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大谷翔平
uyutomo.hatenablog.com
司法試験には役立たない基本書のご紹介です。 憲法 第3版 作者:樋口 陽一創文社出版販売Amazon70年代の主権論争をリードし、その後も学会に大きな影響を与えた樋口憲法学。 芦部信喜・佐藤幸治に代表されるアメリカ審査基準論とは一線を画し、フランス・ドイツを中心とした大陸憲法学を背景に、憲法に対する骨太な理解を促します。 長谷部恭男*1・石川健治・蟻川恒正・毛利透といった、現在、一線で活躍する憲法学者にも、師として多大な影響を与えており、現代憲法学の理解には、樋口憲法学の理解が欠かせません。 本書は、そんな樋口憲法学のエッセンスを抽出した基本書です。 本書を読めば、芦部憲法学とは違う、憲法学の新たな側面に気づくことでしょう。 この本を足掛かりに、『国法学―人権原論(補訂版)』(有斐閣、2007年)*2、『近代立憲主義と現代国家』(勁草書房、1973年)*3や『比較憲法(全訂第3版)』(青林
普段はあまり読まない哲学方面の本のご紹介です。 プラトン 理想国の現在 作者:納富 信留慶應義塾大学出版会Amazon本書は、プラトンの主著『国家』*1(本書では、「ポリテイア」と表記されている。)が、どのように受容されてきたかを丁寧に追っています。 第Ⅰ部では、『ポリテイア』をめぐる議論の中心をなす「正義」や「人間本性」といった概念について確認します。第Ⅱ部では、日本における受容史を取り上げ、全体主義や共産主義といった多様な文脈で語られてきたプラトン像を明らかにします。第Ⅲ部では、「ポリティア」という概念をめぐる誤解を解消し、これからの『ポリティア』について考察します。 私自身、(純粋な)哲学は苦手なのですが、この本は面白く読むことができました。 個人的には、プラトンを全体主義に援用する論者として、上杉慎吉や筧克彦が登場しており興味を引きました。文学部→法学部という日本の憲法学の形成史(
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