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大谷翔平
yu-benkai.hateblo.jp
高校の時分から正漢字、歴史的假名遣(正字正假名)を使つてゐる。試驗の答案やレポートにも正字正假名を用ゐたために、減點せられ、その度に教員に抗議に行つたことが懷かしく思ひ出されるが、當時の私は周圍から何と云はれようと、これを貫いたものである。 初めは單なる知的好奇心から正字正假名を學んだのであるが、習得してみて、實に美しいと感じた。それに引換へ、新字新假名には美しさがない。理窟ではなく、純粹に美的感覺であつた。 新字新假名制定の内實を知つたのは、しばらく後のことであつた。戰後間もない頃、一部の國語改變論者の手によつて、「當用漢字」「現代かなづかい」が定められ、千年以上の歴史を持つ、從來の正字正假名による國語の表記方法は、改變せられた。その後小規模な改正はあつたものゝ、ほゞこれに準ずる表記が、現在に至るまで主流を占めてゐる。 詳しい過程についてこゝでは觸れないが、かうした事情を知らなかつた、正
4月1日午前11時30分、大学では様々なサークルが新入生を迎える中、私は首相官邸のYouTube生放送を見ていた。新元号発表という歴史的な瞬間を目撃するために。2016年8月8日に「象徴についてのお務めについての天皇陛下のおことば」が表明されて以来、様々な準備が行われ、新しい時代が来るという実感が徐々に湧いてきたが、平成も残り1ヶ月となり、いよいよ新元号が発表されるこの日は、今までで最も新しい時代を感じさせる一日となるかもしれない。朝から多くの情報番組で新元号発表までのカウントダウンが行われる中、そんな思いで家を出た。平成生まれの私にとっては初めての改元で、大学へ向かう電車の中でも頭の中は新元号のことで頭がいっぱいだ。少し時間があったため、二重橋前駅で下車し、一つ隣の大手町まで皇居周辺を歩いた。今回の改元は御崩御という悲しみの中ではなく、天皇陛下から皇太子殿下への御譲位という新しい時代への
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