「喘息で死ぬことはない!」と思っている人がいるかも知れませんが、喘息で死ぬこともあります。 わが国の喘息死亡者数は2000年以前は毎年およそ5,000〜6,000人が、2000年以降は3000〜4000人が喘息で死亡しています。 喘息で死ぬのはひどい人(重症)だけと思われるかも知れませんが、最近ではそれほどひどくない人(軽症や中等症)が急激な悪化で死亡するケースや若者の喘息死が増えているといわれ問題となっています。 いずれにしても、喘息では不適切な治療をしていると死ぬこともありますので、吸入ステロイド薬を中心とした適切な管理と治療が大変重要になります。 なお、2000年からは2年連続で喘息死亡者数が5,000人を割り、2002年には4,000人を割っていますが、これはわが国で吸入ステロイド薬が普及するようになったことと大いに関係があるのではないかと思われます。しかし、2002年と2