サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
パリ五輪
www.laplace-lab.org
以前から気になっていたのですが、情報の論理構造を重視して情報をグルーピングしたり、構成していくというトレーニングを行う場が世の中に少ないように思えます(情報構造を理解して書くという技術は物事の本質を考える習慣に直結するでしょうから、本来こうしたトレーニングは学校教育で行われてしかるべきと考えています)。 今回は「文書自体の目的やターゲットユーザーを明確にする」とか「本質的な情報と付加的な情報を見分ける」といったレベルの作業を無視して、情報の構造を重視して情報をわかりやすく構造化するにはどうすれば良いか、ということに絞って考えていきたいと思います。 理解できないのはなぜ? 様々な場所でいろいろな文書を見る機会が皆様にもあるかと思いますが、一体何を言いたいのかさっぱり理解できない文章を見かけることも多くありませんか? では、なぜ「さっぱり訳が分からない」のでしょうか? 原因としては、以下のよう
TCシンポジウムやDESIGN IT!でDITA(Darwin Information Type Architecture)が話題になっていたようですが、反応を見る限りでは、相変わらず変な誤解が(特にWeb制作業界やSI業界に)あるようです。むしろシングルソース化という言葉に翻弄された経験のあるTC業界の方が免疫があるようで、思いっきり疑いの眼差しで眺めていたのとは対照的でした。 DITAの全貌が見えない現時点でアレではありますが、今回はDITAやシングルソース化という理想について、現時点で思うところをつらつらとまとめてみます。DITAというコンセプトそのものを批判するのではなく、以前から存在するこの種の理想が実現できない理由はどこにあるのか、そしてその前提として、コンテクスト変換という行為が極めて困難であることを明らかにすることが目的です。 「マニュアルの情報構造」にまつわる根強い誤解
マニュアル評価における観点や、チェックすべきポイントをまとめました(Ver.0.8 / 2013.4.8版) マニュアル評価のためのガイドラインやチェックシートにもさまざまな種類がありますが、特に企画構成に関する部分が弱いものが多いようです。また、評価の前提が曖昧であるために、評価全体の信頼性について疑問符が付けられてしまうことも多々あります。 ここでは、有限会社文書情報設計がこれまで使用してきた評価のためのフレームワークを整理して、マニュアル評価にあたって押さえておくべき観点やチェックポイントとして、まとめて公開します。ここではいわゆる取扱説明書・操作説明書の評価を対象としていますが、一般的な業務マニュアルに応用できる情報も多いかと思いますので、適宜ご活用ください。 ポイントごとの詳細な解説も、少しずつ追加していく予定…です。また、このフレームワークに対するコメントや追加すべきポイント、
マニュアルライティング講義サポートページ(2010年度) 2010年度のマニュアルライティング講義(専修大学ネットワーク情報学部)に関する各種情報を提供します。 このページは、2010年度のマニュアルライティング講義(専修大学ネットワーク情報学部、火曜4限)に関して、必要な情報伝達や連絡などを行うためのものです。 初回講義では、講義の目的や成績評価方法などのオリエンテーションだけでなく、マニュアルライティング講義の本題にも入ります。 この講義では、グループ作業実習による提出物やレポート成果物を重視して評価します。参加・提出漏れがないように、定期的にこのページを更新内容を確認するようにしてください。 twitterのハッシュタグを決めてみました。「#sumw2010」です。講義の感想や講義中でわからないことなどあれば、このタグを付けてつぶやいてみてください。講義中に拾うかどうかはまだ決めてい
2009年11月16日 TCシンポジウムやDESIGN IT!でDITA(Darwin Information Type Architecture)が話題になっていたようですが、反応を見る限りでは、相変わらず変な誤解が(特にWeb制作業界やSI業界に)あるようです。むしろシングルソース化という言葉に翻弄された経験のあるTC業界の方が免疫があるようで、思いっきり疑いの眼差しで眺めていたのとは対照的でした。 DITAの全貌が見えない現時点でアレではありますが、今回はDITAやシングルソース化という理想について、現時点で思うところをつらつらとまとめてみます。DITAというコンセプトそのものを批判するのではなく、以前から存在するこの種の理想が実現できない理由はどこにあるのか、そしてその前提として、コンテクスト変換という行為が極めて困難であることを明らかにすることが目的です。 「マニュアルの情報構造
前から書こうと思ってストックしていたネタだったのですが、多忙にかまけて失念していたことをDITA騒ぎの最中に思い出したという(汗) えーと、CMSの導入が当然のような流れに世の中ではなっているようなのですが、遅まきながら気になることを書き連ねておきたいと思います。なんか実体験の反省が入っているとかいないとか...。ああ、胸の奥が痛い。 構築するのは部品DB?それとも最終表現系コンテンツDB? 任意に組み合わせて出力することを前提とした(DITA的な意味での)正規化された部品情報のデータベースなのか、媒体にあわせて表現を最適化した最終表現系のコンテンツデータのデータベースなのか、CMSの導入目的を検討段階で明確にしておく必要があります。この点が曖昧なままだと、あとでいろいろと揉める原因になります。揉めるだけなら良いのですが、そもそもの導入目的と合致しない仕様のCMSが完成してしまっては、目も
マニュアルライティング講義サポートページ(2009年度) 2009年度のマニュアルライティング講義(専修大学ネットワーク情報学部)に関する各種情報を提供します。 実習お疲れ様でした。 実習結果ですが、出来の良いグループとそうでないグループの差がこれまで以上に大きいと感じました。 (情報構造と見出しタイトル表現の双方について)UIとの連携を意識しつつも、UIに過剰に振り回されることなく、ユーザーの目的・コンテキストを意識することが何よりも重要です。 目次として階層構造を採用する場合は、(以前の講義でグルーピングの話をする際に説明した通り)階層の幅と深さのバランスにも留意してください。情報全体の構造の見通しやすさ向上につながります。 講義で使用した資料ファイルを公開します(PDF形式、55KB)。 レポート〆切は以前お伝えしたように7/24です。実習と異なり構成案(目次)だけでなく内容(操作説
「業務システムのためのユーザーマニュアル作成ガイド」なる書籍が発行されたとのことで、その辺について思うところを入手前(笑)に書いておこうと思います。 業務システムのマニュアルにおける一番重要なポイントは、画面単位ではなく、業務単位で説明することです(例:「顧客情報登録/修正」という画面があるとして、「顧客情報登録/修正」という画面単位ではなく、「顧客情報を登録する」「顧客情報を修正する」という業務単位で見出しを用意する)。業務システムでは単一画面で特定業務が完結するように設計されることが多いと思いますが、当該画面への遷移方法は利用組織・業務依存で異なることが常ですので(コンテクスト依存)、業務単位で説明した方がユーザーにとってわかりやすいのです。業務システムのマニュアルは、システム開発を担当したSIerが画面単位の外部仕様書を流用して作成することが多いと思いますが、この点に注意が必要です。
このページは、専修大学ネットワーク情報学部の2007年度マニュアルライティング講義(火曜4限)に関して、必要な情報伝達や連絡などを行うためのものです。 初回講義時の注意事項や連絡予定事項については、4/10頃に掲示予定です。 投稿者: kazuya 日時: 14:33 | パーマリンク シラバスでは初回講義内容は「オリエンテーション」と記載されていますが、これはこの講義全体の概要説明や前提とする考え方、目的などを講義の対象としているためです。実際には、初回から実質的な講義が始まると考えてください。 成績評価の方法や判断基準についても、初回講義時に説明します。就職活動などで欠席する必要がある場合は、事前にメール(シラバスに記載、学部サイボウズからも可)にて連絡を入れるようにしてください。 なお、シラバスの「成績評価の方法」における「講義ごとの作業課題」とは、講義ごとに課す(簡単な)作業課題の
細かいバタバタを乗り切って一段落したこともあり、携帯電話に関する新規エントリを投入しようと準備していたのですが、あまりの分量の多さに研究発表送りとなりそうです(久し振りの追加となりそうです...)。という訳で、以前からまとめておこうと思っていた「マニュアルの操作手順説明書からの脱却に必要な観点」について、少し書いてみようかと思います。業界的には以前から問題になっているのですが、解決に向けてのアプローチが少しズレていると感じることが多々ありますので。 マニュアルにおける操作手順説明には、以下の情報を含むのが基本です。 見出し 導入情報:機能概要やユーザーメリット、具体的な用途(想定利用シーン)、基本的な制約条件など 操作手順情報:操作行為やデバイス側からのフィードバックなど 注意情報:「〜してはならない」「〜できない」など、必須の付加情報 補足情報:「〜してもよい」「〜することもできる」など
2007年2月27日 iPhoneの発表を契機として、携帯電話のUI改善をテーマとした話はいろいろと出てきましたが、携帯電話がWebコンテンツに与える影響という観点の話はほとんどなかったように思います。この問題について昨年から考えていたことを少し整理して、皆様のご意見を伺ってみたいと思います。 といっても、多分それほど目新しい話はなく、おそらく車輪の再発明ばかりでしょうけれども…。まあ当たるも八卦、当たらぬも八卦(笑) 携帯電話を巡る気になる傾向、そして経験 携帯電話を巡る環境として気になっているのは、以下のような事象です。 一番長く触れる情報機器が携帯電話になっている:携帯電話でメールを頻繁にやり取りするかどうかで差が出てくると思いますが、仕事で長時間PCの前に座っている人以外はこうなりますよね。 携帯電話の利用者数がPC利用者数を凌駕する勢いにある:平成18年度版の情報通信白書によると
「某社のデジタルカメラに付属する取扱説明書が、基本情報しか記載されていない薄い紙冊子と、詳細な情報を記載したPDFファイルに分割された」という信じがたい話を耳にしたので、確かめてみました。...確かにその通りで、フォローのしようがありません(涙) デジタルカメラがPCの周辺機器だった時代(いったい何年前の話やら...)ならともかく、今この時代に「デジタルカメラ購入者はPC所持者である」という判断をするのは、まったく市場が見えていないと言わざるを得ないでしょう。こんな方針にOKを出したマニュアル制作部門の判断は論外として、商品企画部門やエンジニアリング部門もこんな企画をしっかり却下できないようでは困ります。どうしても紙冊子を薄くしたいのであれば、ユーザーの利益を損なわない範囲で情報を徹底的に絞り込む、エンジニアリング部門と協働で操作情報をUIへ組み込むなどの手法を採るべきです。 百歩譲って紙
2000年10月10日 最近「~経験」「~体験」というようなキャッチコピーが多くなってきたように思えませんか? ユーザーインターフェースの分野でも、ユーザー体験(User Experience)という言葉が多く聞かれるようになりました。今回はこのユーザー体験という概念が指しているもの、そして各種マニュアルやWebサイトなどのコンテンツにおけるユーザー体験とは何かということについて、考えてみたいと思います。 なお、今回の研究発表は情報大工メーリングリストの「ユーザー体験の質とは?」スレッドをいろいろと参考にさせていただきました。当該スレッドに参加されたMLメンバーの皆様に、深く感謝いたします。 氾濫する「経験」「体験」という言葉 前述したように、最近これらの言葉が氾濫しているように思えます。例えばamazon.com体験、スターバックス体験、(一般的な意味で)Web体験。Microsoftが
blog(ブログ/ウェブログ) は確実に広まりつつあるようですが、 今のblogの大半って、誰かより先にニュースサイトなどから新しいネタを拾ってきて、紹介みたいになっているけど、それじゃぁ、ただのニュース紹介ツールになってしまう。 Number7110 | blogとライターと収入の関係(2003年9月10日) という傾向があることは否めません。 でもこれは別にblogに限ったことではなく、これまでの個人ニュースサイトでも同じ傾向が強かったように思えます。つまりこれはblogというツールに依存する問題ではなく、個人ベースでニュースを取り上げるにあたっての限界と捉える方が適当なように思われます。 blogが紹介されるときは、ジャーナリズムを既存メディアから解放する可能性を持つツールが流行り始めている、という取り上げられ方も多かったように記憶しています(参考1 、参考2 )。また、そのコンテク
家電製品をはじめとするマニュアル(取扱説明書・操作説明書)制作には、一定の様式があります。細かい表現ルールなどはメーカーによって異なりますが、マニュアル制作の本質的な部分はそれほど変わりありません。 このコーナーでは、マニュアル制作の基本や注意すべきポイントについて、マニュアル制作のプロセスとともにまとめてみました。ここではいわゆる取扱説明書・操作説明書の制作を対象としていますが、一般的な業務マニュアルに応用できる情報も多いかと思いますので、適宜ご活用ください。また、完成マニュアルを評価するための観点として「マニュアル評価フレームワーク」も公開していますので、あわせてご覧ください。 リンク先の各研究発表ですが、内容的に薄い&少々時代遅れになりつつありますので、適宜リライト進行中です。関連リソースとしてリンクしている、マニュアルライティング講義サポートページ(専修大学ネットワーク情報学部、2
プロトタイピングの罠 業務多忙で押しまくられているため、研究所長が某MLに先日ポストした内容を、少し手直ししてお送りします。 ユーザーの反応を見ながらどんどん作り込んでいくという、プロトタイピング手法がWebサイト構築でもソフトウェア設計でも主流のようですが、ちょっと安易なプロトタイピングが多すぎると思ったことはありませんか? 確かに中途段階での評価を素早く反映して、製品に作り込んでいくことができるというプロトタイピングは、ユーザーにとってより良いものができる可能性が高い設計手法といえます。ですが、それもプロトタイピングのスパイラル(実装→評価→修正~)に入る前に、やるべきことを適切に行っていればこそという前提が忘れられているように思えます。 そもそもプロトタイピング手法というのはスパイラルをまわすことで品質を作り込んでいく手法ですから、途中の変更をもともと織り込み済みの設計手法です。そう
極端な多忙という訳ではないのですが、なぜかバタバタしており更新が停滞気味で申し訳ありません。更新が停滞していると「お忙しいんですね」と言われて困ってしまいますが、そういう訳でもなかったりしますので、お気になさらぬよう(謎) さて、Webサイトやインターネットを利用したサービスにおけるユーザー体験ということは良く言われたりするんですが、普通に生活を送っていると「ユーザー体験的にこれってどうなのよ」と思うことは多々ありますよね。 住宅ローンの借り換え審査を放置しておく一方で、目的型ローンのDMを平気で送ってくる三井住友銀行とか。住宅ローンの借り換え申し込みを却下したその日のうちに外貨預金やらの金融商品を勧めるDMを送ってくるソニー銀行とか。ええ、ちょっと私怨入ってます(笑) こっちは零細企業だというのに週に何回もセール商品案内のFAXやメール送ってくるDELLとか。零細企業がそんなにモノ買える
昨年から自分なりにいろいろ考えていたことがあるので、(車輪の再発明的な話ばかりで申し訳ありませんが)とりあえずまとめてみました。各種オフ会などで友人には話したことがあるのですが、そういうものは完成度度外視でとっとと公開しろ(Web 2.0精神...)と随分言われましたので。 まずWeb 2.0でデータ中心という話が出てくる前提ですが、 データの内容だけでは機械的に処理できない メタデータを付けよう(提供者側からはRSS提供など、ユーザー側からはソーシャルブックマーク=SBMによるタギングなど) メタデータを付けやすいデータにしよう(ただし、特にblogエントリのカテゴリや個々のエントリ中の内容のバラつきなど、実際に利用価値があるデータになっているかどうかは別の話) という流れがあったかと思います。もちろん知的財産の共有という大目的あればこそ、ですが。 ただ、大元のデータに関しては、やはりb
2000年8月17日 以前から気になっていたのですが、情報の論理構造を重視して情報をグルーピングしたり、構成していくというトレーニングを行う場が世の中に少ないように思えます(情報構造を理解して書くという技術は物事の本質を考える習慣に直結するでしょうから、本来こうしたトレーニングは学校教育で行われてしかるべきと考えています)。 今回は「文書自体の目的やターゲットユーザーを明確にする」とか「本質的な情報と付加的な情報を見分ける」といったレベルの作業を無視して、情報の構造を重視して情報をわかりやすく構造化するにはどうすれば良いか、ということに絞って考えていきたいと思います。 理解できないのはなぜ? 様々な場所でいろいろな文書を見る機会が皆様にもあるかと思いますが、一体何を言いたいのかさっぱり理解できない文章を見かけることも多くありませんか? では、なぜ「さっぱり訳が分からない」のでしょうか? 原
cybozu.nite 2.0の感想(遅い)とかエントリしようと思っているのですが、ちょっと燃え尽き気味で停滞しております(業務負荷は大幅に下がってはいるのですが...)。そんなこんなで停滞しているなかでF's Garageのf-shinさんから情報収集のための11の質問が回ってきたので、リハビリがてら答えてみようかと。 1.RSSリーダーを使ってますか? Bloglinesにアカウントを持っていますが、まったく使っていません(きっぱり)。 自分の情報収集スタイルでは、(少なくとも現状の)RSSリーダーを使う必然性はないと判断しています。 cybozu.nite 2.0で紹介されたFeedpathは別の意味で面白そうですので、使うことになるかもしれません(このネタは今度)。 2.アンテナを使っていますか? 他の方のアンテナも含めて、以下のアンテナを利用しています(登録されているWebサイト
縁側*ccで何度か取り上げられている(その1、その2 他)「ファセット分類(Facet Classification)」なんですが、いまいち本質が掴めずに、いろいろと考えあぐねていました。 Googleで検索してみても、情報アーキテクチャ的な意味以外での使用法もあるようですし、「Web情報アーキテクチャ」中の説明もピンと来ません。ただ、図書館情報学に携わっている方がファセット分類の効用を主張されている節もあるようで、この辺にヒントがあると考えること幾星霜(嘘)、ファセット分類の本質は非MECE(mutually exclusive, collectively exhaustive、 互いに重ならず、すべてを網羅する )にあることに、やっと思い至りました。 一般的には、「ファセット分類はディレクトリ型分類とは違って、属性中心の分類である」と表現されがちですが、カテゴリを中心にディレクトリ型の
「エディトリアル・デザインはウェブ・デザインの夢をみるか」(wellinton's blog)に基本的に同感(行長&字数制御の必要性は特に!)で、読みにくいWebページはまだかなり多いと思います。人文系の長文だけでなく、技術系の翻訳モノにも読みにくいWebページが多い印象がありますね。InDesignの師匠(笑)に組んで頂いたフォーマットで紙媒体データを制作する仕事が最近続いているのですが、しっかりした版面設計を見慣れたあとにWebサイトを見ると、正直いろいろと辛いものがあります。 ユニバーサルデザイン志向という理念だけでなく、閲覧環境(Webブラウザ&表示デバイス)の多様性に対応しきれないという現実からも、この問題に対する決定的な解決策は見つかっていません。ですが、それを言い訳にして、読みやすさの実現を最初から放棄しているような印象も受けます。ある程度の決め打ちを含めて、一般的(これが困
2001年5月7日 昨年あたりからWebサイトのユーザビリティが本格的に注目を集めるようになってきましたが、目に見える要素ばかりが注目されがちで、本質を外した議論が多く見受けられます。ユーザビリティ自体の定義自体をここでもて遊んでも始まらないので、Webサイトのユーザビリティとは「ユーザーが必要な情報を迷わずに、最短経路で手に入れられること」ことと定義して、そのために必要な要素や考え方について検討してみましょう。 Webサイトのユーザビリティを構成する要素 Webサイトの構成要素はいろいろありますが、ユーザビリティに直結する要素としては、次の三つの要素に大きく分類できるのではないかと思われます。 ビジュアルデザイン: ビジュアルデザインにはブランドイメージを的確に伝達するための機能など、様々な機能が求められます。ですが、ユーザービリティと関連した要素ということで考えるならば、形状や色彩など
2003年7月7日 このコーナーでは取扱説明書や製品のインターフェース設計、webサイトのデザインなどの領域を例として、情報デザインやコミュニケーションをめぐる問題について、当研究所の意見を発表していきたいと考えています。当研究所の活動領域も開設当初からかなり広がってきていますので、このコーナーも対象領域を拡大して、順次リニューアルしていく予定です(以前のバージョンはこちらです)。 情報デザインってなんだろう? 情報デザインという言葉を耳にする機会が増えましたが、「情報量の増加に対処するためには、情報デザインが必要だ」であるとか「情報デザインの視点で分析することが大切だ」というような話が多いように感じます。ここで気になるのが、そもそも情報デザインという行為は何を示すのか?という共通理解がないことです。それ以前に、情報デザインとは何か?自体が議論の対象となることが少ないことも気掛かりです。
ごあいさつ 当研究所は「わかりやすい取扱説明書(マニュアル)とインターフェース設計という視点から、メーカーとユーザーとの間にかけ橋を渡す」ことを目指す、インフォメーション・アーキテクト(情報大工)です。 各種マニュアルやインターフェースの制作・評価をはじめとして、文書情報系を中心とした情報デザインに関連する業務を行っています。 情報の発信だけでなく、積極的な情報共有を通じ、我が国の知的インフラの底上げの一助となるよう努力しています。 実際の業務活動は、有限会社文書情報設計にて行っております。このWebサイトをご覧になって、「具体的にどのような業務を担当したのか知りたい」「仕事を発注したい」とお考えの方がいらっしゃいましたら、有限会社 文書情報設計のWebサイトをご覧いただきたく思います。 新着情報(最新5件) 情報大工のひとりごと更新しました(2015.1.16) 有限会社 文書情報設計の
今回はマニュアルと全然関係がありませんが、裁量労働制についてちょっと考えてみたいと思います。 現在、裁量労働制が一部で話題になっています。裁量労働とは、大まかにいえば「今までのように労働時間に対して給与を支払うのではなく、労働結果に対して給与を支給する」という制度です。 いままで一部の専門職だけが対象だったのですが、この対象職種を広げようという動きが最近出てきています。裁量労働制自体を問題視する人も多く、いろいろと話題になっているようです。 何が問題なのか? 経営者側:「時間に対してではなく、結果に対して給与を支払うことで、労働コストの高さを改善する。労働者側にとっても拘束時間が減少するメリットがあるはずだ。」 労働者側:「どんなに残業してもあらかじめ設定された給与額に変更がなく、事実上の労働強化である。それに結果評価が公正明確に行われるとは限らない。」 経営者側:「給与は平均残業時間分を
情報大工の視点から、情報デザインを考える 情報大工(インフォメーション・アーキテクト)の視点から、マニュアルのわかりやすさや製品のインターフェースの使い勝手などを例にして、情報デザインの質を向上させるための技術について考えます。長期的にはコミュニケーションのありかたなど、社会的なコンテクストにおける、広義の情報デザインについても考えていく予定です。 第66回(09.11.16):コンテクスト変換という幻想(DITAを巡る話題) 第65回(07.02.27):携帯電話はWebコンテンツのあり方を変えるか? 第64回(03.04.14):アクセシビリティとユニバーサルドキュメント 第63回(02.08.12):Webサイトの製品情報について考える 第62回(01.11.26):常時接続は電子マニュアルをどう変える? 第61回(01.05.07):Webサイトのユーザビリティを考える 第60回(
世の中は論理思考ブームのようで、MECE(mutually exclusive, collectively exhaustive)つまり「互いに重ならず、すべてを網羅する」というキーワードを聞く機会が増えました。 そもそも論理思考がブームで良いのか?という話は置いておくとして、実はこれまでの紙媒体のマニュアル制作の基本精神とは、まさにこのMECEだったんですよね。つまりページ増を防ぐために情報は重複させずに、すべての機能説明や注意を網羅しなければならない、という訳です。経験を積んだマニュアル制作者が論理思考や情報の構造化に強いと言われる所以は、ここにあったのです(最近はこの能力の低下が目立ってきているようですが)。 なんですが、メーカーなどの情報の提供側からするとMECEで良くても、ユーザー側にはとんでもない話となります。これは当たり前の話で、情報が他の見出しと重複しているかどうかなんてユ
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『ラプラス取説研究所 − わかりやすさのための情報デザイン』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く