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パリ五輪
d.hatena.ne.jp/oyama_noboruko
裸の大将こと山下清画伯がつけた放浪の記録をまとめた一冊。文章の切れ目が非常に少なく、ので、ので、で延々つながっていく文章のリズムが読んでいるうちになんか癖になってくる。 この放浪日記にあるのは、山下清という一人の人間のリアルな生活そのものだ。人間生活してればいい人にも会えば悪い人にも会う。そして、自分自身だっていい人間であるときもあれば悪い人間であるときだってあるはずだ。 そもそも清が放浪生活を始めたきっかけというのがそれまでいた施設の生活にあきてしまったことと、戦争の兵役逃れなのだ。兵隊の位にたとえることは好きでもやっぱり戦争には行きたくないのである。こわいから。このへん実に正直。そして、清はまず住み込みの仕事を探しながら、親切な人から握り飯をだまし取ったりする生活を始める。これは実際日記にだまして貰った、って書いてあって、年を若く言ってみたり、親は死んだなどと同情を引くようなことを言っ
真夜中のスーパーを徘徊していたら、白くあるべきところがオレンジ色になった白菜が並べられていて、おいおい、真夜中とはいえ変色した野菜売っちゃだめなんじゃないのかいーと思って近寄ってみたら、札には「オレンジ白菜」と書かれている。オレンジだか白だかはっきりしないけれど、珍しいなあ、と思ってしげしげそのいろづきっぷりを見たのち家には白い白菜がまだあったのを思い出してかごには取らずに、その隣を見るとレモンのとなりにオレンジ色のレモンが並べられていた。へぇ、最近オレンジ色がはやってんのかあと思って手にとって見たら、それはマナーの悪い客が買うのをやめておいていったタダのミカンなのであった。
廃墟好き女子3人で連れ立って最後の渡し舟で第二海堡に渡った。金沢八景からシーサイドラインで一駅の野島公園という海沿いの公園から船はでている。基本的に釣りスポットなので釣りの装備をした人が多い。乗船名簿に名前を書いていたとき釣り人に「釣り?じゃないですよね」と話し掛けられたので「見学です!」と答えておいた。90人は乗れそうなちょっと大きめの船に乗って出発。途中、上陸禁止と書かれたあぶなげな防波堤で何人か釣り人がおりていった。釣り人ってどこへでもいくんだなあ。ちょっと楽しそうだ。30分もすると海堡に近づいてきた。去年の夏、小笠原に行った帰り以来の接近。あの時見えてた人影は釣り人のものだったのだなあ。船着場に接岸して最初に見えるのは「立ち入り禁止」の看板。いいのかなあ。上陸しちゃったけど。第二海堡は東京防衛のために明治〜大正期に作られたもののすぐに関東大震災にあって壊れてしまった人工島なのだとい
夜帰り道にやたらネコを見かけるので、「ネコを3回さわれたら、人間の男性に1回モテる」という自分内ルールを考えて、ネコに媚を売りながら帰った。まあ、小学生が黒いタイルを踏んだら地獄行き、とかいって真剣に黒いタイルをよけているのとそうたいして変わらないくだらない心の遊びである。ネコはいったん触らせてくれさえすればこっちのもの、と思ってるんだけど、知らないネコの警戒を解くのがへたくそなので間合いを詰めようとするとどうしても逃げられてしまう。せめてネコにモテたいよ、若干ネコアレルギーの気はあるんだけど。 そんなこんなで、ネコとのふれあいを2回こなし、3匹目のネコ、昔っからちょくちょく見かける同一ネコなのか、似たような模様で代替わりしてるのかそのへんがちょっとナゾなんだけど、やたら存在感のある仏具屋のネコと目が合った。鼻の下に黒ヒゲっぽいブチがあるので学生時代「グルーチョ」って心の中で呼んでたけどお
ちまたにたくさんあるマンガの作画指南ではなく、作画以前のストーリー作りに絞った漫画家入門の本。1本のマンガを描きあげるまでにプロはここまで知恵を絞って考えている、というドキュメンタリー的な側面もあって非常に興味深かい。よく出来たマンガというものは読者がまったく気づかないようなところまでものすごい気を使われて描かれているのだなあ。双葉社のWEBマガジンに連載されてたときは作例がついてなかったのでちょっと読みづらく感じてたのだが、書籍化にあたって、作例として筆者・山本おさむと高橋留美子の短編が1本づつ掲載され、しかもヒモのしおりが3本もつくという超親切設計になってたのがよかった。本人の作例については、自分で考えたことを思いだしながら説明してるわけだが、高橋留美子の作例についてはあくまで推測と技術批評で書かれている。ストーリー作りのテクニックに絞ったマンガの技術批評なんて、なかなか読めるものでは
日記にけーたい写真をアップすると運が良けりゃ200万円がもらえるとか、カツアゲされるとか、そんな話を聞いたのでこわごわとアップしてみようと思ったんだけど、今年の頭にけーたいをきしゅへんしたら、シャッターおしてからシャッターおりるまでヘンなタイムラグのある微妙なけーたいになってしまって、それでも前のけーたいよりは画質はいいんだけれども、なんかそのタイムラグがうっとおしくて、あんまり写真は撮ってなくて、ああ、これはカツアゲされるかなーとかびびりながらアップするわけですよ。バレンタインにアップしたコイツ、チョコみたいなふりしてたけどほんとうは道祖神的なナニカです。つねづねこれは猫に似ているよなと思っています。との様せこいな。 浦島町、という町には亀モチーフがたくさんありましたのです。 観音霊場めぐりにて。この崖にまた行きたいのです。なんとなく似た3枚 霊場めぐりたのしかったなぁ。でもなんで寺
なんで見たかっていうと、「ネタバレになるからしまっときますね」っていうブログが多かったからだ!なんかみんなブログの文章を畳んでいる!あと、ジブリ作品そのものより、宮崎駿というオッサンそのもののほうに興味があったりするのだよ。先日のNHKのドキュメントでエプロンつけて絵コンテに頭抱えてるヒゲのオッサンを見てたら、これは是非劇場に見に行かねばならない、という気持ちになってしまった。案外マーケティングに弱い昇子です。それで見てきた感想なんですが、やっぱりせっかくだから畳んでおきますね。 見た直後は「アニメの動きがやっぱりすげー!でもなんか謎だらけだし最後盛り上がりもなくて物足りなくない?」ぐらいの気分だったのですが、その後なんだかずーっと「崖の上のポニョ」という物語のことについてモヤモヤと考え続けてしまっていたのが本当のところ。何でこんなに気になるんだろう。映画そのものを見たことで自分の中で解禁
フジロックにはついぞいったことがなかった昇子なのですが、今年は直前に友達に誘われたのでノリだけでいくことになりました。さすがに3日間はきついので初日だけ行ってキャンプして気分だけ味わって帰ってくる気持ちで。だいたい最近のロックなんか全然わかんない。でもまあ雰囲気雰囲気、と唯一持ってるロックなTシャツ、KISSの悪趣味なTシャツ(ウドーロックフェスに対するオマージュ)着て上越新幹線に飛び乗る。越後湯沢からシャトルバスに乗るのにすごい待たされて会場に着いたのは1時過ぎ。わーい自然。ムシムシ! テントたてて飯でも食ってさくっとくるりでも見ようかね、なんて思ってたら持ってきてもらったテントがまともに建てられない、というありえないトラブルが発生。総勢8人で四苦八苦してるうちにくるりがはじまり、そして終わる。 やっと立てたテントはこんなだ!あらためて見ると、いまどきホームレスでももっと立派なヤサもっと
ラピュタ阿佐ヶ谷にて。「マル秘色情めす市場」が見たかったのを思い出して暇な一日を利用して3本立て。会員になって無料招待が発生したので入れ替え制だけど1600円。安い! 濡れた荒野を走れ 監督:沢田幸弘/脚本:長谷川和彦/撮影:山崎善弘/美術:菊川芳江/音楽:多摩零出演:地井武男、山科ゆり、川村真樹、井上博一、高橋明、久松洪介、しまさより、南昌子 市民を守るはずの警察が犯罪を犯し、自ら証拠隠滅に励むという身も蓋もない世界観の中で耐え切れずに狂った元警官が収容されていた精神病院に火をつけて逃げ出した。もしかしてそいつは狂ったふりをしているだけで逃げて我々を告発しようとしてるのでは?という疑いを持ち悪徳警察は二人の刑事を刺客として差し向ける。パーマでカマキリサングラスの地井武男がとにかく悪い刑事を熱演。全体的に70年代のバイオレンス劇画みたいなつくりで殺伐とした話なのにちょっと面白くてニヤニヤし
うだうだと寝言みたいに書き続けてきたこの日記もとうとう千日目。小学校のときには、夏休みの日記を文章の途中の書きかけのままで提出して、先生に「?」とコメントをもらったようなアホの子だったのにえらいことだ。自分の書いた日記で特に思い出深いのは小学校2年生ぐらいの夏休みに母方の実家に遊びに行っていたころの日記で 「きょうはもんしろちょうをたくさんとりましたこうびちゅうのちょうもとりましたとてもたのしかったです」 というもの。提出前に母の検閲を受け、書き直しを要請されて、何が悪いのかわからないままに書き直したっけ。しかし何がダメだったんだろう・・・。
■[編み物]パラパラまんが 編み物でもアニメ。 今年に入ってからこんなことばっかりやってるなあ。
子供のころ、たまにしか買ってもらえないマンガ本に兄がどぎつくラクガキをしてしまい、大喧嘩になったことがあった。そのラクガキというのが「ドラえもん」の単行本の台詞のジャイアンの下に軍曹、のび太の下に二等兵といちいちつけた上に、軍服を着せる、という軍事オタの萌芽期という時期がなせる妙に手の込んだもので、なんてことするんだとものすごく怒った覚えがあるが、これをとっとかなかったのが実にもったいない、と今ではしみじみ思ってしまうのである。ほかにもジャイアンを将軍、のび太を足軽とした戦国バージョンもあったように記憶している。
最近暇をもてあまし気味なので家にこもって編み物ばかりしている。大物を作ると途中で飽きるのでちまちましたものばかり編んでいるのだ。正直これまで編みぐるみにはそれほど興味がなかったのだが、作ってみると案外これが楽しい。編み図などは参考にせずなんとなく気分で編んで形にしていくのが昇子のスタイル。 タコのチュー太郎です。 ・・・おまえがチュー太郎かい? あっ! ・・・おっかさん・・・ 本当はよく知らない瞼の母出演・幸せの青いタコ/タコヤキ しかし昇子は本当にタコが好きだな。以前作ったフェルトのタコ、哀愁のスダコ氏
大嫌いなものについて書こうとしてたんだけど、なんだかうまく書けなくて書いては消し書いては消ししているうちに、なんだか本当はそいつのことが好きなのかも、って気分になってきたけど、いやそれは絶対違う、ってモヤモヤしているうちに夜が明けた。もしかして、これって、・・・恋? その対象というのは「女犯坊」の原作で特殊な方に有名な滝沢解先生のことなんだけどねー。コンビニで「モッブ」を買っちゃったのがきっかけで。教えてよ!PC-8001!モッブ (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)作者: 滝沢解, 池上遼一出版社/メーカー: 小池書院発売日: 2007/10メディア: コミックストーリーは無為に生きる主人公の兄のヤクザが父の仇を求めてシャブ食いながらヤクザを殺しまくったりするようなマンガだし、滝沢解らしいケレン味たっぷりすぎる展開なので好事家の方以外に気楽にはお勧めできません。しかし、作中で突如現れる
しあわせの理由 (ハヤカワ文庫SF)作者: グレッグイーガン, Greg Egan, 山岸真出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2003/07メディア: 文庫事故で瀕死状態となった夫の体を修復する間、妻がその胎内で夫の脳を保存するという話を読んでみたくてグレッグ・イーガンに手を出した。夫の脳を「孕んだ」妻が肉体が勘違いしてしまう母性といかに折り合いをつけるのか、理性と本能の戦いが地味ながらもなかなかエキサイティングな読書体験。ハードSFだとか敷居が高いだとか聞いていたので覚悟して読み始めたのだけど、SF的な部分に対する理解はおいといて、かなり楽しめた。日ごろモヤモヤ考えていたテーマに合致する話が多かったせいかもしれない。短編集なのだがバラエティに富んでいてとにかく飽きさせない。設定自体はハードSFなのだが語ってる内容はアイデンティティの話とか信仰の話とか愛の正体みたいなテーマで、かっちり
帰りの電車でうまいこと座ることが出来て、ほっとして文庫本を開いた。突然、となりに座っていた女の人が立ち上がり、せっかく座れたであろう席から逃げるようにして去っていく。まさか、終電間際によく見かけるあの災厄がそばでおこったのかと周りを見回すと、どうも虫をくっつけたまま、乗車してきた人がいてその虫が飛び上がってその女の人の脇に入ったようだった。虫を引き連れてきてしまった人がそのさらに隣の人にくっついた虫を払いつつ「すいません」なんて謝っていたのがなんだか妙な気がした。振り払われた緑色の甲虫はうまく羽をしまえないまま通路の真ん中でモソモソしている。このままだと誰かに踏んづけられたりしてしまいそうだから次の駅に止まったタイミングにでも外に逃がしてやったほうがいいのかなあ、なんてことを考えながらその虫を気にして見つづけていたら、やっぱり踏み潰されるのはいやなのか、通路の隅のほうに歩いていくのである。
http://d.hatena.ne.jp/oyama_noboruko/20060731/p2この本にでてきた隠れ切支丹の島を舞台に書かれた小説、堀田善衛の「鬼無鬼島」を図書館で借りて読んだ。堀田善衛を知らなかったので何の期待もなく読み始めたのだがこれがかなり面白く読めた。 日本の端、九州鹿児島のさらに先に鬼無鬼島はあり、ここにはいろんな出自の人々が流れ着いていくつかの部落を形成していた。そのなかでも一際不気味がられていたのが隠れ切支丹の末裔といわれる山部落である。山部落の人々はクロ宗とよばれる秘密結社じみた信仰を持っており、これはもとはキリスト教だったらしいが長い年月の間に土俗的信仰と混ざりすぎてキリスト教弾圧もなくなった明治を過ぎた頃にはもうすっかりキリスト教とは別のゆがんだ宗教になってしまい、教会から派遣されてきた司祭も追い返してしまったほどだという。ほかの部落の人間が噂するところ
10月になったらジョギングでも始めよう、って思っていたのでたまたま早起きできた今朝、ちょっとだけ走ってみた。こうみえても中高文科系、大学以降徒歩ぐらいでしか体を動かさなかったし、ロードレーサーに乗ってもなんだかノロノロフラフラとしか走れない、ゴリゴリの運動音痴なので、今日のところは近所の公園1周で、勘弁してやらあ、てことにする。1周して1キロ。そのぐらいがんばれなきゃどうしようもないでしょー、と歩いたほうが早いんじゃないの、というような速度でぐるとまわって神社で休憩して帰ってきた。走ってる最中は体が重くてしょうがなかったけどそのあと歩いて帰るときにはなんか体がフワフワ軽くて変な気分だった。で、走ってきたルートをキョリ測で測ってみたら1キロだと思い込んでた1周は実は2キロの距離だったのだ。わ、勘違いしてたとはいえ得した。それでもたったの2キロ。しかし一応途中で立ち止まったり歩いたりせずに走っ
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