どんな本を買えばいいか 哲学を学ぶには、三種の神器と呼ばれるものがあります。それは事典、哲学史、そして各種概説書です。 哲学事典は哲学用語の基本的な意味を理解しておくのに絶対必要です。これには哲学者の人名辞典という形でその思想を解説しているものもあるし、作品ごとに項目を立てているのもあります。岩波の事典や『哲学基本事典 哲学入門』は全部一緒になっているので便利です。 初学者や哲学を専攻しない人には平易な言葉で術語を解説・考察している三一書房の『哲学・論理用語辞典』とか『哲学の木』が便利かもしれない。入門の時期が終わって、本格的に哲学的な用語とつきあいたいという人には東京堂出版の『哲学用語辞典』を強くお勧めする。もちろん岩波のは哲学を専攻する者にとっては必須。これらに物足りなく思うようになったら、平凡社の『西洋思想大事典』が待っている。これを読むようになったら、もうあなたは立派な哲学や思想研