気仙沼市西八幡前の波座(なぐら)物産気仙沼工場敷地内に、珍しい「イカ塩辛自動販売機」が設置された。工場で製造された塩辛商品が、冷蔵の状態で24時間いつでも購入できる。設置した自販機の販売メーカーによると、イカの塩辛に特化した自販機は「国内初」で、話題を集めそうだ。 同社が考案したイカ塩辛自販機は、飲料水の自販機と同様、紙幣や硬貨を投入し、希望する商品のボタンを押すと、下の取り出し口から瓶詰めされた塩辛が出てくる仕組み。常時、5~10度で温度管理されており、「工場できたて」が味わえる。 東日本大震災で錦町にあった工場が被災し、2012年11月に現在地に再建した同社。新型コロナウイルス感染拡大の影響で飲食需要が落ち込む中、「消費者にもっと気軽に、安心して塩辛を味わってもらえないか」と、自販機での販売を思いついたという。 朝田慶太専務(42)は「コロナ禍の中、非接触型の新たな販売モデルにもなる。