東京都港区の高輪ゲートウェイ駅周辺の再開発で出土した鉄道遺構「高輪築堤(ちくてい)」の一部が、鉄道開業の責任者だった大隈重信(おおくましげのぶ)の故郷、佐賀県に移設され、佐賀市の県立博物館で15日、常設展示のお披露目式が開かれた。 高輪築堤は東京・新橋と横浜を結ぶ1872年の日本初の鉄道開業に際し、海上部分に線路を敷くため盛り土して造った堤防。約800メートルにわたって石垣などが断続的に見つかり、うち計約120メートルが国史跡に指定され現地保存が決まった。佐賀県はJR東日本に、保存しない区間の一部の移設を打診、交渉していた。