長野県の岡谷市内の「岡屋(おかのや)遺跡」の出土品を保管する「岡屋考古館」(本町)の将来を考えるフォーラムが20日、市イルフプラザで開かれる。60年以上前に開設されたが、当時の運営団体は自然消滅し、老朽化が進む。数十年にわたって閉鎖していた岡屋考古館を2023年から期間限定で一般公開してきた一般社団法人大昔調査会(諏訪市)が、施設の継承への機運を高める機会にしたいと企画した。 【写真】岡谷考古館の内部。天井が剥がれ雨漏りもする建物内に遺跡の出土品が保管されている 岡屋考古館は、県道下諏訪辰野線沿いの脇道を少し入った所にひっそりとたたずむ。大昔調査会によると、地元有志の保存会によって1962(昭和37)年に開設され、岡屋遺跡から出土した土器や石皿、穴を掘るための石器などを保管。しかし、保存会は自然消滅して一般公開されなくなり、建物の所有者もいない状態だ。 現在は天井が剥がれ落ち、雨漏りもする
