ブラジルの沖合にある大西洋の海底に、かつて大陸のような大きな陸地があった痕跡が見つかったと、海洋研究開発機構が発表したことについて、大陸の成り立ちに詳しい専門家は、「主に陸地にある花こう岩や石英の砂が見つかったことは、大陸の一部であったことが考えられる。岩石の年代や成分が、周辺の大陸と一致するのかなど、詳細な調査が必要だ」と話しています。 地球上にあるユーラシア大陸やアフリカ大陸など6つの大陸は、境界線を合わせるとほぼ一致することから、地形学的にはかつて一つの大陸だったと考えられています。この考え方では、地球の表面を覆うプレートと呼ばれる岩盤がゆっくりと動くことによって、今から2億年前に大陸が分かれたとされています。 大陸の成り立ちに詳しい東京大学大学院の木村学教授は、プレートは、海底では主に玄武岩という密度が高くて重い岩石でできている一方、陸地では主に花こう岩という密度が低く軽い岩石でで
ブラジルの沖合にある大西洋の海底に、かつて大陸のような大きな陸地があった痕跡が見つかったと、現地調査を行った海洋研究開発機構が発表しました。 太古の昔、海に沈んだとされる伝説の大陸「アトランティス」との関連が注目されています。 海洋研究開発機構は先月、ブラジルの研究機関などと共同で、潜水調査船「しんかい6500」を使い、リオデジャネイロから南東におよそ1500キロ沖合の海底にある台地を調べました。 その結果、深さ900メートル余りの海底で岩の崖を発見し、映像を分析したところ、岩は、陸上でしかできない花こう岩だったことが分かったということです。 また、この崖の周辺からは、海の中ではできない石英と呼ばれる種類の砂も大量に見つかったということです。 海底の台地の幅は、広いところではおよそ1000キロあるため、海洋研究開発機構は、「大陸のような大きな陸地があった痕跡とみられる」としています。 調査
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く