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ノーベル賞
chillpoyo.hatenablog.com
2016 - 02 - 21 ハロー風景 お湯 お久しぶりです。 ハロー風景 お湯 をお届けにあがりました。 今回は「ポパイ」「暮らしの手帖」などで活躍する写真家の阿部健さんと、大分の別府と日田へ遊び、うるおっている風景を俳句と写真に収めました。十二月の初めにやすろう君と阿部さんと三人で飲んで、別府へ行ったら本になるかもしれない、と気づきました。それから十日後に阿部さんと大分県へ行き、すばらしい三日間を過ごしました。けれども、あがってきた写真に阿部さんは納得できず、一人でもう一度、大分へ行きました。ぼくも最初の旅行のあとに書いていた文章が、ハロー風景の形式には合わないことに気がつき、ほとんどすべて書き直すことになりました。 ぼくと阿部さんとデザイナーの村田智くんは、「お湯」という本がどうあるべきか、最初から最後まで完璧に分かっていました。けれども、刷り上がったものを見ると、自分たちがどう
2014-12-14 ブログに映る自分 ブログに映る自分を、目の当たりにするのがつらい。にじみでる素行の悪さというか、悪い人だなーと見え見えになっているのが。素直でセンスのいい若い人が、⭐️をくれるのがつらい。賢い人は、ぼくみたいな人は遠ざけるだろう。大きい本屋で岩波文庫「サキャ格言集」を立ち読みしていた時、まったくうろ覚えだが、こんなフレーズがあった。「みんなの前で言ったらいけないことを言う人。賢い人は、こういう人に気をつける」。ここでいう、気をつけた方がいい人がぼくである。もういやになる。本当にいやだ。もともと悪かったのかといったら、そうだと思う。それがいちばん凹ませてくれる。だけど、悪さの発動の仕方、スタイルみたいなものは、後から身についたと思う。かんたんに言うと、不良の友人と一緒にいすぎた。交友関係に問題があった。昔悪かった、みたいなことでは全くない。そういう話じゃない。そういう人
2014-11-30 肩書きって 株式会社はてなで、ぼくの肩書きは〈編集者〉ということになっていて、ぼくもそう思っている。それでいいと思う。〈チーフ〉というおまけまで付いているのだ。けれども、もう長い間、同僚の編集者たちが優秀すぎて、片っぱしから仕事を片づけてしまう。かれらを見ていると、不安になる。自分は、編集者と名乗っていいのだろうかと。毎日、自らの職業的な資質を疑いながら出社してるんだけど、ぼくの肩書きはさておき、仕事が回っているんだから、マネージャーとしては、それでいいのだろう。わたくしはこれで食べています、なんて、すっきりした肩書きを名乗ってみたいものだ。〈デザイナー〉なんてのはかっこいい。〈小説家〉というのも憧れる。〈編集者〉なんてのは、職業の内でもあやふやな方である。ぼくの場合、そのあやふやにも、なりそこねた感があります。いろんな職業になりそこねた感があります。サブカル有名人に
2014-11-03 ニッポンのジレンマ収録いってきたよ おもしろかった。どうもありがとう!少し早いけど振り返ってみましょうか。まず、ゲストの編成が予想以上に良かった。控えのロビーでも「なんで呼ばれたんでしょうねー」なんて四人で話していたんだけど、蓋を開けてみたら、相性、役割、人の善さ、どれをとっても完ぺきな編成だったと思う。ディレクターDelaさんの慧眼に敬意を表したい。それだけに、前半、テンポの良さと引き換えに、各人が準備してきた、ステイトメントの発表に終始したのは残念だった。フリーディスカッションの様に話せなかったかな、と思う。テレビの現場は初めてなので、一時間番組の収録としては、あの進行がベストなのかもしれない。休憩時間に、はてなのkiyoheroさん、mouri_yujiさんと話してみたら、「なんだか噛み合っていないですね。ちるぽよさんは、もう少し紙の話をするといいかもしれないで
2014-06-14 ハロー風景という本を作った 大原大次郎くんと〈ハロー風景〉という本を作りました。月曜日の雨の日に刷り上がったんですが、すぐにブログに書いたら、感激してへんなことを書きそうだったから、しばらく手元で眺めていた。少ししか刷っていない薄い詩集で、ぼくは、俳句と散文を書いています。大原くんはデザイナーで、昔から友人です。寸、というのは、ぼくの筆名で、俳名です。ぼくが俳句を詠むというのは、前から知っている人なら知っているけれど、周りには言っていない。じぶんが何故俳句が好きなのか、じぶんで判っているようで、判っていない。少なくて、軽いからかもしれない。この本は、ずっと作りたかった本で、四年前から作りたかった本なんですが、今、こうして眺めてみると、今迄でいちばん、素で作った本だという気がする。洗いざらしの本だ。ぼくたちの心が、畳んでおいてあるような本だ。本であり、心であり、静物。ぼ
2014-05-26 編集にまつわる二つの話 編集にまつわる二つの話を聴いて来ました。 noteから見るメディアの未来 個人向けメディアプラットフォーム「note」から見るメディアの未来 | Peatix角川書店の本社ビルにて。加藤貞顕さんは〈ユーザー〉と言わない。〈著者さん、クリエーター〉と言う。この世界観のちがいは大きい。cakesはプロのもので、noteはアマチュアのものだと思っていたけれど、ちがうのだと思った。どちらも〈クリエーター〉のもの。この感覚は新しい。最近、編集者がよく目につくのは、なぜだろう。もしかしたら、ツールとプラットフォームの浸透した世の中の、人間性の残滓みたいなものなのかもしれない。だれもが表現するからこそ、解釈が重要になっているというか。人間性は作家性ではないか、と思うかもしれないが、作家は、全員が作家なのだから。解釈や人脈といったネットワークの営みが、際立つの
2014-05-10 赤田祐一さんから本が届いた 赤田さんが本を送ってくれた。この本を赤田さんから送って貰えるだけで、ぼくの人生だいぶいい。それだけでもいいのに、この本のデザインをしたのも、大原くんという友人なのです。それだけでも至上なのに、この本には、ぼくの作っていた雑誌が載っているのです。215ページ、「ヒップホップを血にした新しい文体」という紹介文は、ばるぼらさんが書いてくれたんだろうか。ありがたやー。二〇世紀の雑誌だと認められたんだよ。ぼくも、自分の作った本が、どういう本だったのか知りたかったので、なるほど、と思った。最近、時々、大原くんと会っているので、この本のことは知っていた。知っていたんだけど、なんというか、恐れ多くて、直視できなかったんだよ。少し前、誠文堂新光社の人から電話があり、「赤田さんから伝わっている京都の住所から、本が戻って来た」と。そういえば、東京へ帰っているのを
2014-04-27 はてなからnoteを眺める 前回のエントリーにjkondoさんとPonanzaの山本さんの☆が並んだから、仕上がった気分になり、間が空いてしまいました。と、言い訳してから書き始めなくていいブログを設計したい。と、Mediumのエヴァン・ウィリアムズが書いていた。いいアイディアを一つでも書けばいいんだよ、と。書きつづけなくていいよ、と。インターネットの文章の書き方もいろいろあるだろう。新しい書き方がいくつも発見されるだろう。ブログだからブログらしい形をしていなくてはいけない、というのはどうだろう。ブログらしい形、と聞いて思い浮かべるのが、二〇〇六年くらいのインターネットだったら、残念だ。インターネットでわくわくしたい、と思う。Kikメッセンジャーもインターネットだろうし、モンストもインターネットかもしれないが、新しいメディアが見てみたい。はてなのメディアチームで、アグリ
2013-11-04 36才になった Sunday 今まででいちばん大人になった感じがする(当たり前だ)。大人になったなーと安心している。大学時代からずっと「若い自分」に照れていた。若いのは仕方が無いのに、「こんなことじゃいけないな」といつも思っていた。才気走っている自分が恥ずかしかった。反省する自分がしんどかった。もう、そういうことはない。成長はしていない。慣れたというのもあるけれど、三十六という字面が大きい。それしかない。三十五才がいいかんじに転機になった。はてなに入社して京都に住み始めた。給料を貰い生活が安定するのは勿論だけれど、「インターネットの仕事でいいんだな」と納得したのが大きい。其の前もソーシャルネットワークの仕事をしていた訳だけど、其の其の前は紙の本を作っていたので、どちらの仕事がいいのか訝しかった。目の前の仕事をすればいいだけなのに。「はてなに入れてもらえるのなら」とぼく
2013-10-26 めでぃあ随筆 野分の東京にて、めでぃあについて書きます。cakesの有料会員になってみたんですが、余り読まない。ぼくにとってはクリーンなコンテンツで、本(電子書籍)の隣りにある。クリーンなのが気分。アグリゲーションに食傷気味。いろいろなコンテンツがアルゴリズムにより束ねられているというシチュエーションにわくわくしない。以前はたしかにわくわくした。いまはしない。クリーンなものがいい。慣れてしまったのだろう。アグリゲーションという一形式が自然になった。めでぃあを作るとなると、最初に浮かぶくらいだ。また、完成した。アグリゲーションめでぃあは、SmartNewsで完成した。Twitterから収集し、UIで無双している。自動で行われるニュースの選定はどうかというと、ぼくはニュース編集者をしていたから、異論はある。「これが今日のニュース?」といいたくなる時もあるが、これはこれで現
2013-07-21 日記 Sunday 金曜日の夜は、TGIFに参加せず、宮本さんと松川酒店へ行った。たまにはいいでしょう。宮本さんとぼくは、最近、はてなの社内ブログのログを読んでいる。はてなでは、はてなグループを業務に使っている。入社してもうすぐ一年になるが、最初はぼくも慣れなかった。毎日、はてなダイアリーを書くために会社に来ているみたいだ。自分たちが日常的に使う道具を、自分たちの手で作っているのは、いいことだと思う。山に暮らして、家を建てて、野菜を育てている人みたいだ。一方で、自分たちが作った道具にずっと触れているから、自然になりすぎ、世の中の人がみんな使っていると錯覚するかもしれない。はてならしいと思う。この社内ブログは、過去に在籍した社員のログが、そのまま残っているのである。社員なら、だれでも読めるのである。入社して一ヶ月程で、はてなブックマークチームに合流した時、ぼくも熱心に読
2013-06-24 日常 Sunday こんばんはっと。土曜日の昼、神田の藪蕎麦の跡地へいったら駐車場になっていました。きれいさっぱりと。あっけらかんと。番台の女将の通る声が聞こえてくるようだが、なにもない。隣接したビルの背後は、煤で真っ黒だった。あれは善く燃えたでしょうね。切り替えの早さに笑ってしまいました。京都だったら、喪失感で半年は動けずにいそう。もうマネタイズしているのが清々しい。グーグルのアドセンスみたいなもので。駐車場にしてある方が、儲かるのかもしれない。同じ須田町のぜんざい「竹むら」や、すき焼き「ぼたん」の風情は変わらないので、をかしな感じ。あの辺いつもをかしな感じ。迷路みたい。目印の神田藪が消失したから、益々迷路になったみたい。田村君と散歩した。東京駅から秋葉原の駅で降りて、万世橋の欄干を跨いで、昌平橋まで神田川沿いのコンクリート堤を歩くという、中学生レベルの冒険をしまし
2013-04-15 因幡薬師のおでん屋 因幡薬師のおでん屋いってきました。あー。ダメだよ、もんちゃん、あれは。ダメだってああいう店を紹介したら。あれはいけない。予想以上だった。いや、フレスコへ行こうと思って。因幡薬師の前通ったら、そういや、もんちゃんいってたなーと思って境内に入ってみたんだけど。もう店構えがダメだって。二〇一三年にあの営業スタイルはダメだってば。これ無理だなーと思ってフレスコいって、なにも買わなかったんだけど。帰りにやっぱり寄りたくなっちゃって、バカだから。もう中入ったら無理だって、あれは。ほんとバカだからゲトい場所はなるべく顔だすようにしてきたけれど、因幡薬師のおでん屋は反則だって。あそこまでひどい店は見たことない。褒めてるんだけど。ああいうのが街中にあるの大問題だから。京都すごい。あれは東京でもなかなかない。ていうか、ない。ひどすぎる。烏丸通りから三〇秒であの世界観は
2013-03-24 春分 Sunday 水曜日の春分の日にニックが京都へ来た。神戸へ寄ってから、夕刻に来た。プレゼンテーションするというから四条烏丸の百貨店に入ったワイン屋へ歩いて行く道すがら、古からメールがあって京都駅に着いたということだった。古はどうするか決めていなかったけれど思い立ってきたらしい。ワイン屋へいくと愛好家がニックの周りにいた。ニックはぼくを見つけるとウインクしてグラスを手渡した。プレゼンテーションが始まると日本人の司会はかれを「ナパ・バレーの若きワイン醸造家です」と紹介した。順にグラスにワインが注がれて試飲できるのだった。ABテストみたいなのをやるのだった。AとBどちらが美味しいか、手を挙げてくださいという。ぼくが挙げたAは高いワインだった。自慢したい気分になったが、Bは同じ葡萄で作ったニックの家のワインだった。古はなかなか到着しなかった。一時間も来なかった。西海岸の
2013-02-03 つらい 今週は月曜日の午前から金曜日の午後までつらいことばかりだったので、つらいから、ブログなんてとても書く気にならない。規律だから書くけれど、渋々書くのだ。これさえ書いてしまえば、駒沢通りにある江田くんの店の、十周年の本に寄せる文章を書くという、愉しい仕事が待つのみ。こっちは心が軽い。友達のお祝い。書きたいこともたくさん浮かぶし、いい想い出ばかり。もちろんお金なんて一円もいらない。だから、さっさと書いてしまおう。なるべくはてなや京都と関係の無い話がいい。つらい話をしても仕方が無い。つらくなるだけだから。そういえば今朝、WOWOWで菊地成孔さんを観たから、菊地さんの話でもしよう。「オリエント急行殺人事件」という映画の紹介をしていた。名探偵ポワロ。たしかに、あの映画は愉しい。コンパートメントに十二人の殺人者が一人一人、入室するシーンは感嘆するしかない。つらい場面なのにつ
2013-01-20 はてなブログとはてなダイアリー この文章は、はてなブログチームの社内ブログに書こうと思っていたんだけど、みんな忙しそうだし、目の前の課題や継続的デリバリーといっさいかかわりの無い話なので、水を差したらいけないと思い、書きあぐねていた。このままだと書かずに消えてしまいそうだし、ぼんやりと考えていたことで、思いつきでしかないから、ここに書こう。はてなブログとはてなダイアリーについて書く前に、一冊の本を紹介したい。丸谷才一の『文学のレッスン』という本。簡単に読める本で、すばらしい本だ。ぼくは今、オレンジジュースを飲みながら書いているんだけど、飛行機に乗るといつも、オレンジジュースを飲むことにしている。快適なんだけど、なんとなく不安なときに飲む。この本は、飛行機の座席でいつも注文するオレンジジュースのような本だ。二十五才の自分に一冊、手渡せるとしたら、この本を選ぶ。二〇一〇年
2013-01-13 勘平の勇気 火曜日の夜に大きなリリースを終えた後、八階の畳で何人かでお祝いをした。缶ビールを買って来てくれたのは、はてなブログのディレクターのonishiさん。Twitter上の反応を見ながら、笑ったり困ったりしていた。ぼくは、何を言われても大丈夫だろうと予想していた。基本的にユーザーは正しいし、優しい。けれども、条件反射的な拒絶を繰り返して見る内に、煽られてしまった。狼狽し始めた。其の時に、或る人が(恐らく)ぼくの事を差して、<勇気がある>と言った。空耳かもしれない。勘違いかもしれない。其の人の事を尊敬しているので、うれしかったけれど、ちょっとちがう様な気もしていた。文楽や歌舞伎に<仮名手本忠臣蔵>という脚本がある。<早野勘平>というキャラクターがでてくる。jkondoさんと観劇した南座では片岡仁左衛門が演じた。有名な登場人物らしい。だれも知らないだろうけれど。<お
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