光学機器メーカーの「オリンパス」が1990年代ごろからの有価証券の投資など、財テクの失敗で生じた損失を隠し、企業買収に使ったとしていた巨額の資金をその穴埋めに充てていたことが明らかになりました。 会社側が適正だと繰り返してきた企業買収を巡る資金の流れは、一転して大手企業の不正経理問題に発展しました。 このニュースについて、まとめてお伝えします。 社長が陳謝、副社長を解職 オリンパスの高山修一社長は8日、記者会見を開き、損失を隠していたことは、7日に森久志副社長から知らされたとしたうえで、「大変不適切な処理をしていたことは事実だ。損失隠しと言われても仕方がない」と述べて陳謝しました。 [画像をクリックすると動画が再生されます] 1990年代ごろから損失隠しが始まった経緯について、高山社長は「円高の進行で、売り上げや営業利益が減少するなか、当社も含め多くの日本企業が財テクに走った。そのころ