江戸時代に建てられた常夜灯が今も鞆港を照らす=広島県福山市 宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台としても注目を集めた広島県福山市の景勝地「鞆(とも)の浦」の埋め立て・架橋計画について、同県の湯崎英彦知事が中止の意向を固め、福山市側に伝えていたことが関係者への取材でわかった。25日で調整している羽田皓(あきら)・福山市長との同市で行われる会談で、正式表明するとみられる。 県は今後、景観を壊さず地元の渋滞解消を図るため、山側にトンネルを通す案を提案する見通し。1983年の計画策定から約30年にわたり住民を二分し、景観論争に発展した問題は歴史的な区切りを迎える。 県は住民への説明会を1カ月以内に開く方向で調整に入る。一方、市側は賛同できない意思を表明した上で、渋滞解消や防災対策、下水道整備などの早期実現を強く求める方針だ。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が