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画力アップ
d.hatena.ne.jp/hanakaeru
■[日常]決心 読み返したい本があって図書館へ行く。今日の空は危ない。灰色の雲がむくむくと広がっていて、急に雨を降らしては、ぴたりと手をひく。歩いて行こうと思ったが、自転車に乗りたくなって、小さなビニール傘を前のかごに突っ込んで走った。 みんな死んでしまう。いつかは死んでしまう。わたしも死ぬ。 表の道じゃなくて、裏の、畑に囲まれた道を走る。湿り気を帯びた空気を裂くのがわかる。半袖の腕が、風をまといつかせている。足に力をこめてペダルを踏む。その重さを意識する。ぐっと握るハンドル。雨よ降らないで。祈るように見上げる空。 生きている? 自分に問いかける。 生きてます! 自分に答える。 「生きている」ということばを繰り返し思うと喉からこみ上げるものがあって、涙がにじんだ。 一日一日、わたしは生きている。今まで生きてきた。これからも生きていく。わたしが生きている限りは忘れない。すぐに忘れてしまうこと
■[サイト・ネット]手帳出し 「手帳出し」ということばを使ったらキーワードからずいぶんとひとが来たので、何もないのも申し訳ないし、ささっと「手帳出し」してみます。 手帳は常に持ち歩いていましたが、それほどこだわりはなく、キャラクターものでももらったものでも気にいればそれを使うという程度でした。ケーキ屋さんや服屋さんのかわいいシールを貼ったり、ということもしていましたが、主な使用目的は、予定やメモを書き込むためで、さほど愛着もなく、半年ほど過ぎると存在すら忘れて後半はまっしろという状態でいつも終わっていました。 やたら書き込んで日常を記録しはじめたのは、ネットをはじめてサイトで日記を書くようになってからです。それまでは手帳と同じく日記帳も、はじめても続かず、ということばかりだったのですが、「誰かが見てくれる日記」だと張り合いも出て、実際には書かなくても、常に「今日はこのこと書こうかなあ」と、
なんだかもう、いやーな気持ちだ。たまたま見たテキストが、昔交流していたサイトさんが期間限定であげていたものとそっくりだったからだ。ちょっとこれはないだろうと思ってそのひとにメールを送ろううとしたが、アドレスがない。コメントを残すのもなんだかな気がしてしばらく考えた末に、ミクシでその名前を検索してみたところヒットしたので、メッセージを送った。夕方届いた返信には、「数年前、たまたま通りすがりに読んだ話がこころに残ったのでそれを元ネタにしました」とあった。サイトを確認すると、朝にはなかった文章が付け加えられていた。改めてテキストを読んでみる。わたしもけっこう衝撃を受けたテキストだったし、期間限定ということだったので何度も読み返したことや、夫にまで話して聞かせたことから、当時読んだものの記憶の断片が掘り起こされてきた。「元ネタにした」なんていうものじゃない。ここに書かれている人物は彼のこと、そのま
■[雑記]日常コスプレ 研修中はいろんな部署に配属されるひとたちと一緒だった。研修のひとつに、周りのひとと自己紹介をしあう、というのがあって、「わたしはここの部署で働きます」なんてことを言い合うのだが、その度に、「え、なんか意外!」とか、「○○かと思った」と、別の部署をあげられるので、自分の外見がひとにもたらすイメージというものを考えた。年末も夫の友人夫婦との飲み会で勤務先を告げると、「イメージが合わない感じ」と言われる。 働く場所のイメージとわたしという人間の外側が与えるイメージの符合。 これがひとに指摘されるほど違和感を与えるのは、たぶん、わたしが日常コスプレをしているせいではないかと思う。アニメやまんが絵が好きだったせいで、記号的なイメージ力が強いんじゃないかと思う。 おしゃれするのは苦手だった。服を選ぶのは苦手だった。靴もカバンもなにを選んで組み合わせたらいいのかわからなくて10代
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