ほどかけて少しずつ… いわゆる「トンデモ」は、すべてが嘘でできているわけではなく、「いい話」と「いい話」の間に「うそ」が挟まれている。専門家でない素人がどんな方法なら「いい話」と「うそ」を区別することができるのか。そんな観点からアプローチを試みてみるつもりだ。
ぼくというものはまったく特別のもので、言ってみれば、それに対してすべてが存在している原点のようなもの、もっと正確にいえば、その上ですべてがくりひろげられる舞台のようなもの、というふうに感じていた。(『<子ども>のための哲学』永井均著/講談社現代新書 p32) 哲学者・永井均さんが取り組む「独在性」とは次のような問題だ。 <独在性の問題> たくさんの人間のなかでまさにこの「ぼく」だけが、森羅万象をひらく原点のようなあり方をしている。一方、ぼくと他人の性質に本質的な違いはない。いったい何がこのぼくを特別なぼくたらしめているのだろうか? この「独在性」問題について最初の問題意識を共有しながら、永井さんのアプローチの見落としを指摘し、別の解決策を提案することが今回のレポートの主旨である。『<子ども>のための哲学』(永井均著/講談社現代新書)を主なテキストとして用いた。皆さまのご批判を仰ぎたい。 【
今年1月にブログ記事「ヤドカリと台風 --永井均独在論への試案」をアップした。その後、哲学者の三浦俊彦さん(和洋女子大教授)に目を通してもらい、「大体、問題ないのではないかと思いました。正しいと思います。」との感想をいただいた。(三浦俊彦のページ電子掲示板 2013年1月18日) 数ヶ月たち、僕自身の関心もすっかり他に移っていたのだが、最近たまたま、永井均さんの連絡先がわかった。ものは試しとメールを送ってみたところ、すぐにご返事もいただくことができた。何かの役に立つかもしれないので、永井さんとのメール5通をここで紹介しておこうと思う。(永井さんからは転載許可をいただきました。ありがとうございました) 【1】ワイネフ→永井さん(2013.4.28) はじめまして。昨年末2、3ヶ月ほど、mixiの某コミュで『<子ども>のための哲学』についてあれこれ議論しました。その結果を簡単なレポートにまとめ
「解釈の分かれる文にご用心!」の続きです。 あのあと、井上ひさしさんの本を開いてみてビックリしました。井上ひさしさんはこんな風に発言していたのです。 「黒い目のきれいな女の子」。これだけの短い文に実は十八通りの意味あいがあるのです。 18通りですか! これはタイヘンです。 黒い目のきれいな女の子。 この短い文は、本当に18通りの解釈が成り立つのでしょうか。考えてみましょう。 まず、この文は「女の子」を一語ととるか「女」の「子」ととるかで、解釈が分かれます。 「女の子」を一語とする場合は3通りの解釈ができます。 【解釈1】 「黒い目のきれいな」「女の子」……これは、女の子が、黒くてキレイな目をしているということ。 【解釈2】 「黒い目の」「きれいな」「女の子」……これは、女の子が黒い目をしていて、しかもキレイだということ。 【解釈3】 「黒い」「目のきれいな」「女の子」……これは、女の子の肌
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