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災害への備え
d.hatena.ne.jp/monoikos
高校生の頃、ふと立ち寄った本屋で小説(確か講談社ノベルス『ウロボロスの基礎論』竹本健治著だったと思う)を探していた時、その隣にあったボーイズラブ小説の書棚を見上げると如何にもなタイトルが並ぶ中『孕み猫』という書名が目に入った。周囲の書名がハートマークなり音符なりが飛び交いやたらとカタカナ交じりの冗長なモノ(覚えているのは極楽院櫻子があったと言うことぐらいだが)ばかりであった中、3文字だけのシンプルでありながら重そうな書名に興味を引かれて『ウロボロスの基礎論』と一緒に購入したのが西条公威との出会いであった。 で、その本をどうしたかと言えば。 中編が3編収録されていたのだが2作目の中盤でギブアップ。今までの人生でも途中で読むのを止めたのは志茂田蔭景樹の『鳩ぽっぽ警視 危険な調書』とこれぐらいである。 当時はそれこそ読書以外にすることはなく、江戸川乱歩を皮切りにした探偵小説は勿論『家畜人ヤプー』
私の勤務する教室は廊下に面している教室の壁の上から2/3がガラス窓になっているので教員室から殆どの教室が観察できるようになっている。 昨日、そのなかで私の机から真正面にある教室で、授業の休み時間に本を読んでいた女子生徒(以下X)が「ウワッ!」と言う声を上げて椅子から立ち上がった。声に併せてそちらを見上げると丁度こちらに顔を向けたXと目があって「こっちこっち」と手招きされた。すわ何事かと駆けつけ(と言って5mくらいの距離なのだが)て「どうしましたか?(どうでも言い事だが相手の学年が幾つであれ生徒に対しては敬語で接している)」と尋ねると、Xは「先生、この本ヤバイ」と私に本を差し出した。図書館で借りてきたらしい透明クロスで製本されたその本は最近ミステリに興味を持ち始めたXが凝っている、西澤保彦の単行本で『仔羊たちの聖夜』だった。 西澤保彦に関してはその推理小説に超能力やSFと言ったテイストを取り
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