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パリ五輪
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1.「アリとキリギリス」を巡っての日本人論 「蝉と蟻たち」の話は、日本でも大変有名な話だと思いますが、ただ、題名は、 「アリとキリギリス」となっていることも、多いようです。 ところで、この寓話の結末なのですが、皆さんの読んだ話はどのようなものだった でしょうか? アリはキリギリスに食べ物を、 「1.分けてやる」 「2.分けてやらない」 この結末の違いについては、比較文学などの立場から、色々と取り沙汰され、ひいて は、日本人論にまで発展することが、ままあるようです。 そこで、今回は、アリとキリギリスについて、一体どのような議論がなされているの か、また、その議論の問題点などについて、考えてみたいと思います。 次の湯沢雍彦氏(お茶の水女子大学教授)の論文は、朝日新聞に掲載されていたもの なのですが、この論文には、これらの問題が凝縮されておりますので、まずこの論文 をご覧下さい。 1993年6月
第八 羊と烏 ある日一羽の烏が、羊の背(せなか)に 止つて、カアカアと啼いて居りました。其処で羊が、『アア、お前も犬なら正可(まさか)其 様(そんな)ことも為(す)ま いに・・・・・・』と言いますと、烏が笑つて、『ヘン当然(あたりまえ)だ。己(お れ)わな、誰(だれ)わ 馬鹿にしても介意(かま)わぬ、誰にわ阿 諛(おべツか)を使わなければならぬと云うことを、丁(ち やん)と知つて居(い)る のだ。口喧(くちやかま)しい奴にわ成るだけ穏か にするし、踏つけにしても唯々(へいへい)言つて 居る奴にわ、思う存分悪戯(わるさ)をしてくれる のさ。』 訓言 気力なければ一人(いちにん)の朋 友(ほうゆう)だも得難し。 解説 人の軽侮(あなどり)を甘んじて受けるの わ意気地のない話です。言うにも足らぬ相手ならは兎に角、然(さ)も なければ、自分の品位わ保たねばなりません。此の烏わ弱い者を侮り、強い者を
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