国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」に登録されている群馬県高崎市の古代碑「上野三碑」の一つ、多胡碑(同市吉井町池)の碑身の上に載った笠石の正しい向きが、前後逆だったことが分かった。これまでに研究者が論文で指摘しており、碑の保存修理に向けて市が検証し、確認された。少なくとも江戸時代以降に何度か向きが変わっており、正しい位置が明らかになっていなかった。市は11月から行う碑の保存修理に伴い、笠石を水平方向に180度回転させる。碑は建立当時の1300年前の姿に戻る。 多胡碑は711年に建立された石碑で、碑文が書かれた碑身の上に屋根のような笠石が載っているのが特徴。笠石は風雨から碑文を保護する役割がある。 市が碑の保存修理を検討する中で、笠石の向きを指摘する下仁田町歴史館の秋池武館長の論文を詳細に検証し、碑の3D画像を解析した。その結果、正面に向かってすぼまる台形の向きに置くと碑身の形に
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