東西対立の続く東ドイツ・ベルリン。ヴィースラー大尉はシュタージに所属し、精力的に仕事をこなす有能な男だった。ある日、彼はドライマンという作家の監視任務を任される。ドライマンは反体制派の作家として、かねてより当局から監視対象とされている男だった。ドライマンのアパートに盗聴器を仕掛け、出入りを監視する日々。いつも通りの手慣れた仕事のはずだった。 しかし、ヴィースラー大尉はある日、報告書に嘘を書いた。この嘘は監視対象であるドライマンをかばうものだった。なぜ、このような行動をとったのだろう。ヴィースラー大尉の中で何かが変わりはじめていた。 【映画データ】 善き人のためのソナタ アカデミー賞外国語映画賞受賞 2006年(日本公開2007年)・ドイツ 監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 出演 ウルリッヒ・ミューエ,マルティナ・ゲデック, セバスチャン・コッホ,ウルリッヒ・トゥクル 映画