パン屋で知的障がい者の雇用や実習を受け入れたほんの2年間に出会った障がい者は、おおざっぱに言うと二つのタイプに分けられる。 一つはAさんのように、目の前にある物事をサッサと片付けないと気が済まないタイプ。 上手く仕事の内容を理解してくれれば疲れを知らないかのように、さっささっさと仕事を片付けてくれる。 しかし、その反面、指示してないこと(やる必要のないこと、やってほしくないこと、やってはいけないこと)も自分が「片付いていない」と判断したらさっささっさと取り掛かって片付けてしまう。 あるいは、指示された仕事が終わると相手の都合はおかまいなしに「次の仕事はナンですか?」と責め立て、「待つ」ということができない。 一方全く逆のタイプのBさんがいる。 仕事のスピードはゆったりとしていて急ぎの場合はこっちがイラつくこともある。 しかし、余計なことはしない。 こっちが手いっぱいで相手を出来ない時でも、