サクサク読めて、アプリ限定の機能も多数!
トップへ戻る
TGS2024
1book.biz
「今さらだけど、ちゃんと知っておきたい「マーケティング」」佐藤 耕紀 2022/02/18公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(82点) 要約と感想レビュー 「星野リゾートの教科書」に刺激されてマーケティングの本を爆読みしています。著者は防衛大学校で「経営学」「マーケティング」を教えてきました。なぜ防衛大学校で?自衛隊にもマーケッティングの知識が必要なのです。 この本の特徴は、各項目が質問になっていることでしょう。 なぜ、「カルディ」はコーヒーを渡す? なぜ、ドラッグ・ストアで食料品が安い? 誰が「結婚指輪は給料3か月分」と決めた? こうした質問をされると、次を読みたくなるのです。こうした質問をすることで、興味深くマーケティングの知識を防衛大学校の生徒に教えているのでしょう。商売も勉強もうまくいっている背景には、必ず理由があるのです。
【私の評価】★★★★★(95点) 要約と感想レビュー 言い訳を言わない 会社員時代の著者は、何事も続けることができないダメ人間だったという。良い習慣を始めても言い訳を見つけては、挫折するのでした。これはまずい!と思った著者は、「上司に叱られたので挨拶したくない」「今日は寒いからランニングは休む」など「言い訳リスト」を作って、机に張り出したという。書き出した言い訳は400個。いかに著者がダメ人間だったのかわかります。 著者は、「言い訳リスト」を直視し、言い訳を言わないように努力しました。するとどうでしょう。良い習慣を増やすことに成功したのです。重要なのは、約束の内容を自分で決めて、守ることなのです。「何を続けるか」より、「自分で決めたことを守ることができた」という実績を作ることが重要だったのです。「どんなに小さいことでもいいから,何か1つ続けてみる」というのが著者の提言なのです。 「自分には
「赤字30億円からV字復活させた 逆転発想の人材・組織改革術」 駒村 純一 2018/08/13公開 2022/04/21更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(83点) ■2003年に30億円の赤字を出した森下仁丹は、 三菱商事から著者を中途採用し、 執行役員に抜擢しました。 当時、社内には新しいことをしよう、 新商品を開発しよう、 という雰囲気はありませんでした。 商品は黙っていても売れる。 大きな失敗がなければ出世できる。 社内には危機感はなく 挑戦する人材も皆無だったのです。 ・かつての仁丹は、"作れば売れる"商品でした。 社内には「営業」をするという 発想すらありませんでした(p16) ■著者が行ったのは、 森下仁丹の中にあった技術を活用して 社会に求められる 新しい商品を開発していくことです。 そして、著者の方針に沿って 行動しない人は排除していきまし
「いつもの仕事と日常が5分で輝く すごいイノベーター70人のアイデア」ポール・スローン 2018/08/03公開 2022/04/21更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(72点) ■世界のイノベーターを 70人紹介した一冊です。 イノベーター、発明者とは 変わり者だと思う。 なぜかといえば、 誰もやらないことをやる人だから。 一般に、大きく成功するためには 「逆張り」といって 人と逆のことをするとよいという。 エジソンも 1%のインスピレーションが 大切だと言っている。 そんなことは誰でも知っているのです。 それが分かっていても 人から非常識と言われながら 実行していくことは 大変なことだと思うのです。 ・エドワード・ジェンナー・・・天然痘ワクチンを発見し、「近代免疫学の父」と呼ばれる医学者・・・牛の乳搾りに従事する人々が天然痘にかかりにくい原因を追究する・・
「仕事は「6勝4敗」でいい 「最強の会社員」の行動原則50」 出口治明 2018/07/19公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(84点) 要約と感想レビュー ■著者は日本生命で国際業務部長まで出世し、 後にライフネット生命を創業しています。 本書の内容としては、 ライフネット生命のPRと 仕事の進め方と人間関係の 注意点という内容になっています。 著者がライフネット生命を創業したのは、 「若い世代の保険料を半分にしたい」 という思いがあったらしい。 ・私たちが後世に大きな影響を与えるようなことは難しいかもしれませんが、限られた時間を生きる一生の中で「自分が公(社会の利益)のためにできることは何か」を考えることはできます(p214) ■仕事の進め方では、 ロジックとスピードを重要視 していることが印象的でした。 やはりビジネスは感情より
「ダークサイド・スキル 本当に戦えるリーダーになる7つの裏技」木村 尚敬 2018/02/26公開 2022/04/21更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(89点) ■コンサルティング会社のタワーズ・ベリン、 アーサー・D・リトルで事業戦略策定を 支援してきた著者の経験談です。 多くの大企業では、 部門間不可侵条約があり、 全社最適の提案はほとんど 出てこないらしい。 なぜなら、それまでに 部門にまたがる全社最適の提案をした人が、 いかに悲惨なことになったかを 知っているからです。 ・「なぜ自分がこんなところで正論を述べて飛ばされなければいけないのか」と思って口をつぐんでしまう。部長連中が集まって飲み屋に行けば、「こうしなければダメだ」とみんな平気で口にするのだ。しかし、表立ってそれを言う人はいない(p178) ■なぜならば、人事権を持っている 自分の部門でさ
【私の評価】★★★★★(90点) 要約と感想レビュー オーストラリアに生まれ、家族の中で浮いていた著者は、子どものころからマイナスの言葉を言われ続けてきました。小さい頃から、ばかにされ、怒鳴られたら自尊心を育てるのは難しいことでしょう。 著者は自然と家族からマイナスの言葉を言われないように、家族の期待に応えるような行動を取るようになりました。そして彼女は家族の期待に応えるために銀行に就職しますが、自分には合わない仕事だと気づき、退社し、放浪生活をはじめるのです。 ・物心ついてからずっと、私は家族みなにからかわれ続けてきた。家族はみな乗馬が好きなのに私は水泳が得意で、牧畜業の家に生まれたのに私はベジタリアンで、定住者一家の中の遊牧民という調子だった。だいたいは冗談の形で言われ、言っている本人は私を傷つけるかもしれないなどとは思っていなかった・・・完全に悪意を持って言ってくることもあった(p6
【私の評価】★★★★☆(87点) 要約と感想レビュー 売れない住宅メーカーの営業マンが、公園でサボっていたら伝説の経営者と出会いました。仲良くなった営業マンに対し伝説の経営者は、週一回、目標達成の達人になるコツを伝授してくれるという。ただし、条件が一つだけあってそれは、自分らしい目標を設定すること。他人に憧れるあまり、他人と同じ目標を設定して、他人になっても幸せにはなれないからです。 売れない営業マンは、伝説の経営者との対話の中で、夢、ビジョン、目的、ゴールを考えることになります。目的、ゴール、目標とは何なのか。それを達成したら、自分は何が得られるのか。自分は本当は何を求めているのか。100のやりたいことを書き出すワークをすることで、本当の成功とは、物質的なものではなく、心の中にあるということも学びます。 ・私や他の人にはない、星野さんだけが持っているものがたくさんあるはずです。だから、ほ
【私の評価】★★★★★(95点) 要約と感想レビュー コンサルタント会社で人事担当としてリストラ、リーダー選抜を行ってきた著者の仕事術です。前半は個人の仕事術、テクニック。後半は組織内での仕事術、つまり根回し、人間関係となっています。 前半はよくある内容でしたが、後半は著者がいかに多くの修羅場を通ってきたのかわかる内容でした。例えば、一番怖いのは仕事ができない人であり、仕事のできない人の扱いを間違うと、バカにされたと怒り狂う人が多いらしいのです。 そのように自己重要感が低く、感情的になる人だからこそ仕事ができないわけで、現実はそのとおりなのでしょう。 ・「仕事のできない人には期待はしないが、バカにもしない」・・確認するプロセスを細かくしていくことが最適です・・一番怖いのは仕事ができない人の反乱です(p171) 良く学び、経験を積んで良い仕事ができるようになったら、注意すべきは、周囲からハメ
「男の子の育て方 子どもの潜在意識にこっそり"成功の種"をまく方法 」中野日出美 2018/01/15公開 2022/06/26更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(79点) 要約と感想レビュー 著者は十数年前に、腫瘍が子宮、腎臓、小腸に転移しました。死を前にして二人の子供たちに伝えたことは、ワクワクする人生を選びなさいということ。 そして同時に著者は、親が子どもに「成功の種」をまく本を書きたいと思ったのです。そして病気から奇跡的に回復して、この本を書くことができたのです。 ・人生でどちらにしようかと迷ったときは、目を閉じて自分の心に訊いてごらん。どちらがワクワクするか、どちらが幸せになれそうかって(p204) 子どもは頭が良いので、親の本心をすぐに見抜いてしまいます。 特に反抗期の子どもは、自尊心ができたてなので、言われたことはやりたくない。だから、暗示的に言
「考える力がつく本 ―本、新聞、ネットの読み方、情報整理の「超」入門 」池上 彰 2017/06/26公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(78点) 要約と感想レビュー ニュース説明が分かりやすい池上さんの情報整理術です。多量のインプットと根本まで調べる緻密さが,分かりやすさの秘訣と見ました。書籍だけではなく、新聞、雑誌も多量に目を通しています。 ・私はわからない言葉が出てくると、まずその言葉の意味や由来を調べることから始めます(p23) この本の良いところは、一流の経営者と池上さんの対談でしょう。いずれの経営者も、一日一冊くらいの読書をしていることがわかります。そんなの当たり前じゃないのくらいのインパクトです。 ・ご両親は、出版社の編集者だったんでしょう?・・当然、家の中は本だらけ。松本 本だらけですね。本当に家が沈んじゃいまして・・
「図解 2割に集中して結果を出す習慣術 ハンディ版」古川 武士 2017/06/07公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(74点) 要約と感想レビュー 習慣化コンサルタントが教える仕事における完璧主義者の落とし穴です。完璧主義者が悪いわけではありません。ただ、どうでもいい仕事を時間をかけて完璧にやっても意味がないということです。 完璧主義者は、どうしても完璧なものを目指して、なんでもかんでも時間をかけて、大事なことに時間をかけることができなくなってしまいます。わかっちゃいるけど、難しいのがこの点なのです。 ・完璧主義の人はすべてを網羅しようとする。上手に力を抜く人は結果が出る部分を徹底する(p68) よくある間違いは、欠点を直すことに力を入れることです。もちろん欠点が原因で問題がおこらないように配慮する必要はありますが、それほど気にする
「良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識」アレックス・ハッチンソン 2017/06/02公開 2022/04/21更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★★(92点) ■トレーニングに関係する研究成果を まとめた一冊です。 合理的なトレーニングは、 合理的な研究により成果が 検証されなくてはなりません。 筋肉を付けるには、 筋肉の疲労限界までのトレーニングを 三か月は続ける必要があるとのこと。 ライザップは二か月単位ですので、 月単位で継続が必要なのですね。 ・筋肉の変化が見た目にはっきりと わかるまでには少なくとも三か月の ハードなトレーニングが必要。 同じく持久力の大きな向上のためには 少なくとも六週間のトレーニングが必要(p29) ■驚いたのは、 運動前のストレッチは 筋力、スピード、持久力を 低下させるということです。 ストレッチの効果は 科
【私の評価】★★★★★(90点) 要約と感想レビュー ただ、アウトプットするだけ 著者は毎日Youtube動画を投稿し、毎日メルマガを発行。さらに、年3冊の書籍を出版しながら、月20冊以上の本を読むという樺沢さんの一冊です。最近は、ウイスキー検定を受験して合格しています。樺沢さんの記憶術は、アウトプット記憶術です。ただ、アウトプットするだけで、記憶に残りやすくなるのです。 アウトプットの例なら、例えば人に教える。一番勉強を覚えるのは、教えてもらう人ではなく、教える側の家庭教師なのです。他にも覚えたいことを人に話せば、記憶に残ります。人に話すために、ストーリーを作らなくてはなりませんので、そのストーリーの流れで頭に記録されるのです。 ・【基本戦略1】覚えずに、ただ、アウトプットするだけ~「アウトプット最強理論」(p40) 覚えたいことは、メモしましょう 本を読んで何もしなければ、人は本の内容
「リーダーの一流、二流、三流」吉田 幸弘 2017/04/24公開 2023/09/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★★(90点) 要約と感想レビュー 著者は、抜群の営業成績で何度もリーダーに抜擢されますが、人間関係で問題を起こし、降格・転職を繰り返します。異動先の新しい職場で理想の上司との出会った著者は、「伝え方」で人間関係が大きく変わることを理解します。その後、著者はコーチングを取り入れた部下育成で成果を出し、社外でコンサルティングするまでになったのです。 普通の上司は、仕事の「期限」を伝えますが、コーチングを活用するとすれば優先順位を伝え、期限を一緒に考えることで部下のやる気を引き出すのです。 ・一流のリーダーは、部下が話しやすいように自己開示してから質問をするようにします・・部下に関するネタで雑談する(p197) 組織のリーダーとは、プレーヤーである
【私の評価】★★★★☆(88点) 要約と感想レビュー 思ったより多くの人が知らないのが、Wordの使い方ではないでしょうか。Wordの使い方は会社で教えてくれないので、私は独力で勉強しました。企画部の資料の書式、スタイルをそのまま真似したのです。インデント、字下げ、段落後の間隔などが、微妙にバランスいいんですよね。 この本では、外資系コンサルタントが使っている具体的な推奨書式、スタイルを教えてもらえます。Wordサンプル文書もダウンロードできるので、そのまま真似できるのがありがたい。ダウンロードしてみると企画部の書式・スタイルと似ているものでした。 ・PREPで論点をまとめる・・Point(主張)、Reason(理由)、Example(事例)、Point(まとめ)・・理解を得やすい説明アプローチとして知られています(p51) さらに、スケルトン・ドラフト・フィックスの「3段階」で上司にレビ
定時退社で仕事をする ■私は20年前から急ぎの仕事がなければ、 ほぼ定時退社で仕事をしてきました。 非常に忙しい職場でしたが、 担当業務がはっきりしていたので、 だれも定時に退社しない環境でも、 定時退社が可能だったのだと思います。 もちろん、 朝の時間を利用したり、 自分で仕事に締切を設定したり、 たたき台を作ってしまう等、 いろいろ工夫をしてきました。 ■そうした効率的な仕事を考えるために、 ヒントとなる10冊の本を ピックアップしました。 しかし、これらの本を読んで 仕事を効率的にこなすことができたとしても、 定時退社はできないでしょう。 なぜなら、定時退社で仕事をするというのは、 仕事のやり方の問題でもありますが、 本質的には、人間関係や人事評価の問題だからです。 ■やはり会社では、 チームワークが重要です。 定時退社をすることは、 そのチームワークを乱していると 思われる可能性が
「男女脳戦略。男にはデータを、女にはイメージを売れ」メンタリスト DaiGo 2015/09/08公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(86点) 要約と感想レビュー 人の性格は人それぞれです。この本では、人の性格を男性脳と女性脳にわけて、その特性を分析します。男性脳は、自尊心を求め、女性脳は、共感を求めるのです。 つまり、相手が男性脳なら、結果を認めてあげる。女性脳なら共感してあげる。相手によって言い方やアプローチを変えることで、うまくいく可能性が高まるわけです。相手に合わせて対応を変える、というのが一番よい方法なのでしょう。 ・男性脳の場合は「自尊心のくすぐり」から入る。女性脳の場合は「共感の提示」から入る(p86) 性格を9つに分けたり、4つにわけたりする考え方がありますが、2つでもいろいろありますね。自然と相手によって対応を変える
「絶対儲かる「値上げ」のしくみ、教えます」石原 明 2015/09/07公開 2023/04/07更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★★(95点) 要約と感想レビュー ■「営業マンは断ることを覚えなさい」の 石原さんの一冊です。 石原さんは、クライアントの 人事コンサル会社の料金メニューを 10倍にしました。 値段を上げることで顧客を選び、 内容や価格の交渉が必要となりますが、 利益は大幅にアップ。 「経営者は、値上げすることを覚えなさい」 ということでしょうか。 ・人事コンサル会社の値段は、当初半年6か月で60万円・・何でもやりますみたいなサービスでした・・メニューをしっかり明示して・・価格は6か月で600万円と設定してもらいました(p183) ■特に「中小企業は、値段を上げなさい」 というのが、 石原さんのアドバイスです。 値上げすることで、 信頼が増します。
【私の評価】★★★★☆(84点) 要約と感想レビュー 自分の意欲を相手に伝える 最近、大学生から「就職の面接ではどう答えたらいいのでしょうか」と聞かれることがあります。私は、「普通で大丈夫。悪い印象を与えなければ大丈夫だよ」と答えることにしています。そして同時に、この本を読んでみてはどうかと提案しています。 この本では、履歴書・エントリーシートは、丁寧に書くことが大切で、直筆が望ましい。プロフィールの写真もプロのカメラマンに撮影してもらうことなどのアドバイスが満載です。いかに、自分の意欲を相手に伝えるのかということです。 ・就活、面接のときの服装には、個性が必要なのではなく『常識が必要』なのです(p160) 何度も面接のロールプレイをする 面接では、事前の準備が大事です。何度もロールプレイをするのです。自分をPRすることが目的ですから、『サークル活動』『アルバイト』『ボランティア活動』は言
【私の評価】★★★☆☆(73点) 要約と感想レビュー 鈴木宗男事件に関係して、東京地方検察庁特捜部に逮捕された佐藤さんの一冊。佐藤さんはキリスト教徒ですので、「神様はこの試練を通じて 何を伝えようとしているのだろうか」と考えたそうです。この本で言うところの見えない世界というのは、心を支える宗教のことなのです。 ・東京地方検察庁特別捜査部に逮捕されたときも・・「この世が終わる日に僕が救済されることはすでに保障されているので、心配ない。問題は神様がこの試練を通じて、何を僕に伝えようとしているのかだ」という考え方でした(p213) 欧米の人たちと日本人は、考え方が基本的に違います。その違いを理解するためには、キリスト教、ギリシャ文明、ローマ法の考え方を理解する必要がある。キリスト教では、キリスト教徒は終末により救済され、そうでない人は滅びるという組み立てです。 ・キリスト教文明・・ユダヤ・キリス
【私の評価】★★★★☆(81点) 要約と感想レビュー ■糸川さんは、ペンシルロケットの父。 「はやぶさ」が探査した小惑星イトカワは、 もちろん糸川さんにちなんだものです。 糸川さんは、独創力の 固まりのような人でした。 なぜならば、 独創力のために10年ごとに 仕事を変えているのです。 ・わたしは十年ごとに職業を変えてきた・・・"安定"に慣れるのが怖いからである。・・同じ仕事を十年もしれいれば地位も収入も安定してくるし、自分自身に気の緩みも出てくるだろう(p23) ■中島飛行機で隼を設計し、 29歳で東京大学航空研究所に移り、 36歳で音響工学(心電図、脳波)を研究し、 42歳でロケットを研究し、 55歳で大学を辞め、組織工学研究所を設立。 考え方が特異なだけでなく、 それを実行してしまうところが、 本当の独創力です。 発想+実行+努力なのです。 ・「天才とは、階段を上がるところを人目から
「イタリア人はピッツァ一切れでも盛り上がれる」田島 麻美 2015/08/27公開 2020/06/09更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(73点) ■イタリアに15年在住の 田島さんの一冊。 イタリアには、 バールでの風井戸端会議があり、 家族の愛がありました。 昭和の日本のような 町内会の雰囲気が 残っているのです。 ・誰でも一つは 「お気に入りのバール」を持っていて、 そこでは店主もバールマンも友だち(p34) ■そしてイタリアの特徴は、 自分の生まれ育った都市への 愛着です。 昔ながらの街並みを残した それぞれの都市が、 コミュニティを維持しています。 仕事で大都市に出る人もいますが、 最終的には、地元に戻りたい という人が多いらしい。 ・現在のイタリアの各都市は別々の国だった・・・ 「地元の人々の団結心」というものが非常に強く、 自分たちの土地を自分
【私の評価】★★★★☆(85点) 要約と感想レビュー ■2012年の辛坊 治郎さんの一冊です。 2012年は橋下大阪府知事と中国が 大暴れしている年だとわかります。 中国の尖閣諸島への海洋監視船の 領海侵入は今も続いています。 ・中国が暴走中です。尖閣諸島の周辺の日本の領海に海洋監視船を集団で乗り入れさせたり・・ベトナムの排他的経済水域内でベトナム漁船が中国艦船から銃撃される事件が毎月のように発生している問題です(p272) ■橋下徹さんは、 命を狙われていたことがわかります。 それだけのことをしていたのです。 最終的に、橋下さんの大阪都構想は 住民投票で否決されましたが、 これも大阪らしいところ。 なぜなら大阪の10%弱は 生活保護受給家庭で、 さらに年金受給者を入れれば、 ものすごい勢力だからです。 ・本番中にスタジオの四隅にSPが陣取ることは日常の風景ですが、本番前に警察が爆弾チェッ
【私の評価】★★★☆☆(75点) 要約と感想レビュー ■相談役、社長が 相次いで自殺した JR北海道を取材した一冊。 二人が自殺した原因は、 何だったのでしょうか。 まず、 JR北海道は民営化の時点で、 赤字を運命づけられていました。 そのために、 赤字を補てんする6800億円の 経営安定基金が準備されたのです。 ・赤字の規模は毎年500億円・・・現在、(経営安定基金)運用益は当初の半分の250億円程度まで落ち込んでいる。だが、「廃線」の2文字は依然として経営のタブーとして残る(p91) ■金がないなら、 知恵を出すしかありません。 しかし、現場は組合が強く 組合の了解がなければ、 物事が決まらない状況です。 そうした中で、 人員削減、コスト削減を 続けてきました。 結果して、 脱線事故、設備トラブルが 頻発することになるのです。 ・「真っ先に戦線を離脱することをおわびいたします」普通、経
「仙台藩の戊辰戦争―先人たちの戦いと維新の人物録」木村紀夫 2015/08/21公開 2021/09/01更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★☆☆(74点) 要約と感想レビュー 仙台藩の視点から戊辰戦争、明治維新の記録をまとめた一冊です。戊辰戦争とは、東北地方にとってなんだったのでしょうか。 欧米列強が世界を侵略し植民地を拡大している状況から考えれば、日本の独立を維持するためには、統一された国家としての組織と軍事力を持つ必要があったのは確かでしょう。問題はそれを主導するのが、誰なのかということです。 既存の幕藩体制を維持しようという勢力と、薩摩・長州軍事連合の主導権争いが、戊辰戦争だったのです。幕藩体制を維持することを前提とした奥羽(東北)諸藩から見れば、戊辰戦争とは薩長による軍事クーデターだったのです。 ところが、歴史は奥羽諸藩が守ろうとした幕藩体制を、将軍自らが
日本軍を批判するマスコミが戦前に行っていたこと「日本人の誇り」藤原正彦 2015/08/20公開 2024/05/11更新 本のソムリエ [PR] Tweet 【私の評価】★★★★☆(81点) 要約と感想レビュー 戦前の日本人が持っていた誇り 藤原さんの「日本人の誇り」は、戦前の日本人が持っていた誇りです。アジア諸国が欧米の植民地となる中で、国家の独立を維持し続け、欧米諸国に挑戦したのは日本だけでした。結果して日本は戦争に敗れましたが、その自主独立の志に影響され、その後、多くのアジア諸国が植民地から独立したのです。 中国共産党や日本の共産主義者は、日本軍と国民政府軍を戦わせて弱体化させることで、ソ連が満州へ侵攻しやすくさせるというスターリンの戦略にしたがって工作活動を行っていました。昭和の初め頃から、中国共産党は、日本軍人や日本人居留民を虐殺するなど挑発を続けていたのです。現在の尖閣諸島の
【私の評価】★★★☆☆(79点) 要約と感想レビュー 田坂さんと編集者の対談形式の一冊です。人生で起きる「逆境」を話題の中心に話が進んでいきます。人は誰でも、職場の人間関係や、お金や健康で悩むのでしょう。 昔から人として大成するためには、「戦争」「投獄」「大病」を経験しなくてはならないと言われています。田坂さんも、30年間に余命何年と告知されたという。苦しみの日々だったようです。しかし、「今に生きる」と病気を受け入れた時、病気は消えてしまったという。 ・「命あるだけで、有り難い!」その覚悟でしょう。そして、人間、この覚悟を掴むと、強い(p172) 人生、すべてがうまくいくはずもありません。ただ、失敗しても、それを通じて人は成長する。そうした田坂さんの達観を感じることができました。 田坂さん、良い本をありがとうございました。 この本で私が共感した名言 ・「逆境」とは自分の可能性を引き出してく
【私の評価】★★☆☆☆(69点) ■作家の曽野さんは、 「やればできる」 と聞いて、 「それはウソだ。私は騙されないぞ!」 と思ったという。 人には限界というものがあって、 「やってもできない」 ものもあるということです。 私には、 どちらも正しいように聞こえます。 ・褒められてもけなされても 人間性に変わりはない(p82) ■曽野さんは、 自分の道を行くタイプなので、 敵も多かったようです。 生きていると いろいろ言ってくる人がいます。 それに対し、曽野さんは、 自分の道を選んできた。 そうした人たちの言葉によって 自分の人生を左右されることはない、 ということです。 ・自分で生きなければならない・・・ 人の言ったことで不幸になっては たまらない、と思ったんです(p83) ■人のコメントに いちいち反応したり、 自分を否定していては、 自分の人生を見失ってしまいます。 そうしたことを 人
次のページ
このページを最初にブックマークしてみませんか?
『本ナビ:本のソムリエの一日一冊書評』の新着エントリーを見る
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く