江戸時代末期から明治にかけて活躍した浮世絵師二代目歌川広重(一八二六〜一八六九年)が描いたとみられる川崎大師平間寺などの錦絵の版木三枚が見つかった。福岡市の民家で棚の引き戸として使われていたものを、都内の業者を通じて公益社団法人「川崎・砂子の里資料館」(川崎市川崎区)が購入。錦絵の版木が見つかるのは非常に珍しいという。五月四、五日に川崎大師の信徒会館でお披露目される。 見つかったのは、多色刷りの前に墨一色で輪郭を写す「主版」。二代広重の「江戸名勝図会」シリーズのうち、梅屋敷、平間寺、千駄ケ谷と題した錦絵の版木三枚が引き戸(縦四一・五センチ、横七九センチ)に仕立てられた状態で残っていた。
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