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都市や農村を問わず、私たちは光熱や水道は整備されたインフラに頼った生活をしている。たとえば調理をするにも自ら火を起こすことなど思いもしないし、実際そうせざるを得なくなっても要領もわからない。しかし、人類の歴史を振り返れば、マッチやライターに頼れない生活のほうが遥かに長った。太古、人はどのように火を起こしていたのか。この原点の疑問を踏まえ、長年火起こしを研究し、原始技術を再現したのが今回登場いただく岩城正夫さんだ。火起こしをどのようにして研究してきたのだろう。 先生は原始時代の技術、とくに火起こしの研究と実技に詳しいとうかがいました。火起こしの実態を明らかにするまでにずいぶん時間をかけられたそうですね。 日本では一般の生活からは完全に消滅しました。海外に目を向けると、アフリカと南米と東南アジアの島々で残っていました。現代文明に依らない大昔の暮らしが残っていて、生活の必要から伝承されてきたので
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