「ライトついてますか」(ドナルド・C・ゴース ジェラルド・M・ワインバーグ 共立出版 1987) 訳は木村泉。 副題は「問題発見の人間学」。 もとが英語で書かれた入門書とか、実用書には、やたらと具体的なたとえ話が載せられていて、それを読むのが好きだ。 けれど、ときどき、この情熱を不思議に思う。 英語圏には、ものごとを三人称のレベルでとらえようという共通認識でもあるのだろうか。 本書は、問題というものが、どんな風に発見され、どんな風に解決されるかについて書かれたもの。 書かれている内容から、なんとなくコンピュータ畑から生まれた著作であるらしく思える。 問題にたいする対応が、プログラミング的なのだ。 この手の本らしく、例はとても具体的で、記述はユーモラス。 ぜんたいに警句が散りばめられているというつくり。 警句は、たとえばこう。 「これはだれの問題か」 「この問題はどこからきたか」 「問題を解