みなさんは木城町にある「新しき村」をご存知でしょうか? 今から約100年前に文学者の武者小路実篤が理想社会の実現を目指して開いた農業共同体の村です。 ここでは今でも共同生活をしながら自給自足に近い暮らしを続けている人たちがいます。 その村への道は1本だけ。 細い山道をひたすら進むと見えてくるのが児湯郡木城町石河内。 小丸川に突き出したかのような小さな集落。 そこが「日向 新しき村」です。 暮らしているのはわずか2世帯。住民は3人です。 松田省吾さん(76歳)は有機農業で米や野菜を作り、放牧飼育の豚を育てながらこの村で50年以上生きてきました。 新しき村は今から100年ほど前、明治の文学者武者小路実篤が理想を目指して始めた農業共同体です。 1日6時間の義務労働を果たせばあとの時間は何をしても自由。 住む所と食事は村が全て保証するという自立した暮らしです。 最盛期には約50人がここで共同生活を