サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
猫
kazenotori.hatenablog.com
1. 帝都異世界レジスタンス 帝都異世界レジスタンス 作者:遠藤 浅蜊発売日: 2020/01/23メディア: 単行本人間とともに亜人たちも暮らす架空の大正時代を舞台に、ハーフエルフの貴族令嬢や、オークの軍人、忍者の新聞記者といった個性的な面々が、謎めいた装置を使ってさまざまな異世界を行き来し、怪しげな陰謀と世界の謎へと迫っていくというお話。とにかく魅力的なのがハーフエルフの貴族令嬢こと主人公のエアルミアで、ただのお転婆な女学生と思いきや、エルフの誇りを胸に日頃から鍛錬を積んでいるバイオレンスお嬢様なんですよ。モンスターを素手で縊り殺す完全戦闘民族。超かっけえ。それでいて可愛らしい大正浪漫の雰囲気もたっぷりで、作者の力量が遺憾なく発揮されています。時代小説とファンタジー、SF的な要素が見事に調和した痛快な冒険活劇。紛れもなく2020年ベストです。 2. 亡びの国の征服者 亡びの国の征服者
9年ぶりの新刊『涼宮ハルヒの直観』発売 sneakerbunko.jp 既に発表されていた2作品+書き下ろし1作品が収録された短編集で、長編『驚愕』の続きというわけではありませんでしたが、書き下ろしの『鶴屋さんの挑戦』は作者の趣味が100%反映された良い作品でした。 谷川流はミステリなら新作を書きやすいんですかね。谷川流に加えて乙一・米澤穂信・玩具堂・井上悠宇あたりのスニーカー文庫ミステリ組でアンソロジーとか作ってほしいですね。どうですかKADOKAWAさん! 『デアラ』『このすば』『魔法科』『フォーチュン』…人気シリーズ大量完結 今年は人気シリーズの完結が多かったですね。『フォーチュン・クエスト』なんて三十年越しの大団円ですよ。いやあレジェンドですね。 ということで、以下の記事でまとめております。 kazenotori.hatenablog.com 一方で「このライトノベルがすごい!」を
前置き kazenotori.hatenablog.com 長文タイトルにはさまざまな種類があります。なろう系の長文タイトルと、ライト文芸の長文タイトルと、AVの長文タイトルと、ビジネス書の長文タイトルは、それぞれ異なる特徴を備えています。それらすべてを勘案したうえで語ることは困難なので、この記事では「小説家になろう」でよく見られるタイプの長文タイトルに限定して話を進めていきます。 ちなみに、「長文タイトル」ではなく「超長文タイトル」と銘打ったのは、最近になって一段と長文化が進んだように感じるからです。 「小説家になろう」へ2020年に投稿された作品・評価順 「小説家になろう」へ2019年に投稿された作品・評価順 「小説家になろう」へ2018年に投稿された作品・評価順 こうして見ると、2018年の作品タイトルは随分と短く感じるのではないでしょうか(感覚が麻痺しているだけで2018年時点でも
最近のマイブームとして、スペオペと歴史ものがバチクソに来ているので、歴史ものをオススメする記事を書きます。(スペオペを読みたい人は『無双航路』と『一戸建て』を読みましょう) せっかくなので舞台となる時代順にいきます 項羽と劉邦、あと田中 いわゆる楚漢戦争の時代にタイムスリップしてきた「田中」くんが、項羽でも劉邦でもなく、田儋・田栄・田横の三兄弟が治める第三勢力「斉」を舞台にその舌先三寸で活躍する話。つまり「田中(たなか)」でなく「田中(でんちゅう)」というネタ。 全体的にみるとかなり史実に沿いつつ、たとえば漫画『キングダム』でおなじみの名将・蒙恬の命を救ったりする胸熱な歴史改変もあり、またマイナー勢力視点でかなり細かいところまで描かれているので、楚漢戦争のことをぜんぜん知らない人も、けっこう知ってるよという人も楽しめると思います。 董白伝 知る人ぞ知る董卓の孫娘・董白ちゃんとなってしまった
ライトノベルの特徴は、「小説文化」と「オタク文化」の境界にあって、その両方のカルチャーに食い込んでいるというところにあります。 そのためか、ライトノベルはしばしば「漫画を小説にしたもの」と評されることがあるわけですが、これがなかなかセンシティブな話なのです。なぜなら「漫画を小説にしたもの」はだいたいネガティブな文脈で言われてきたからです。「大人の鑑賞に堪えない作品だ」「あれは『本物の小説』とは別物だよ」といったような。 かつてラノベは「字マンガ」などと呼ばれて馬鹿にされたとも聞きますが、そうした歴史もあって「漫画を小説にしたもの」という評価には、ラノベ関係者からは強い反発があったりするわけです。 ところで、「漫画を小説にしたもの」と聞くと、どんなものを思い浮かべるでしょう。「デフォルメされたキャラクターによる喜劇的で夢想的な子供向けの作品」といったようなものを思い浮かべることが多いような気
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…1 (一迅社文庫アイリス) 作者:山口 悟発売日: 2015/08/20メディア: 文庫 悪役令嬢とは? 簡単に説明すると、 異世界転生もの/異世界トリップものの一種である 主人公が「乙女ゲームが現実化したような異世界」の「意地悪なライバルキャラ」に転生する 原作ゲームでは「意地悪なライバルキャラ」は最後に没落して死亡したりする なので原作どおりに進まないよう主人公が試行錯誤する といったあたりが基本的な趣向である。 また隣接ジャンル的な感じで、 主人公は王子様の許嫁だったのが「メインヒロイン」の登場で婚約を破棄される=婚約破棄 最終的に主人公が幸せになる/婚約破棄した側は不幸になる=ざまぁ といった要素も存在する。 この記事では「悪役令嬢もの」の原型としての「悪女もの」と「乙女ゲー転生」について考えてみたい。 「当事者が昔を振り返
5/9に発売される新作『日和ちゃんのお願いは絶対』ですけど、端的に言うと、セカイ系の作品を目指して書きました。 セカイ系要素があるとかではなく、セカイ系そのものというか、その王道を。https://t.co/fpid9ccN97— 岬鷺宮/『日和ちゃん~2』『三角の距離~6』11/10発売 (@msksgnmy) 2020年4月29日 去る5月9日、電撃文庫から『日和ちゃんのお願いは絶対』というライトノベルが発売されました。 この作品がにわかに注目を集めた理由のひとつに、作者から「セカイ系」との宣言がなされたことが挙げられます。 セカイ系。 もちろん、このバズワードにロクな定義がないことは知っています。 私の「セカイ系」と、作者の「セカイ系」が重なっていないのは当然ですし、どちらかの「セカイ系」が否定される謂れもありません。 それはそれとして、「これはセカイ系ではない!」とか騒いでいるほう
ラノベ読みが使うべき電子書籍サービスといえば? そう、BOOK☆WALKERですね。 は? Kindle??? クソAmazonなぞを使おうと言うのかね? ラノベ業界はカドカワ帝国の支配下にあるんだよチミィ。 我々はカドカワ様のもとで楽しい御本を読ませてもらっているんだ。 電子書籍もカドカワ様直営のBOOK☆WALKERに決まっているだろう? というわけでBOOK☆WALKERのさまざまな使い方について解説していきたいと思います。 BOOK☆WALKERから金はもらっていません! ほんとだよ! iOSアプリからは買うな! これが最も重要な点です。 BOOK☆WALKERアプリの下部メニューには「ストア」という項目があって、そこから書籍を購入できるのですが、赤線で囲ったところを見ていただければ(字が小さいですが)わかるとおり、アプリ内ストアのほうがちょっと高いんですね。 これはApple税と
最近「2020年はいろんな作品が完結して時代の節目のような年になるかも」的な言説を耳にしまして、確かにいろんな作品の完結が重なるタイミングってあるよなあと思ったので、主だったラノベを「完結年」に合わせて並べてみました。 基準としては「テレビアニメ化されている」かつ「10巻以上刊行された」かつ「完結している」ラノベです。 また、巻数は「本編のみ」、つまり短編集や番外編的なものを含まない数字になっています。いったん完結したあと十年後に復活、みたいなパターンをどう考えるかということで、とりあえず読者が「完結した!」と思うタイミングを狙ってみています。とはいえ、「本編かどうか」は機械的に分類できるものでもないので、あくまで参考程度のものということでお願いします。 完結年 タイトル巻数 備考 1999年 (1)SMガールズ セイバーマリオネットJ12巻 2000年 (1)スレイヤーズ15巻長編シリー
前回 レギュレーション ・2019年内に投票者が「読了した」ライトノベルのなかで面白かった10作品に投票してください(発売日や購入日は関係なく「読了日」を基準とします) ・「重複なし」で「10作品」必須です ・「シリーズ名」で投票してください ・ただし「スピンオフ」は別シリーズとみなします(たとえばSAO本編に対する「プログレッシブ」や「オルタナティブ」など) ・「あなたがそうだと思うものがライトノベルであり、他人の同意は必要ありません」 ・投票は「2020年1月3日(金) 24:00」までの予定です 今回の投票者は50人、すなわち全体では500票でした。 それでは投票結果です。 9票 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』 8票 『夏へのトンネル、さよならの出口』 7票 『吸血鬼に天国はない』 『筐底のエルピス』 6票 『86-エイティシックス-』 『ヒトの時代は終わったけれど、そ
1. 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) 1 (オーバーラップ文庫) 作者:黒留ハガネ出版社/メーカー: オーバーラップ発売日: 2019/02/22メディア: 文庫弛まぬ研鑽の末に世界最強の超能力者となった男が、自分の能力によって謎の「組織」をつくりあげ、自分の能力をいたいけな若者にこっそり分け与えて、自分の能力でつくった「敵」を彼らに倒させて、自分の能力でさまざまなドラマを演出してみせる…という「自作他演」のお話。小学生が妄想するような悪巧みを大真面目にやっていく主人公たちと、その裏側をこっそり覗き見ることになる読者が抱く「共犯」的な感覚が何よりも楽しい。そして作者の演出の上手さ、「小説」の上手さも光る。完璧な面白さでした。 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)|株式会社オーバーラップ 2. 無双航路 無双航路
はい、というわけで2010年代のライトノベルを振り返る記事です。 とりあえず ・後知恵で整理された歴史ですよ ・個人の「史観」が入ってますよ というエクスキューズをしておくのでご了承ください。 では一年ずつ見ていきましょう。 ちなみに「*1」みたいなやつは、だいたい作品の発売年が注記として入っていて、PCならマウスカーソルをあわせるだけで表示されます。スマホは知らん。 2010年 2010年代のライトノベルを語るならば、まず間違いなく「Web小説」と「ライト文芸」がキーワードとなるだろう。奇しくも2000年代最後の年に起きた「ソードアート・オンラインの発売」と「メディアワークス文庫の創刊」という二つのトピックスは予言的だったと言える。 まず、Web小説については『まおゆう魔王勇者』*1から始めるべきか。 まおゆう魔王勇者 (1) 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」 作者:橙乃 ままれ
京都アニメーション放火事件 『フルメタル・パニック!』『涼宮ハルヒの憂鬱』『氷菓』などラノベ原作のアニメを多くヒットさせ、また自社でもラノベレーベルを立ち上げて出版からアニメ化までを行うというビジネスモデルを成功させていた「京都アニメーション」が、2019年7月18日に放火され、多くの人命が失われました。被害者の方々の回復と冥福をお祈りします。 「電撃の新文芸」創刊 電撃文庫のWeb小説系単行本レーベル。ということで編集長が意気込みを語ったりしていました。 【特集】「電撃の新文芸」誕生特別企画 湯浅編集長&清瀬副編集長インタビュー「最後発組の我々はチャレンジャーである」 – ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンライン ラインナップのなかでは『Unnamed Memory』の評判が良いですね。このラノの単行本部門でも1位でした。 Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪わ
(たぶん多くの人は全く興味がないと思いますが)おなじみラノベ天狗ことsrpglove氏と、カルト的な人気を誇るWeb小説「幻想再帰のアリュージョニスト」の作者homiya氏の世紀の一戦について、自分なりに論点を整理してみたいと思います。 経緯についてはこちら(srpgloveさん自身が書いているので細かい記述を鵜呑みにしないように)。 とりあえずの発端であるsrpgloveさんの発言について。 アリュージョニスト、気に食わない人間を無断で作中に登場させて揶揄するような作品なので、もともと「倫理」からは外れてますよ(これは擁護ではなく批判です)— 佐藤葵@みんなをディフレクト (@srpglove) October 27, 2019 「アリュージョニストは気に食わない人間を無断で作中に登場させて揶揄するような作品である」という命題を分割すると (1) homiyaさんにとってsrpglove
なんだかんだ言って宇宙を舞台にしたラノベって少ないんですよねってことで直近五年くらいのオススメを五作品ほど挙げることで今後益々の発展を祈念していこうという記事です。 漂流英雄 漂流英雄 エコー・ザ・クラスタ (ダッシュエックス文庫) 作者: 森月真冬,成海クリスティアーノート出版社/メーカー: 集英社発売日: 2019/09/25メディア: 文庫この商品を含むブログを見る宇宙漂流ボーイ・ミーツ・ガール・ラブコメディ! 戦闘中に遭難して敵軍の異性と二人きり、というある意味でロマンチックな状況で、しかもどっちの子もめちゃくちゃ優しくてずっとお互いのことを気遣っていて、惹かれ合う二人の気持ちが盛り上がっていくのは当然で……もう主役の二人がとにかく純朴で可愛らしいんですよ。なんだか90年代の夕方アニメっぽさを感じるんですよね。スカッと笑えて爽やかな気持ちになれる作品です。 無双航路 無双航路 1
「小説家になろう」読者にはオッサンが多い――という噂は、その意外性もあってかよく広まっているのですが(ググってみると「なろう系ラノベの読者層は30代~40代」や「異世界転生ものの読者層は40代の中年男性が殆ど」といったページが引っかかります)、反面、「なろう」運営が実際の利用者データを発表していることはあまり知られていません。 というわけで、こちらが2019年の数字です。 ──ユーザーの年齢層や性別の割合はいかがでしょうか。 平井 ユーザー登録されている方々のデータしかないので、実際に利用されている層とは少々異なるかもしれませんが、割合としては男性が6割くらい。女性は確実なのが3割で性別を入力していない方が1割くらいです(※1)。 年齢層は20代が44パーセントで半分近く、10代が14パーセント、30代が24パーセントと、これでほぼ8割を占める計算になります。あとは40代が12パーセント、
こちらの記事に対して、 ここまで典型的な「褒めてるつもりの雑語り」を久々に読んだ。 とコメントしたところ、某王女様らしき人に、 と言われたのでぐだぐだと書きます。先に言い訳しておくとそんな明快に解答しているわけではありませんのでご了承ください。 まず「雑語り」というのはちょっと捉えどころのない言葉ですよね。「嘘」でも「偽」でも「誤」でもなく「雑」という形容ですから。まあ「当てはまる部分もあるが多くの補足が必要でそのまま採用するには問題がある言説」といったところでしょうか。 そのうえで当該記事について簡単にまとめてみましょう。 私はあまりラノベを読まない 昨今のラノベは萌えを前面に出したものだと思う 主人公が異様にモテる 魔法を使う強力な敵が出てくる 装丁やタイトルのライトノベル感 などの特徴を備えている この作品は上記の特徴に当てはまらない よってライトノベルらしくない もはや一般文芸だ
『始まりの魔法使い』というライトノベルがあります。 異世界にドラゴンとして転生した男を主人公とするファンタジーです。 そう、ドラゴンです。ドラゴンなので長命です。ほとんど不老不死です。物語は数十年単位で進んでいきます。第一巻は主人公が生まれた年――竜歴0年から始まり、最新の第五巻では竜歴1350年まで来ています。もはや、とてつもない時間が経過しているように思えますが、シリーズ冒頭で示される「現代」は竜歴6050年の彼方にあるのです。なんとも驚くべきスケールではないですか。 主人公は、その長い長い歴史のなかで、さまざまなことを行います。人間たちと共に暮らします。学校を建てて教育を施します。世界の仕組みを研究し、新しい魔法を生み出します。人間以外の種族とも交流します。主人公の教え子たちはやがて主人公を超えるほどの能力を身に着けていきます。ときには恐ろしい敵を生み出してしまいます。戦います。結婚
「なんか平成にちなんだこと書くか」と思うたびに思うんだけど平成って長すぎる。1990年代・2000年代・2010年代の三十年間をほぼ内包している。ライトノベル史の大半がこの三十年間に収まってしまう。「平成のベストラノベ」とかほとんどオールタイム・ベストじゃねえかって感じだし、「平成のラノベを振り返る」とか言ってもラノベ全史みたいなもんじゃねえかって感じだ。それでもなお振り返ろうとしても俺は90年代にはラノベに触れていなかったので伝聞でしか振り返れなかったりする。あとなんか90年代って昭和扱いされてる感があるよな。いや、ともかく、そういうわけで、1990年代・2000年代・2010年代のそれぞれでなるべく客観的にその年代を代表する10作品を選んで、合計して30作品。この方向性でいこうと思う。 1990年代 1989 無責任艦長タイラー フォーチュン・クエスト 1990 スレイヤーズ 1991
togetter.com ここ数日、「共和国なのに王様が統治しているラノベがあって嘆かわしい」という話題が盛り上がっておりまして、「ラノベならさもありなん」とか、「考えなしに共和国って名前だけ使ってるんだろ」とか、あるいは「そもそもラノベに共和国とか出てこなくね?」とか、好き勝手に言われていましたので、最近のラノベで「共和国」がどのように描かれているか、というところを軽く紹介してみたいと思います。 『86 -エイティシックス-』のサンマグノリア共和国 86―エイティシックス― (電撃文庫) 作者: 安里アサト,しらび,I-IV出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2017/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る「ラノベ 共和国」でググったら真っ先に出てきました(2019年4月現在)。ラノベ業界において次世代のホープと見なされている人気作品でございます。
ヨッピー:ちなみにこの辺が全盛期として、だんだん売り上げが下がってしんどくなって来るのってどれくらいからですか? 野嶋さん:うーん、2010年くらいからかな……。 ヨッピー:どういう要因で売れなくなるんですかね? にゃるらさん:諸説あると思うんですが、「泣き」とか「物語」を求めるオタク層が、ライトノベルに流れたのが要因として大きいんじゃないかと思うんですよね。 「平成のエロゲ」を振り返ろう【令和にも伝えたい】 | オモコロ 「ラノベがエロゲに取って代わった」――というエロゲ衰退ラノベ原因説。 けっこうあちこちで見かけるんですが、個人的にはちょっと疑問に思っているんですよね。 まずエロゲが衰退しはじめたのはいつごろでしょうか? 実は市場規模のピークは2002年だそうです。 アダルトゲーム:ユーザー人口増加も、不正利用の増加や、参入事業者及びコンテンツの減少等により、2002年をピークに市場規
自分のなかでも混乱を来していたので備忘録的に整理してみた。 角川書店富士見書房メディアワークス旧アスキー新アスキーエンターブレインメディアファクトリー 前史1945年に設立される。1972年に角川書店の子会社として設立される。 1977年に設立される。 1986 リクルートの子会社としてリクルート出版が設立される。 1987「角川文庫・青帯」創刊。 ベストロン・ピクチャーズの子会社としてベストロン映画が設立される。 1988 「富士見ファンタジア文庫」創刊。 1989青帯が「角川スニーカー文庫」に改名して独立創刊。 1990 アスキーの子会社に。 1991 角川書店へ吸収合併(事業部として存続)。 アスキーの子会社としてアストロアーツが設立される。 メディアファクトリーに社名変更。 1992スニーカー文庫から「角川ルビー文庫」が独立創刊。 角川書店から追放された角川歴彦によって設立される。
ライト文芸だのキャラノベだの新文芸だの、いろんな呼び名が次々に出てきてわけわかんない、いったいぜんたいどーなってんのー!という声にお応えして、最近のラノベがどうなってるのか大雑把に解説しちゃうよというコーナーです。 まあ基本的に主観なので、補助線程度に受け止めて、あとは自分の目で確かめろ、というスタンスでお願いします。 Inkarnateっていうファンタジーみたいな地図がつくれるサイトを利用しました。だんだん楽しくなっちゃって、あれこれ国名っぽく書いたり、意味もなく船とかタコとか追加したりしてしまった。 ライトノベル さて、「ライトノベル」の特徴といえば、それは「小説王国」と「オタク連邦」の交易中継点であることだと思うんですよね。 しばしば「ライトノベルは小説ではなく漫画の仲間だ」などと言われますが、それは半分正しく、半分間違っていて、ある視点から見たときライトノベルは間違いなく「小説王国
異世界転生とは「現実世界で死んで異世界に生まれ変わる物語類型」、異世界転移とは「現実世界から異世界に移動する物語類型」のこととする。 「勇者として異世界に召喚されるもの」や「現実世界と異世界が接続されて行ったり来たりするもの」などもそこに含めることとする。 また「VRゲームが実体化するもの*1」や「転生した先が戦国時代であるもの*2」なども含めることとする。 …と長々と説明してみたが、この「現実世界から異世界へ移動する物語類型」のしっくりくる呼び方が無い。 「転生もの」「転移もの」だともう片方が含まれないし、いちいち「転生・転移もの」と書くのも面倒だ。 しょうがないから適切な呼称を考えてみよう、というのが、この記事の企図するところである。 異世界ファンタジー 「ちょっと待って、それって異世界ものとか異世界ファンタジーって言うんじゃないの?」と思った方もいるかもしれない。 しかし「異世界ファ
長いというだけでラノベのタイトルとAVのタイトルを一緒にするな! 同じ長文タイトルでもその性質の違いを見極めようじゃないか! といった趣旨の記事です。 2時間ドラマの長文タイトル 愛妻を殺された刑事の執念!60km移動した変死体 満員のエレベーターで消えた容疑者か!? 全ての謎は瞬間移動!? 魔性の群像 - Wikipedia 死を呼ぶレジ係コンテスト!! 優勝候補が審査員を殺害!? 急に白髪になるアレルギーと割れた卵の謎 検事・朝日奈耀子 - Wikipedia 盗聴された殺人!! 容疑者声紋一致せず!? 焼き芋に謎! 京都南署鑑識ファイル - Wikipedia はめられた男 不倫相手の女性を殺した!? カメラに映らない逃亡者の謎 妻の証言で逆転法廷に! 事件 (テレビ朝日のテレビドラマ) - Wikipedia 2時間ドラマのサブタイトルが長いのは、ラテ欄に載せるための「あらすじ」だ
前置きが長いですがご容赦ください。 レギュレーション 投票者が2018年に「読んだ」ライトノベルのなかで面白かった10作品に投票してください(発売日や購入日は考慮しなくてOKです) 「シリーズ名」で投票してください(巻数は無視します) 重複なしで「10作品」必須です 「あなたがそうだと思うものがライトノベルであり、他人の同意は必要ありません」 投票は「2019年1月5日(土) 24:00」まで(1月6日に結果発表できればいいな) 今回の目標 この手のライトノベル人気投票企画には以下のような問題がありました。 期間中に発売されたライトノベルのリストを作るのが大変 そのうえ「ライトノベル」の範囲が定まっていないので作品を網羅できない しかし「リストに載っている作品にしか投票できない」と勘違いされやすい 一冊単位での投票の場合、同じシリーズの複数の巻に票が分散する アンケート実施日の直前に発売さ
七つの魔剣が支配する 七つの魔剣が支配する (電撃文庫) 作者: 宇野朴人,ミユキルリア出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/09/07メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る今年は、同作者の『天鏡のアルデラミン』完結もあったんですけど、新作への期待を込めてこちらをチョイス。端的に言ってハリポタなんですが、ただ魔法学校が舞台というだけでなく、奇怪に蠢く迷宮じみた校舎に危険な変人狂人たちが跋扈する、並の生徒では生きて卒業もできぬという「魔窟」としての描写が秀逸。そこに『アルデラミン』の人物関係にも似た「固い友情で結ばれた六人」を主役として登場させ、また剣豪小説めいた「魔剣」という設定を用意することで、独自の作品世界をつくりあげている。最後の一撃も強烈。今後が楽しみです。 ウォーター&ビスケットのテーマ ウォーター&ビスケットのテーマ2 夕陽が笑顔にみせただけ
電撃文庫25周年・新文芸に参戦 電撃文庫が創刊25周年にあわせてついに「新文芸」に挑戦。 先行してカクヨムに公式チャンネルを開設したことも話題になりました。 電撃文庫(@dengekibunko) - カクヨム ちなみに「新文芸」というのはKADOKAWAが提唱する造語で、大雑把に言えば「(「なろう」だけでなくボカロ小説やフリゲ小説なども含め)Webから書籍化した小説」の総称です。電撃文庫は、川原礫と佐島勤の二大作家を手中に収めて以降は、散発的にしかWeb小説のスカウトをしていなかったのですが、ここで大きく方向を転換したということになります。 富士見ファンタジア文庫30周年・『スレイヤーズ』の復活 富士見ファンタジア文庫の30周年にあわせては『スレイヤーズ』が復活。 といっても短編シリーズの新作は2011年まで刊行されていましたし、2008年と2009年にはアニメ化までされているので、世間
「昔のラノベと今のラノベで何となく似た要素がある作品を比較して紹介しちゃおう」コーナーの第二弾です。第二弾ということは第一弾もあるということでそれはこちらです。 kazenotori.hatenablog.com 「十年前」じゃ収まらなくなってきたので「昔」にしました。あと「vs」とか書いてますけど「この話が好きならこっちの話も面白いと思うよ」くらいの感じです。気楽に受け取ってください。 『キノの旅』vs『世界の果てのランダム・ウォーカー』 キノの旅―The beautiful world (電撃文庫 (0461)) 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2000/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 206回この商品を含むブログ (242件) を見る世界の果てのランダム・ウォーカー (電撃文庫) 作者: 西条陽,細居美恵子出版社/メーカー: K
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『WINDBIRD::ライトノベルブログ』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く