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部屋の整理ついでに『月光条例』を読み返していたんですが、やっぱり面白いですね。藤田和日朗先生には外れがないです。おとぎ話の世界に青い月の光が降り注いで、おかしくなってしまったキャラクターたち。本の外に飛び出したキャラクターを連れ戻さないと、お話が消えてなくなってしまう。 主人公・岩崎月光はヒネクレモノ。口から出るのはウソばかりで、毎日ケンカに明け暮れる高校生です。おとぎ話の住民を連れ戻す「月光条例」の執行者を任された月光が、嫌々ながらもキャラクターと戦い、しっちゃかめっちゃかにされた現実と消えちゃいそうなおとぎ話を救うマンガです。 で、読み返していて気がついたんですが、岩崎月光は拾い子なんですよね。しかも、木の股の間に捨てられていたのを岩崎のじいさんばあさんに拾われた、赤ん坊だったんです。自分でもなんで見過ごしたのか分からんほど、ここは重要なところなんです。 というのは、一般に知られ
瞳のハイライトについての話である。以前いずみのさん経由でぽんこつ山田さんの記事を読んで、ダラダラとmixiに書いた。書いたまま忘れていたものを、思い出したので、書き直してアップしてみる次第である。 マンガのキャラクターには瞳のハイライトがある。黒目と白目っぽく描かれている部分があるということである。そういったキャラクターの中で、まれに黒目しかないキャラクター。白目の部分が消えてなくなる瞬間があり、それが強い印象を与える。 そのキャラクターからは強い意志や薄弱とした心などが表現され、読者に変化を教える。マンガの世界の協調をぶっ壊し、非日常的な空間を作り出す手法であるとかなんとか。この手法はいつ頃できたのだろうか。そういったような記事であったと記憶している。 そして、いずみのさんは、そもそも、瞳にハイライトはないのが通常であった。瞳にハイライトを入れるという手法の方が順序としては後である
本日は『3月のライオン』の2巻の話。読んだから2巻と題しているだけなので、おそらく、1巻にも同じことが言えるのだと思います。『3月のライオン』は羽海野チカがヤングアニマルで連載している将棋マンガです。主人公は高校生の少年で、中学生の時にプロとなった天才少年という設定です。 主人公は零という名前です。幼い頃に実の両親を亡くした零は、父親の友人だった棋士の養子となります。父親と将棋を打っていた零の将棋の腕前を見込んだからです。義父にも子供はおり、彼らへ注がれるはずだった愛情は、全て零が奪い取る形となりました。 義父から惜しみない愛情を受け取り、一方で義理の姉と弟から憎しまれ、苛まれた子供時代。プロとなり、家を出て、自立を果たしたと感じた瞬間、零は目標を失い、無気力になります。どこで何をすればいいのか分からない。『3月のライオン』は、そんな少年の物語です。 一般的なマンガはページがコマで区
「『○○』だったら、誰が好き?」みたいな会話があるわけですけど、あれは非常に困る。もちろん、簡単に答えられるものもあります。ありますよ。例えば、『エヴァンゲリオン』だったら、綾波一択。『ナデシコ』だったら、ルリ。『ハルヒ』だったら長門なわけで。いや、まあ、迷うまでもないわけで。はい。 なんで、こういう質問があるかっていうと、その答えによって性癖が如実に表われるからなのですよ。リトマス紙が赤くなったら酸性というのと同じく、僕が綾波だのルリだのを選べば、「ああ、無口でミステリアスな女の子が好きなのね」ということになります。この界隈の人間なら、もう、即座にバレます。 しかし、これが『苺ましまろ』だと、非常に困る。なんで困るかって? そんなの決まってるじゃないですか。好きすぎて、選べない。千佳ちゃんや美羽や茉莉ちゃんやアナちゃんを比べて、どっちが良いとか選ぶなんて。え、のぶえ? そんなの知りま
処女信仰と『かんなぎ』祭りについてのまとめ(仮):羊肉うまうま@ついったー部 某所から。 今日の更新は『かんなぎ』のネタバレを含みます。雑誌で『かんなぎ』を読んでない方は、以下を見ない方が無難だと思います。 僕はマンガもアニメも読んでないので分かりませんが、『かんなぎ』のヒロインに元カレがいたとかなんとか、そんなような話らしいです。そこから発展して、「処女信仰キモい」とか「なぜ元カレがいるだけでビッチ扱いか」というような流れになったようです。 いやー、ね、繰り返しになりますけど、僕は『かんなぎ』読んでません。読んでませんけど、気持ちはよく分かるんですよね。『ARIA』の時にも、みなさん、発狂してらっしゃいましたけど、その気持ちもよく分かりました。地面が抜け落ちるほどのショックじゃないですが、遠くから石が飛んでくるくらいのショックはあります。 あれなんですよ、マンガのキャラクターが1
『チョコレート・アンダーグラウンド』のコミックが店頭にあったので、思わず買っちゃいました。国中の子供と親の健康を守るために、チョコやアメやお菓子全部が禁止にされてしまったイギリスが舞台です。食べたいものを食べる、国から自由を取り戻すために、主人公が奮闘するストーリーです。 これは同名の『チョコレート・アンダーグラウンド』という小説を原作に描かれています。作者はイギリスの児童文学の作家であるアレックス・シアラー。本職はドラマの脚本家で、読者をワクワクさせるのがとても上手い作家さんです。 最近読んだ中では『屍鬼』のコミカライズも、すごく良かったです。日本のド田舎が舞台です。何の変哲もない村に、突然ヨーロッパの王侯貴族みたいな一家が引っ越してきます。それと時を同じくして、村人が次々に倒れ、亡くなっていきます。 迫り来る恐怖感がすごく上手いんです。作画の藤崎竜は『封神演技』をやってたことで有
あまりにも暇だったので、ちょっとエセ理論を作ってみました。題して「オタクと一般人の違いはどこにあるのか」グラフ。グラフを使うと、インチキなのに騙しやすいところがポイントですね。みなさんも気をつけましょう。 まず、サブカルなマンガはスロースターターなものが多いです。最初は面白いのかつまらないのか、よく分からない。じょじょに読み進めていくと面白くなっていって、最高潮になったところで終了する。名作と呼ばれるマンガには、よくあるパターンです。 一方で、少年マンガなんかは初回がものすごく面白い。これは新星の誕生かも分からんね、この先どれほど面白くなっちゃうんだろう! でも、大体のマンガはどんどん面白さをなくしていって、アリのような歩みを続けた末に終わります。よく分からない戦いを延々と繰り返してたりするんですよね。 こちらはオタクの購買意欲についてのグラフ。マンガに命を賭けたオタクは異様に根気が
久米田というと「シコシコハーン」みたいなイメージしかない俺が、『絶望先生』15巻限定版を買ってみた。限定版にはOAD(オリジナルビデオDVDの略らしい)が付いてて、3470円。なんでかいうと、本屋にあったから。ノリです、はい。 どっかで見た覚えのある装丁だなと思ったんですが、よく考えたら岩波文庫のカバー下なんですね。岩波文庫は植物の蔓や葉で、『絶望先生』の方はキャラクターのシルエットが使われてます。岩波文庫って古本屋だとカバーなしで売られるのが多いんで、目に付くんですよね。
ちょっとネタが尽きたんで、一発ネタ。さっき駅前歩いてたら、代ゼミのサテライン予備校のポスターが貼ってあったんですけど。『ときをかける少女』っぽくて笑った。道の真ん中でニヤニヤしながら写メ撮ってる俺は、間違いなく不審者。
LOの表紙を飾るたかみち先生の画集がとうとう発売されました。LOは小さな女の子を専門に描くエロマンガ雑誌でして、もちろん、表紙も子供でいっぱいです。ただし、イラストは某アイドルが間違って買っちゃったくらいクリーンで、全然エロマンガらしくないのです。18禁の雑誌の表紙だけど、万人に薦められるわけなんです。 この『TAKAMICHI LOVE WORKS』はすごく中身の濃い一冊です。一粒で二度美味しいなんて表現もありますが、この画集は一冊で3回楽しめる。そんな画集に仕上がっています。 1、イラストを楽しむ 画集として当然なんですが、単純にイラストを楽しむことができます。デフォルメの効いた少女たち、独特の色使い、描き込まれた背景。可愛いと美しいを合わせたようなイラストになっています。どのページを開いてみても、素晴らしい出来栄えなのです。 個人的には、特に14号の夕焼けのイラストが好きです。
今日はマンガの時間の表現についての話。例には、見事ジャンプに復帰した島袋光年先生の『トリコ』を使っています。主人公は無類のパワーとスタミナを誇る超人トリコ。美味しいものが世の中を動かしている時代に、体一つで世界の美食を取ってくるハンターのお話です。 マンガというのは19ページとか23ページなどたくさんのページでできています。そして、ページというのは5コマとか4コマとか複数のコマでできています。コマというのはマンガの単位の一つなんですね。 さらに、マンガというのはストーリーです。時間や場所が入れ替わって生きます。1ページ目の1コマ目と最終ページの最後のコマでは、時間も場所もバラバラです。ようするに、ページやコマが変わる毎に、時間や場所が変わっていくということです。 このお約束を利用すると、コマをたくさんあると時間や場所が変わっているということを読者に理解させることができるんですね。上の
エロ漫画vsエロ動画〜本当はみんなどっちで抜いてるんですか?〜 カトゆー家断絶から。 絶望した! 第三の選択がないことに、絶望した! エロマンガ? うん、確かに、エロマンガは素晴らしいものです。可愛い女の子が理想的な行動をしてくれる。心底好いてくれる描写は素晴らしい。エロ動画? うん、確かに、人間の感覚に一番に訴えてくるのは実在する人間かもしれないです。 しかし! しかし、俺は、あえて第三の選択を提示したい。否、オススメしたいのです。エロマンガという二次元でもなければ、エロ動画という三次元でもないもの。全てが想像力に任されている世界、エロ小説を忘れてはいないでしょうか! 慣れないものを買えというのも難しいので、ネットで読めるエロ小説サイトをオススメしましょう。その素晴らしさを納得いただけたら、フランス書院でも二次元ドリームでも、手を出してみるとよろしい。ともかく、エロ小説という選択肢
表紙の話題に続いて、今回は背表紙の話題です。LOの表紙は全くエロマンガらしくありません。可愛い女の子が微笑んでいるだけ。しかも、雑誌名や発行年月日以外はテンプレを使わない、凝りようです。でも、手が込んでるのって、表紙だけじゃないです。背表紙の完成度もすごい。 上の画像を見てもらうと分かりますけど、表紙に比べると、型が定まっているのが分かります。一番上にはLOのロゴ。少女のマークに続いて、キャッチフレーズが刻まれています。キャッチフレーズの背景には、表紙をモチーフとした画像が使われています。 このキャッチフレーズの下には、たかみち先生のイラストを切り出したものが使われます。イラストの仲から少女の部分をピンポイントで抜き出してます。キャッチフレーズと少女のイラストを合わせると、それがどの号なのか、簡単に思い返せる仕組みです。 つまり、LOの背表紙は書店や自宅の本棚に差し込んでいても、全く
ロリコンな俺にとって、LOという雑誌は最高なんですよ。全ページ、全作品がロリコン向け。縛りが厳しいにように見えるけど、ラブラブから鬼畜、純愛からコメディまであらゆるジャンルの取り揃えられたラインナップ。LOは最高の雑誌です。 でも、LOの雑誌としてのスゴさというのは、その中身だけじゃないと思うんですよね。つまり、本としての価値だけでなく、雑誌としてもすごいと思うんですよ。例えば、LOはエロ本らしからぬ表紙をしています。元気一杯で可愛らしい、たかみちさんのイラストが飾られています。 重要なことは、そこにエロの要素が全く入っていないということなんですよ。メガストアと比べてみると、一目瞭然。LOの表紙が水着姿とはいえ健全な表紙であるのに比べ、メガストアの表紙は騎士の格好した半裸のお姉さんです。 これはですね、LOからメッセージなわけですよ。成人女性は二次元であろうとも、エロくないと喜べない
今月発売のLO10月号で爆弾発言ならぬ爆弾ニュースが到来ですよ。毎号の巻末で我々を楽しませてくれていた、うさくんの『マコちゃん絵日記』が単行本化するとですよ。しかも、LOなのにエロマンガじゃないってことで、なんと専用レーベルまで立ち上げとか。 というわけで、『マコちゃん絵日記』の単行本化を記念して、ちょっと早めの宣伝告知なんぞをしてみます。具体的には、どんな絵柄で、どんなキャラで、どんなお話なのかってことを、画像をお借りして説明してみましょう。 こちら、LO6月号の「友情! 努力! 冷凍みかん! 勝利! の巻」です。面白いことに、『マコちゃん絵日記』では、扉絵代わりの小さなカットが毎回ちゃんとあります。このマンガの主人公は、当たり前ですが、マコちゃんと言います。小学校5年生の女の子です。 なんというか、この子、ものすごい妄想家です。一回妄想すると、どんどんあらぬ方向に走っていきます。
中二病ってライトノベルには欠かせないテイストだと思うんですよ。そもそも、謎の古代遺跡とか隠された人格とか他の誰にも使えない超自然的なアイテムの出てこないライトノベルって、ちょっと物足りないじゃないですか。学園ラブコメは除くにしても、やっぱり、ライトノベルには中二病はマストですよ。 で、その中二病テイストを出すのに効果的なものは何かと考えてみました。名付けて、中二病・三種の神器。オイスターソースを使うと、なんでも中華っぽい味付けになるみたいなものです。このガイドラインに則って作れば、あなたもすぐに中二病テイストを出すことができます。と思います。 一番分かりやすいサンプルとして、西尾維新の戯言シリーズを使ってみます。 1、二つ名 なんといっても、中二病といえば二つ名でしょう。二つ名というのは、本名以外につけられたあだ名みたいなものです。例えば、戯言シリーズの主人公いーちゃんにも立派な二つ
50巻も出てる『ワンピース』なんですが、未だ終わる気配を見せず、ジャンプで元気に連載してます。で、そこに黄猿っておっさんが出てます。『北の国から』の田中邦衛みたいな、のんびり口調のおっさんです。このおっさん、海軍本部最高戦力とかいって、ようするに、ムチャクチャ強い。 『ワンピース』では、強いヤツは、みんな、なぜか悪魔の実を食ってます。食ったら泳げなくなるんですけど、みんな、気にしないらしいです。黄猿も悪魔の実を食ってるらしくて、光に変身します。きっと「ピカピカの実」とか、ピカチュウぽいのを食べたんだと思います。 光って、メッチャクチャ早いです。一秒で地球を七回半回るんですよ、光って。俺なんか、新幹線で一時間かけても静岡がやっとなのに。ほんで、早けりゃ早いほど、衝撃は強いです。だって、時速10キロの車と時速100キロの車だったら、100キロの方が痛いでしょ。 で、ですね。黄猿の強さを説
昨日の続きです。内容は、タイトル通り。『ワンピース』に黄猿というキャラクターが登場した理由。というか、本当は黄猿じゃなくてもいいんです。ようは、今、光に変身できるキャラクターが圧倒的に強いところを見せ付けなきゃいけないっていうことなんです。 結論からいえば、ティーチがいるからです。ティーチというのは、ヒゲがモッジャモジャに生えて、ビール太りしたおっさんです。ルフィの兄貴である火拳のエースをぶっ倒した、メチャ強い男で。例によって、悪魔の実を食ってます。 ティーチの食った悪魔の実は、ヤミヤミの実といいます。これは煙に変身するとか、雷になるのと同じで、自然系の能力らしいです。自分の体に協力な引力を発生させて、周囲のものを引きずります。そんで、他の悪魔の実の能力は完全にないものになっちゃうってことなんだそうです。 で、ここが問題なんですが。そのティーチが、そろそろ再登場しそうな雰囲気なのです
漫画の主人公の変遷:アルファルファモザイク ジャンプの主人公は外圧型から内在型に、物語は短期連続型から長期連載型に移り変わっているように思える。 『ドラゴンボール』は努力して強くなる主人公である。山奥で育てられた少年・孫悟空は科学少女ブルマと出会い、世界中を股にかけた冒険を始める。中期から戦いをメインにした物語に転換し、天下一武道会やら地球の征服をたくらむ怪物、星々を植民地にする宇宙人や人造人間相手に死闘を繰り広げるに至る。 舞台を宇宙に移すに当たって、孫悟空は宇宙でも名の知れた戦闘民族の一員であることが明かされる。しかし、それは明らかな後付け設定であり、基本的には孫悟空は努力することによって力を増していくヒーローとして描かれている。目の前の敵を撃破し、作品の人気がまだあれば新たな敵に取り組む。そして、敵の強さの臨界点を超えた時、「孫悟空は宇宙人だった」という設定が必要になった。
読み返し問題ってのが、あると思うんですよ。好きなマンガほど、何度も何度も読み返すじゃないですか。1巻しかなかったら、1巻を10回も20回も。2巻が出たら、1巻と2巻を10周。3巻が出たら、1巻・2巻・3巻を10周。 で、10巻くらいまで続くと、読み返すのがめんどくさくなってるんです。だって、9巻が出た時にも2週くらいはしてます。1巻だけだと200周、2巻でも180周くらいはしているはずです。どれだけ好きでも、201周目のトライアルはできないんですよね。 つまり、読み返し問題です。好きなマンガほど何周もします。すると、好きなマンガの前半はストーリーや展開はもちろん、台詞の丸暗記までしているのに、後半の展開ほど、読み返さなくなってくるので、記憶に残ってないのです。 例えば、『ダイの大冒険』なんか、そうです。ドラゴンクエストを下敷きにした、冒険ファンタジーです。世界の辺境でモンスターと共に
ef-labo コミックLOで活躍中の裏次郎先生のホームページです。『ひよこのたまご』は実の妹とえっちしてる現場を押さえられた男が、家から追い出されます。初めての一人暮らしに四苦八苦する主人公の元に、妹が襲来。「子供を作って、親を納得させよう」とか言い出して、毎日毎晩アレするというステキエロマンガです。
『こち亀』というのは、ご存知、国内単行本巻数ナンバーワンで、ギネスにも載った長寿作品です。週刊少年ジャンプに連載していて、乱暴で金にうるさい。これと決めたことに対する集中力が凄まじくて、意外に良い人でもある。下町人情に溢れる警察官、両津勘吉を主人公にしたドタバタコメディです。 これが長続きしているのには理由がありまして、作品が複数のテンプレを使い分けることによって、ネタ切れの枯渇を防いでいるんです。そのテンプレの一つに、新しい情報を分かりやすく伝える、というのがあります。 例えば、格闘マンガでは、誰がどれだけ強いのか分からなくなります。殴ったり蹴ったりビーム出したりするわけですが、その威力がどんくらいなのか分かりづらいのです。どれだけ絵が上手くても、分かりづらいです。ところが、「○○ビームは××の何十倍の威力だ」なんて驚く人がいるだけで、一瞬に分かるのです。 これと同じことが『こち亀
『とある科学の超電磁砲』の2巻が発売されました。ファンとして、限定版と通常版の両方を買ってみたんですが、さりげない変更点があって、嬉しかったです。 ■禁書目録ポーカー まず、付録がついてるか、ついてないか。限定版には禁書目録ポーカーというカードゲームがついてます。限定版が1500円少々、通常版は500円ちょっと。おおよそ、1000円でカードゲームがついてくるわけです。 以前にも書きましたが、禁書目録ポーカーはすごく面白いです。『フォーチュンポーカー』という元ネタを禁書目録仕様にしたゲームなんですが、デザイナーさんを雇ってバランス調整がされてます。運よりも戦略が重要な、よくできたゲームになってます。 もちろん、原作のイラストレーターである灰村キヨタカさんのイラストカードとしても楽しめる一品です。フレーバーテキストには最新刊である『禁書目録』16巻の台詞まで使われてますから、力の入りよう
先日ライトノベルフェスティバルというイベントに参加してきました。秋葉原で行われた催しで、企画展示や討論、オススメ論議などをするものです。で、そちらに『狼と香辛料』の支倉凍砂さんが来て、講演して下さったんですよ。 色々と面白い話を聞かせてもらったんですけど、そのうちの一つ。猫耳に関する話があるんです。そもそも、投稿段階の『狼と香辛料』では、ヒロインのホロは猫耳がついているだけの人間だったのだそうです。現在の神様という設定は、「猫耳に必然性がない」という編集長の言葉によって生まれたものだったんです。 これはライトノベルだけの話ではないと思うんですよ。マンガでもアニメでも、必然性というものが重視されます。「猫耳が好きだ!」という人がマンガを描く場合、「そのキャラが何故猫耳なのか」という理由も必要とされます。だから、ヒロインが妖怪になったり、舞台がファンタジーになったりするんですね。 話は変
少女の服装を見たら、その作者がロリコンかどうか、一発で当ててみせるぜ。うん、一目見れば、分かる。一目瞭然というヤツである。それくらいに分かりやすい。決定的なのは、体の曲線が衣服に反映しているかどうか、である。 まず、ロリコンではない例を挙げよう。榛野なな恵『パパトールドミー』である。作者が女性であることがロリコンでないことに必ずしも繋がるわけではないが、おそらく、違う。何故なら、彼女の描く少女・知世には体の曲線が現れていないからである。 そこに描かれている少女は、様々な洋服に着替え、お洒落をしている。実に可愛らしい。しかし、それは少女の顔と服装が似合っているか否かであり、スタイルが表れているか否かではない。そこにあるのは少女の子供としての可愛らしさである。 一方で、ロリコンが少女をどう見ているか。EB110SSの『すごくしてね』を例にしてみよう。こちらは間違いなく、少女を子供としてだ
小説の表現技法の一つに比喩というのがあります。例えば、足の速い人のことを「カモシカのようだ」とか。ものすごく迫力のある怒り方をする人を「鬼のようだ」とか。何かを表すときに、別の何かに例えることを比喩っていうんですね。 で、上のように「ようだ」とつけるやり方を直喩といいます。「カモシカのようだ」って書かれていれば、その人が本当はカモシカではないことが分かります。「鬼のようだ」にしても、本当に鬼であったりはしません。「これはものの例えなんですよ」ということを示すのが直喩です。 これと違って、例えであることを表さないやり方もあります。誰かの命令に忠実な人のことを悪口で「あいつは○○の犬だ」と言ったりします。「ようだ」のように、例えであることを明確にしないんです。このやり方を隠喩といいます。 以上が前ふりで、以下が本題。川原泉は、マンガにおいて隠喩を使う名人です。そのために、彼女のマンガはと
某たまごの人が某SNSでLOの掲示板について書いてました。もうちょっと知名度上がって欲しいな、と思ってたので、詳しく書いてみます。LOというのはロリコン専門エロマンガ誌です。そこは独自に作家さん専用のラクガキ掲示板を持っていまして、PCと携帯から閲覧できるんです。 ラクガキ掲示板って、流れがあるんですね。双葉ちゃんねるをご存知の方なら感覚をつかめるかもしれません。ある一人の描いた、たった一枚の絵から流れが生み出されていくことがあるんです。祭りと呼ばれるものです。双葉から生まれた流れで最も有名なものは、素直クールでしょうね。 で、最近のLO掲示板の流れは「スペルマ・クリップ」です。これは「スペシャル・ページ・マーキング・クリップ」の略です。エロマンガを読んでいて、ちょっとアレしたくなった時。片手で本を広げながら、片手を使うのって辛くないですか? そんな時は、コレ。スペルマ・クリップを使っ
オタク商品研究所plus: オタクになりたい2 何か見よう カトゆー家断絶から。 「オタクになりた」くて、「好きなものがみつからないんです!」という人に何をオススメしたらいいのかな、という記事です。リンク先ではアニメをオススメしてらっしゃいますが、今日はオタクになりたい初心者にオススメなマンガを紹介してみます。 まず、座学でオタクを知りたければ、『げんしけん』でしょう。元々マンガやアニメが好きだった笹塚。こそこそと人目を忍んでいた彼が、大学入学を機にオタクデビューを果たし、コミケ出展。ついにはマンガ編集者にまでなっちゃう、サクセスストーリーです。 一口でオタクといっても、色んなオタクがいます。格闘ゲームが鬼のように強い高坂タイプ。コスプレを見るのが好きで好きで、自作までしちゃう田中。やっぱり、コスプレをするのが大好きな大野。それにオタクが高じて、イラストまで書き溜める久我山。 これ
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