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ブックマーク / hotatelog.cocolog-nifty.com (7)

  • ジブリの「かぐや姫の物語」の試写会 - 保立道久の研究雑記

    いま中央線のなか。東小金井のジブリで、「かぐや姫の物語」の試写会があって、10月31日、見る機会をいただける。 『かぐや姫と王権神話』で詳しく述べたように、かぐや姫伝説の故地は、大和国西部、いまでも「かぐや姫の里」といわれる広陵町を中心にした広瀬野・馬見丘陵の地域である。彼女のイメージは、そこにある広瀬神社の巫女、「物忌女」にある。『万葉集』の歌から想像できる彼女らの姿は、何重にもなった竹珠の御統(環飾、ネックレース)をかざった少女の姿である。それゆえに、彼女のイメージは、広瀬神社の祭神、女神ワカウカ姫の神話のなかに根付いているに違いない。月の女神としてのかぐや姫の原イメージは倭国神話のなかにすでに存在したはずなのである。 そもそも『竹取物語』の時代に、奈良盆地からみる月で、もっとも印象深いのが、広瀬野から二上山にかかる月である。別にのべたように、このイメージが『日書紀』『古事記』の神話

    ジブリの「かぐや姫の物語」の試写会 - 保立道久の研究雑記
    shig-i
    shig-i 2013/11/07
    「『竹取物語』の作者は、平安時代、唯一、正面から創造性を感じさせる人である」
  • 森浩一『わが青春の考古学』: 保立道久の研究雑記

    森浩一さんがなくなった。昨日、M氏と久しぶりにあって呑んで、所用の話を終えたのちは、もっぱら森さんの話であった。彼は当にがっくりしていた。私は、面識もなく、網野善彦さんがなくなったのち、森さんとの対談をよく読むようになり、その中で森さんのに親しむようになったという奥手である。しかし、残念である。  ちょうど、森さんのについて「30冊」に入れるために書いていたので、それを今日、書き上げた。 森浩一『わが青春の考古学』  考古学というと、私が思い出すのは、『新編日史研究入門』の冒頭の論文「考古学への招待」で、甘粕健さんが次のように述べていることである。 「考古学の大きな魅力は、美しい野山に散在するさまざまな遺跡を自らの足で訪ね歩き、また自ら汗を流して発掘し、そこに展開された人間の営みを追体験するところから出発する健康な野外の学問であるという点にあるだろう。」 こういう感じ方は、第二次

    shig-i
    shig-i 2013/08/16
    「この国の歴史学の青春が始まった時代の歴史学者の生き方」
  • 地震火山66大飯原発再稼働と『方丈記』の若狭の津波 - 保立道久の研究雑記

    shig-i
    shig-i 2012/06/22
    方丈記に記された津波が若狭を襲ったものである可能性について
  • 『歴史学研究』特集2 - 保立道久の研究雑記

  • 未来を語らなくなった歴史学 - 保立道久の研究雑記

    早稲田で講演を終えて、さすがに疲労困憊。早稲田から郷へのバスで職場へ戻るが、バスを降りて郷の角でコーヒー。 講演のテーマは「歴史教育と時代区分論ーーどう組み直すことができるか」というもので、聴衆は先生方。これまで話したことのないタイプの話。縄文時代から平安時代、院政期までの時代区分論である。長い時間の歴史について調べて、ともかくもたいへんに勉強になり、機会をあたえられてありがたいことであった。 最初の部分は書いたので、下にコピー。 「はじめにーー歴史学にとっての未来 一九八〇年代以降、日社会は未来を語らなくなっているように感じます。しかし、問題は、それよりも早く、歴史学が未来を語らなくなったことではないでしょうか。歴史学が明瞭に未来を語ったのは、実際上、1967年の石母田正氏の講演「国家史のための前提について」が最後であったように思います。私は歴史学がいわゆる「戦後的価値」を維持する

    未来を語らなくなった歴史学 - 保立道久の研究雑記
  • 9世紀火山地震(5)ーー貞観地震 - 保立道久の研究雑記

    先ほどのテレビで「貞観地震」という言葉を聞いた。貞観地震の史料を紹介する。貞観年間は九世紀、859年から877年。問題の東北の貞観地震は貞観十一年、西暦でいうと869年にあたる。 九世紀が「大地動乱の時代」であることは、『かぐや姫と王権神話』で論じたが、そこでは火山が中心であった。火山活動が活発であるということは、九世紀が地震の激発期であったことも意味している。 三月一一日の列島東海岸大地震の状況を知ると、若干でも歴史データを記しておきたいと思う。そこで、九世紀の地震と貞観地震のデータについて、しばらく読みの作業を報告することにする。 まず、「貞観地震」といわれているものは、下記の『日三代実録』(『国史大系』)の貞観十一年五月廿六日条に記録がある。これはユリウス暦でいうと869年年7月9日にあたる。 陸奥国の地、大いに震動す。流光、昼の如く隠映す。このころ、人民叫呼して、伏して起きること

    9世紀火山地震(5)ーー貞観地震 - 保立道久の研究雑記
    shig-i
    shig-i 2011/03/13
    9世紀に今回と同じ地域を襲った地震について
  • 昨日はボン大学のタランチェフスキ氏がくる。 - 保立道久の研究雑記

    shig-i
    shig-i 2010/09/30
    「欧米の研究者は、自分の研究室に帰れば、一般に我々「本国」研究者とくらべて社会的にも経済的にもまったくのエリートで、研究時間もたっぷり」
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