滋賀県甲賀市は11日、市教育委員会の歴史文化財課が保存していた仏像や美術工芸品、古文書などの写真約1万6000枚のデータを消去したなどとして、同課の学芸員の男性主査(38)を懲戒免職とした。同課課長ら5人も監督責任があるとして戒告などの処分にした。 約8000枚は復元できていないという。 同課によると、主査は2007年5月~今年3月、同課のパソコンに保存されていたデータを無断でコピーして持ち帰り、元のデータを故意に消去した。「持ち帰ったデータも消した」と説明しているという。 主査は今年3月、住居手当を不正受給したとして6カ月の停職処分になり、その後データ消去が発覚。市内の寺の文化財を無断で調査し、結果を個人で保管していたことも分かった。(共同) [2009年9月11日12時34分]