福岡県久留米市で石橋美術館を運営する石橋財団(東京)は5日、同館所蔵品960点のうち、日本近代洋画を代表する青木繁の「海の幸」など主要作品を平成28年秋に同財団が運営するブリヂストン美術館(東京)へ移管し、青木らの初期作品など約200点は市に寄託すると発表した。 石橋美術館の運営は、28年10月から久留米市に移り、市立美術館となる。 石橋美術館は、ブリヂストン創業者の石橋正二郎氏が建設。久留米ゆかりの青木の「わだつみのいろこの宮」や坂本繁二郎の「放牧三馬」のコレクションで知られる。 石橋財団は同10月に市と特別展を共催するほか、「海の幸」などの主要作品も必要に応じて久留米市に貸し出す。さらに作品の調査研究に必要な図書約1万冊を寄贈、市立美術館が作品購入に充てる基金に3億円程度を寄付することで市に協力する。 記者会見した楢原利則市長は「郷土の作品が市民の宝だと訴えてきた意をくみ取っていただき