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やる気の出し方
blog.goo.ne.jp/hanada1954
前頁 最後に守るべきもの 1 の 続き 男の原理を守る 石原 しかし文化というのはどこの国でもそういうものでしょう。 三島 ええ、でも、日本じゃそういうことはないはずなんです。 天皇がいるから。 石原 いや、だってそれは違うんじゃないかな。 振れ動くものが戻ってくる座標軸みたいなものでしょう、天皇の三種の神器というのは。 だけど、ぼくはやはりそれは違うと思うんだな。 つまり天皇だって、三種の神器だって、他与的なもので、 日本の伝統をつくった精神的なものを含めての風土というものは、 台風が非常に発生しやすくて、太平洋のなかで、日本列島だけが非常に男性的な気象を持っていて、 こんなふうに山があり、河があるということじゃないですか。 ぼくはそれしかないと思うな。 そこに人間がいるということだ。 三島 君は風土性しか信じないんだね。 石原 結局そういうところへ戻ってきちゃうんですよ。
『 尚武のこころ 』 三島由紀夫対談集 「 守るべきものの価値 」 われわれは何を選択するか 石原慎太郎 (作家・参議院議員) 月刊ペン 昭和44年11月号 ・ 昭和49年 (1974年 ) 8月8日 二十歳の私が購読したものである 三島 石原さん、 今日は 「 守るべきものの価値 」 に就いて話をするわけだけど、 あなたは何を守ってる ? 石原 戦後の日本の政治形態があいまいだから、守るに値するものが見失われてきているけど、 ぼくはやはり自分で守るべきものは、あるいは社会が守らなければならないのは、自由だと思いますね。 自由は、なにも民主主義によって保証されているものではないんで、 ある場合には、全然違った政治形態によって保証されるものかもしれない。 しかし、われわれはどんな形の下であろうと、自由というものを守ればいい。 僕のいう自由というのは、戦後日本人が膾炙 (カイシャ) して
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