(広報いなぎ平成23年4月1日号掲載・No.221) 昨年のこの「時代への視点」214号で三多摩初の総理誕生を「高い志で頑張って」と、エールを送りました。しかし菅総理は30年以上職業政治家を務めていても、「市民運動家」時代から一歩も進歩していないことが明らかになりました。私が、当時、衆議院議員だった菅総理と最初に懇談した際「この人は目の前にいる生身の人間に興味を持てない人」ということを直感しました。他者に興味のない人が、人の心を理解できるはずもなく、人間の集団である組織など動かせるわけがありません。しかも市民派や市民運動家を今も標榜しているということは、市民運動の駄目さや悪さが国政運営に反映されていると考えれば、現状全てが解釈できます。市民運動といえば市民の利益を代表しているようなイメージですが、実態は一方的な意見や主張をすることが多々みられます。いわば「市民」と言いつつ一部の利益や権利