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「車いす」に乗り、ヴィンテージ風のダッチワイフの挑発的な格好。 今月の「インタビューマガジン」の表紙を飾った若干18歳のアメリカの人気セレブ、カイリー・ジェンナー氏。 この過激な表紙が今、波紋を呼んでいるのだとか…。 問題は「未成年がダッチワイフ姿」をしたから?「健常者なのに車いす」に乗っているから? ツイッター大炎上!問題はダッチワイフ?車いす? 今月のインタビューマガジンの表紙の写真が物議を醸している理由。 それは「車いす」。 健康な体のセレブが「車いす」でポーズを取ることに、多くの人が不快感を覚え、ツイッターなどのソーシャルメディアで批判した。 中でも、普段から車いすを利用するオフェリア・ブラウン氏のツイートは約3万リツイートされた。 彼女は表紙に対し皮肉を込めてこうツイートした。 「車いすに乗るって面白くてファッショナブルね! 障害者差別は究極のファッション表現ね!」 @Kylie
「生理」は“女性”にだけくるものだと思ってはいないだろうか? 自分の経験をさらけ出して、そんな“常識”に異を唱えるアクティビストで、生理用タンポンをキャラクターを生み出したアーティストが アメリカのワシントンD.C.にいる。性別が女性でも男性でもない、ジェンダークィアなCass Clemmer(キャス・クレマー)だ。
中学に入ったばっかの頃、校則が厳しい学校に通っている友達が数多くのルールのひとつに「黒と茶色以外の髪ゴムを使っちゃいけない」というのがあると言っていた。意味がわからない、と混乱したのを覚えている。なんのためのルールなのだろう、どうして青やピンクではいけないの?、といくら考えても納得のできる理由が思いつかなかった。 現代の日本社会のタトゥーへの視線はそれと似たような「中身のないルール」なのではないだろうか。もちろん、歴史のなかで刺青が罪人やヤクザと関連されてきたのは事実だ。でもタトゥーを入れている人たちが全員そういったことと関係があるわけではないことは、誰もがわかっていると思う。それでもタトゥーを入れている人たちは、彼らがどんな人間か、何をしているのかは関係なく「タトゥーを入れているという事実」だけで偏見を持たれることがある。 今回Be inspired!はタトゥーを入れている日本人の若者3
「クライメート・ジャスティス」という概念を知っているだろうか。 先進国に住む日本人なら知っていてほしい「気候の公平性」と訳されるこの言葉は、先進国に暮らす私たちが、石油や石炭などの化石燃料を大量消費してきたことで引き起こした温暖化への責任を果たし、すべての人々の暮らしと生態系の尊さを重視した取り組みによって、温暖化を解決しようとするコンセプト。 気候変動はCO2の排出によって引き起こされる。CO2排出が多い国は圧倒的に欧米、中国、日本を含む先進国。その中で、被害を被るのは、理不尽にも排出に最も貢献していない国の人たち。そんな不公平な状況があって、それはおかしいだろうっていう意識が海外では高まっている。 そう語るのは、欧米社会で広まるコンセプト「クライメート・ジャスティス」を日本で、一般市民に訴えかける活動をしている25歳の青年、清水=ピュー・イアン(以下、イアン氏)。 今回Be inspi
イギリス高級ファッションブランドのバーバリー。 同社が、ニューヨークコレクションの開幕を目前に控えた2月5日に、ファッション業界を震撼させる 衝撃の発表をした 。 「今年から、半年先の春物や秋物のコレクションを開催しない」 つまり「新作発売の半年前にファッションショーで披露する」という従来の方式をやめるということだ。 そして、メンズとウィメンズもひとつのショーに統合し、ショー直後には店舗やオンラインで購入可能にするという。 従来のパリやニューヨークで開催されるファッションウィークは、会場に来たプレスやバイヤーのみが新作の情報を拡散することができなかった。 しかし、現在ではインスタグラムやツイッター、スナップチャットなどのSNS、またはライブストリーミングのおかげで、オンラインでリアルタイムに情報の拡散や、現場にいなくても誰もが新作をチェックすることが可能になったのだ。 従って、
パリス・ヒルトンが着ていたネイティヴ・アメリカンのハロウィンコスチューム、セレーナ・ゴメスがつけていたインドのビンディ、ケイティ・ペリーの着物風ステージ衣装。どれも「ある問題」として話題となっていたことをご存知だろうか?これがなぜ問題であるのかわからないあなた。実はあなたも、知らないうちに加害者になっているかもしれない。 「文化を盗む」という問題 「文化を盗む」とはなんだろう? 実は全米の人気アイドル、セレーナ・ゴメスはこの問題で「有罪」となっている。事の発端は、彼女が自身のコンサートで額につけたビンディ*1。彼女はそれによりインドのヒンドゥー教団体から抗議を受けたのだ。なぜかというと、ファッションとして自分の属さないマイノリティ(少数派)の「文化」の一部をまねるという行為は、その文化を自分の都合で使っているとみられることがあるから。今回は、ヨーロッパ系とメキシコ系のルーツを持つセレーナ・
フェミニスト、と聞くとどんな人物を思い浮かべるだろうか? もしかしたらちょっと過激なイメージがあるかもしれない。欧米ではだんだんと常識となりつつあるが、日本ではあんまり浸透していないように思える。「男嫌い」「ヒステリック」などネガティブなイメージと結びつけられることが多いからだろうか。 もちろん、「男は嫌い」と公言する過激なフェミニストは存在する。彼女/彼らにはそんな結論に行き着いた理由と歴史があるだろうからそれに対しての善し悪しはここでは議論しない。 いま注目したいのは、近頃欧米などで、もはや流行りとなりつつあるキュートなビジュアルのデザインやイラスト、写真などでハッピーに発信するフェミニズム。ここ日本にも「ピンク・フェミニスト」と定義し、かわいく、素敵な女の子たちの写真でフェミニズムを発信する日本人のフォトグラファーがいるのだ。彼女の名前はAyu Watanabe(渡邉彩友)さん。 今
日本では「女性=メイクをする」という事柄が定着している。でも思い返してみれば子どもの頃、メイクに興味を示したら両親からは「不良のすることだ」と言われた。中学高校ではメイクは校則で禁止されていた。 しかし突然、成人を迎えた頃には社会ではメイクはマナーだと言われた。急にメイクをして出かけることの方が「普通」になった。 なぜ女性であるがゆえに、メイクを禁止されたり、強要されるのだろうか。 メイクってしなくちゃいけない? 日本では15歳から64歳の女性の64%がメイクをする。しかし、うち94.2%の女性はメイクを面倒だと感じているそうだ。 そして、女性はメイクをするという風潮がなければメイクの頻度が減る、もしくはしないと答えた人は61.5%。(引用元:リサーチバンク) 多くの女性はメイクが「好き」だからというよりは、社会通念上「義務」であるからしているのかもしれない。「女性だからしなければいけない
出版社や新聞社の編集者100人の投票で決められる「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」。23回目を迎える今年の大賞は「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手!」(週刊文春1月14日号)だった。 雑誌ジャーナリズムの未来のために作られた同賞だが、他の賞も「一夫一婦制では不満足『乙武クン』5人との不倫」(週刊新潮3月31日号)のような不倫をスクープしたゴシップ記事ばかりが受賞している。(参照元:編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞, 朝日新聞デジタル, 産経ニュース)こんな日本の状況に、あなたは危機感を感じるだろうか? 自主規制の多い、日本のマスメディアがだめな理由。 最近のマスメディアは、面白くないし、自主規制しすぎだと思う。芸能人のゴシップよりも、もっと発信することがあるって思うし、視聴者をなめてるって感じる。あと女性誌で“モテるための特集”を本気でやっているとしたら本当に馬鹿げているなっ
「好き」が原動力 岩谷香穂さんは現在、オンラインハンドメイトショップサイトBASEを拠点に活躍すタトゥーシールデザイナー。ファッションの一部として付け替えできるタトゥーシールを制作し販売している。 大学2年生になる直前に、1年でまあまあ楽しい毎日を過ごしてきて、でもこのままでいいのかと立ち止まって考えた時があったんです。それで、モノ作るの好きやったし、本を自分で制作することに興味があってZINEを作ってみようと思いました。 ものづくりが好きで、本を自分で出版することに興味を持っていた岩谷さんは、当時住んでいた滋賀県、東京間を月2回は往復して、MOUNT ZINE (マウントジン)のスクールに通い始めた。 ケント紙みたいな分厚い画用紙に、著作権切れの画像や浮世絵を使って、「自分やったらこの時にこれするやろうな」というものをトレーシングペーパーで重ねました。例えば、浮世絵の波で波乗りしたり
ヴォーカリストになりたくて、音大に通った。卒業してからはアパレルのバイトをしながらライブをしてきた。 音楽とファッション、みんながごく当たり前に好きなことを私も好きで、政治とか社会問題とか、そういう果てしなく複雑そうなことに興味なんてなかった。“そういうこと”は、興味のある人たちの専門分野で、自分とは遠く離れたところの誰かが勝手に進めてくれる話だと思ってた。 だけどある時ぼんやりニュースを見てて、流れている映像がなんとなく気になって、なんとなく、疑問を持ちかけた。でも、ニュースのコメンテーターの話にも政治家の話にもついていけなくて、「賛成」も「反対」も言えない自分がそこにいた。 このまま30歳とか、40歳になっていいんだろうか。そもそも、こういうのって何かしら自分たちに関係があるから公共の電波でニュースになってるんだよね?たとえば自分に子供ができたとき、その子の生きる社会で何が起きているの
「超越論的統覚」「普遍妥当性」「現象学的還元」。脳みそが痒くなるような文字が永遠に並ぶ哲学書を手にしていると、自分がちゃんと存在している感じがする。哲学者の、世界に密着している感じがたまらない。自分から、他者から、社会から逃げたくなるような世界で、言葉を通してそれらを眼差し続ける哲学は、恥ずかしくなるくらい、誠実だ。あるとき哲学書を読んでいたら、わたしが3年くらいかかって掴みかけていたことが「愛しながらの闘争」とかいうエモい概念でサクッと語られていた。哲学、やばい。 やばすぎて、上智大学の哲学研究科で修士過程まで哲学を研究した。 はじめまして、田代伶奈です。 哲学を志した理由 「すごいねー」「深いねー」「変わってるねー」。中学生くらいまで、ずっとこんなことを言われてきた。 わたしがなぜ、この身体とこの名前を持つ、誰でもない「わたし」なのか。わたしが明日着る服を選んでいる裏側で、なぜ戦争が起
雑誌やネットでお気に入りのブランドやスタイルをチェックして、休日にショッピングに出かけて服を買う…。そんな光景は日本の若者のありふれた日常のように思えるかもしれない。でも実はそれが「特権」だったと聞いたらあなたは驚くだろうか? 好きな服が着れるという「特権」 値段的に気に入った服が買えない、というのは規模は違うにせよ誰もが一度は経験しているかもしれない。しかし今回は経済面の話ではない。日本を含む世界のファッション業界が、服のターゲットを限定しすぎているという事実について考えたい。 サイズ一つをとってみても、大抵のショップは一定以上“細い人”のものしか用意していない。プラスサイズの人や、トランスジェンダーで身長の高い人が女性の服を着たい時はどうすればいいのだろうか?また、健常者だけを考慮して作られた服が市場を埋めているという事実を否定できる人はいないだろう。 ファッション市場が設定しているス
先月22日、英・マンチェスターで行われた歌手アリアナ・グランデのコンサート後に爆発物を使用した“テロ”が起き、22人の犠牲者が出た。一時はコンサートツアーを中断していたが、事件の追悼として、今月4日にアリアナ・グランデがジャスティン・ビーバーやケイティー・ペリーらの有名歌手を引き連れ、5万人を動員する慈善講演を同地で行なった。 そこで歌手らが「テロに屈しない」というメッセージを観客に訴えていたのを聞いただろうか。その“テロ”とほかの暴力事件はどう異なるのか、あなたは答えられるだろうか? 人々が合意できない、“テロリズム”の定義 「テロリズム」をオックスフォード辞典で調べてみると、「政治的な目的で非合法な暴力や脅迫を、主に市民に向かって行なうこと」だと書かれている。(引用元:Oxford Dictionaries)またケンブリッジ辞典では、「政治的な目的を持つ暴力的な行為(の脅威)」だとされ
もう女性の話を邪魔させない。社会に蔓延する“モラハラ”に一石を投じる「男を黙らせるアプリ」とは。 by Be inspired!編集部 · 2017年3月31日 なんとなくの雰囲気でお茶汲みをするのはいつも女性社員。 仕事に対する意見を述べたら、めんどくさいお局扱い。 何かにつけて「女なんだから〜」と指摘する男性の上司。 あなたの職場ではこんなことが当たり前になってはいないだろうか?日本の社会の中で常習化され、もはや被害者、加害者ともに無自覚になってしまっているこれらは、れっきとした男女差別であり、いわゆる「モラハラ」だ。 「モラハラ(モラルハラスメント)」とは、社会生活や日常生活における言動に対して、言葉や態度、身振りで相手を傷つけること。(参照:Weblio)執拗に繰り返される暴言、あるいは無視など特定の誰かを明らかに攻撃する「いじめ」とも言える行為から、呼吸をするのと同じくらい「無意
社会問題について話すのは「意識高い系」「真面目」など、少しハードルが高いと感じる人は少なくないのではないだろうか。また、どうしても「自分ごととして考えるのが難しい」と思う人もいるだろう。でも本当にそうなのだろうか? 「政治について話す」「ボランティアで社会に貢献する」など明らかに社会問題に挑戦する以外のことの先にもいつも社会がある。ファッション、映画、音楽、スポーツ…好きなものを追求すると必ずルーツがあり、そのルーツは間違いなく社会に関係していて、社会問題はいつのまにか「自分ごと」となる。そんなことを話していて強く感じさせてくれるのが、kakihatamayu、現役女子大生だ。 kakihatamayuはインスタグラムのフォロワー数1万人を超えるいわゆる“インフルエンサー”。今時の若者を象徴していると言えるかもしれない。そんな彼女が今回Be inspired!(以下、Bi)に同世代に聞いて
「一度社会人になったら、もう“一生”長期休暇はとれない」 それが日本で働くサラリーマンにとってはほとんど常識になりつつある。 「日本人は生産性が悪い」 始業時間前に出社。平日は夜遅くまで残業。さらには、夜も休日も絶え間なくメール対応しなくてはならない。それにも関わらず、日本人一人当たりのGDPは世界27位。先進国で最低の生産性レベルだ。なぜ私たち日本人は、こんなにも身を粉にして働いているにも関わらず、生産性が低いのか?その原因を、ついにGoogleが突き止めた。 日本人が有給を取れない理由は、「上司がとらないと有給をとりづらい」という文化的な理由の他に、「仕事が終わらないので、休みが取れない」という理由がある。また、その「仕事が終わらない理由」の一つとして考えられるのが「一人当たりの生産性が低い」ということが原因なのだ。実際、日本人の生産性の低さはGDPの順位にも表れている。 朝7時出勤、
自分の性格はひとつであると思いこんでいないだろうか? 「性格」とは物心ついたころから必ず向き合わされる事柄である。恥ずかしがり屋の自分が突然目立ちたがり屋になったり、おしゃべりな人が突然無口な人になったりする、なんてことはなかなか起きないような気がする。しかし、「違う性格の自分」を得ることができる方法がひとつある。 「違う性格の自分」を得る方法 その方法とは、「話す言語を増やす」ということだ。あなたが今日本語しか話せないならば、英語を話せるようになってみるといい。すると、英語を話しているときのあなたは、日本語を話しているときとは違う性格のあなたになるという。 まさか、と思うかもしれないがこれは社会言語学において証明されている。 「アメリカ文化人類学」において、社会言語学者のエルビン・トリップはサンフランシスコに住む日本人女性を対象にした実験結果を発表している。対象となった日本人女性の多くは
EPOCH MAKERS – デンマークに聞く。未来が変わる。 世界の片隅で異彩を放つ、デンマーク。この小さな北欧の国は、情報化がさらに進んだ未来の社会の一つのロールモデルになり得る。EPOCH MAKERSはその可能性を信じて、独自の視点から取材し発信するインタビューメディア。 URL:http://epmk.net 福祉国家として有名な北欧の国、デンマーク。消費税率25%、国民負担率約70%(日本は約40%)と、かなりの高納税国である。その一方で、医療費無料、出産費無料、教育費無料、充実した高齢者サービスなど、社会福祉がとても充実している。まさに、「ゆりかごから墓地まで」国が面倒を見てくれるのだ。 思えば、僕たち日本人は「この試験に受からなかったらどうしよう」「あの会社に入れなかったら、入ってもクビになったらどうしよう」「将来のために貯金をしておこう」と考える時間は少なくないだろう。
2050年。今から33年後には、世界人口は70億人から92億人まで増加すると言われている。(参照元:農林水産省)人口の増加に伴って、必然的に必要となってくるのが食料。33年間で現在より70%も増加させないと世界中の人のお腹を満たすことはできない。(参照元:Food and Agriculture Organization of the United Nations)しかし、世界中にはすでに飢饉で命を落としている人々が存在する。現段階では食料は足りているにも関わらずだ。 実は、現在の世界人口の9人に1人が飢えに苦しんでいる。(参照元:WTP)なぜなら私たちは毎年「30億人分もの食料」を捨ててしまっているから。全人類の生死に関わる「フードウェイスト(食品廃棄)」という深刻な問題が世界中で起こっている現状に心を痛め、たった1人で立ち上がり国を変えた女性が北欧デンマークに存在する。 食べ物を平気で
「音楽がやりたいというよりは、エモーションを作品に昇華したい」。そう語るのは、海外にも根強いファンを持つ“歌謡エレクトロユニット”「Satellite Young」のボーカルを務める草野絵美だ。 彼女は70〜80年代のアイドルやアニメ、ファッションに影響を受けながら幼少期を育ち、イジメをきっかけにアメリカへ留学。その後は、フォトグラファーとしての活動や、ITスタートアップの起業を経て、アーティストとしての道を模索し始める。 80年代のレトロな世界観に最新のテックへの眼差しを掛け合わせることで、独自の「レトロフューチャーさ」、「逆輸入感」を彷彿とさせるSatellite Youngは、映画・音楽の祭典「SXSW 2017」にも出演し、今月5日セルフタイトルの1stアルバムをリリースした。 今回『Be inspired!』は、26歳にして様々な経験やバッググラウンドを持つ草野氏に、Satell
接客も監視カメラも一切なし。あえて“相手にしない”ことでお客さんと信頼関係を築く「値段のない無人パン屋」 最近、国王が約半世紀ぶりに来日し日本との関係強化も期待されているサウジアラビア。そんなサウジアラビアの主要都市の1つでありイスラム教の聖地としても知られるメッカに、無人販売スタイルで、どこかユニークなパン屋が存在する。その名も『The Honesty Bakery(正直なパン屋)』。 店内にスタッフは一人もいないし、カメラや監視員のような人も配置していないし、パンを製造しているスタッフとお客さんのコミュニケーションも一切ない。そこにあるのは「パン」と「Trust box(信頼の箱)」と呼ばれるレジ代わりの集金箱のみ。 The Honesty Bakeryのオーナー、ガジ・ハッサン・タス(Ghazi Hassan Tass)氏によると、多くの人が忘れてしまった「人を信じること」で、パン屋
「おれの農業はファッションだ」。そう言い放ちオーガニック率0.2%の日本の農業界にイノベーションを起こそうとしている男が存在する。彼の名は太田 太(おおた ふとし)氏。 彼は1985年に東京コレクションを立ち上げた父親、太田伸之氏のもとに生まれ、物心がついた頃にはファッションショーの舞台裏が遊び場で、世界で活躍する日本人デザイナー・三宅一生氏や山本耀司氏、川久保玲氏らと父親が仕事をする様や、パタンナーの祖父の仕事を見ながら育ったという“筋金入り”のファッション家系出身。しかし、今彼が立っているのは、ファッション畑ではなく、東京都青梅市の「本物の畑」だ。2014年秋から農業をスタートし、今では2.5ヘクタールもの畑を耕作している。 そして2015年4月には、“東京生まれ、無農薬育ちの野菜”を栽培する会社「ティーワイファーム(以下、T. Y. FARM)<2017年12月からOme Farmと
2017年の8月で国が、「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法(以下、ホームレス自立支援法と称する)」を解消しようとしていることをご存知だろうか?この法律は、自立を望むホームレスに職探しや医療、住居の確保などのサポートを与えることを目的としているが、15年間の時限立法で2017年8月に期限を迎えてしまうのだ。(参照元:大阪市立大学都市研究プラザ) ▶︎この法律について詳しくはこちらから。 減少はしているが、まだまだ助けが必要なホームレス問題。 ホームレスの数は2011年の10,890人と比べて2015年の時点で6,541人と確実に減少している。(参照元:厚生労働省)しかし、市民活動家であり、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科特任准教授の稲葉 剛(いなば つよし)氏は国が行う調査に対して二点指摘する。一つ目は調査が一定の場所での昼間の目視確認であるため、夜になって帰ってくるホーム
「パイナップルはおもてなしのフルーツだ」とどこかで聞いたことがある。調べてみると確かにそうで、古くからブラジルなどの国でパーティー会場の入り口には、歓迎、友情、おもてなしの象徴として「パイナップルを丸々置いて飾っておく」という風習があったようだ。(参照元:learn2grow) 一方、ハワイでは「王位のフルーツ」とも称されるパイナップルだが、2017年になって今度は全世界の動物を救う「神的なフルーツ」へ昇格しようとしているのだとか。 パイナップルのおかげで、革製品はもう要らなくなる。 さまざまな種類の動物を乗せ、彼らの命を救った「ノアの方舟」ではないが、今パイナップルの捨てられてしまう“葉の部分”も「多くの動物の命を救う存在」になろうとしている。 カバンや靴、ジャケットなどに使用される動物のレザーのオルタナティブとして、パイナップルの葉の繊維から生成された“ビーガンレザー”が発明されたのだ
デンマーク首相もサポート。たった5年間で、国内の食料廃棄を25%も減少させた“怒れる一般人女性” by Be inspired!編集部 · 2017年3月17日 2050年。今から33年後には、世界人口は70億人から92億人まで増加すると言われている。(参照元:農林水産省)人口の増加に伴って、必然的に必要となってくるのが食料。33年間で現在より70%も増加させないと世界中の人のお腹を満たすことはできない。(参照元:Food and Agriculture Organization of the United Nations)しかし、世界中にはすでに飢饉で命を落としている人々が存在する。現段階では食料は足りているにも関わらずだ。 実は、現在の世界人口の9人に1人が飢えに苦しんでいる。(参照元:WTP)なぜなら私たちは毎年「30億人分もの食料」を捨ててしまっているから。全人類の生死に関わる「フ
今、世界中で空前の「日本茶ブーム」が起こっているのをご存知だろうか? 筆者が住むドイツ北東部の都市ベルリンもそのひとつ。高いものは「1gあたり約1200円(10ユーロ)」と高級品ながらもベルリンのカフェや店頭で「抹茶」を目にする機会が増えてきている。 ドイツで日本茶がウケる理由。それはなんていっても「効能」だ。抗酸化力のある自然食品・スーパーフードとして認識され、アルコールやコーヒーに代わる嗜好品として嗜まれているのは、健康志向の強いドイツ人らしい傾向だろう。ちなみにこの国では、風邪をひいて医者にかかると、ハーブティーを処方されるほどお茶を健康のために飲む習慣がある。また、専用の道具を用いてお茶を点てる秩序だったプロセスは、ドイツ人にとっては魅力的であるに違い無い。 しかし、日本茶の人気は日本人として嬉しい反面、残念な事実も存在する。それは日本で生産されたお茶のほとんどが、EUにおいて「残
米オレゴンのポートランドには、週5日手作りのヘルシーランチを30年前から変わらない、たった約170円($1.5)で提供しているカフェが存在する。 その名も「シスターズ・オブ・ザ・ロード」。同名のNPOも運営する彼らのユニークなところは、現金やフードスタンプでの支払いはもちろん、労働の対価としての支払いも受け付けていることだ。 Be inspired!は、そんな風変わりのカフェとNPOを運営するシスターズ・オブ・ザ・ロードのコミュニティ・エンゲージメント・マネージャーのShannon Cogan(シャノン・コガン)さんに、日本にも必要な「多くの人の心を満たせるコミュニティの作り方」を教えてもらった。 ストリートのニーズを聞いて、誕生したカフェ シスターズ・オブ・ザ・ロードが誕生したのは、1979年11月7日のこと。かれこれ37年以上も前だ。創業者のふたりの女性は、共にポートランド州立大学(P
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