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体力トレーニング
bio-journey.hatenablog.com
上橋菜穂子さんの『香君』について、 第1回では、ウマール帝国がオアレ稲の配布を通じて、飢餓に苦しむ周辺国を属国として支配してきた、その支配構造と源泉について生物多様性の視点から紹介した。 それはまさに、品種改良の結果生み出された多収量品種よる緑の革命や遺伝子組換えによる除草剤耐性農作物品種やターミネーター遺伝子を組み込んだ不稔種子などによる現代のグローバル企業の戦略そのものだった。 bio-journey.hatenablog.com 第2回では、オアレ稲一辺倒となった耕作地にヒシャという恐ろしいバッタが繁殖して稲を食べ尽くし、飢餓が蔓延する虫害の光景から、モノカルチャー(単一耕作)の危うさを紹介した。 その例として、アイルランドのジャガイモ飢饉を映画タイタニックや風と共に去りぬとの関連とともに紹介した。 bio-journey.hatenablog.com でも、『香君』の物語での重要な
前回に続いて、上橋菜穂子『香君』を生物多様の視点から読んでみると・・・ ウマール帝国は、神授の稲オアレ稲によって属国を支配してきた。 その支配構造と源泉は、現代の多国籍アグリビジネス企業のビジネス戦略とそっくりだということを前回の記事で示した。 物語では、さらに生物多様性の視点から興味深い出来事が続いて起きる。 オアレ稲一辺倒となった耕作地にヒシャという恐ろしいバッタが繁殖して稲を食べ尽くし、飢餓が蔓延する光景が描かれている。すなわち虫害だ。 現在の香君と少女アイシャが、この害虫に対処するのが物語の山場でもある。 前回の緑の革命で記したとおり、プランテーションなど大規模なモノカルチャー(単一耕作)では、病害虫や気象により作物などが全滅する(大きな被害を被る)リスクの高いことが弊害としてよく語られるところだ。 私たちは体形や顔つき、性格なども一人一人異なり、新型コロナやインフルエンザなどの感
この夏、3週間ほど海外出張をした。 ブログ更新はもともと遅いけど、やっと今頃になってアップする次第。 滞在先は、マレーシア連邦サラワク州の州都クチン。 サラワクは、世界で3番目に大きな島ボルネオ島にある。 島の南部約3分の2は、カリマンタと呼ばれるインドネシア領だ。北部は、ブルネイを挟んで東側のサバ州と西側のサラワク州がマレーシア連邦領となっている。 サラワク州に入るには、隣国のシンガポールなどから空路で入国する場合にはもちろん入管の手続きが必要だが、同じ国内のクアラルンプール経由(トランジット)で国内便で入る場合にも国外からと同様に入管手続きが必要だ。 サラワク州は、第2次世界大戦下の日本占領時代を経て、1963年のマレーシア連邦結成時に参加してマレーシアの1州となった。 19世紀には、英国人探検家ジェームズ・ブルックが藩王(ラジャ)となり、約100年間にわたるブルック家3代による白人王
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