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米国政府は危険なAIから国民を守る政策を相次いで発表した。連邦議会はAIを安全に運用するための構想を明らかにした。国民の権利を守るため、開発企業にAIシステムの内部を公開し、責任ある運用を求める。また、ホワイトハウスは、信頼できるAIの開発に向けた政策を発表した。全米に7つの研究所を設立し、AIの安全性を含む先進技法を開発する。更に、ハリス副大統領は、GoogleやMicrosoftなどのCEOと会談し、AIの安全性を強化することを要請した(下の写真)。 米国政府の動き 米国政府がAI規制に向けて動き始めたが、その背景にはChatGPTなど生成AIの急速な普及がある。アメリカ国民はAIの利便性だけでなく、その脅威を実感し、政府に安全対策を求めている。また、中国政府がAI規制を導入したが、これが警鐘となり、米国もAIの倫理的な運用を実行し、テクノロジーにおける指導的立場を維持すべきとの世論が
Metaは大規模なAI言語モデル「Open Pretrained Transformer (OPT-175B)」を開発し、これを無償で提供することを明らかにした。世界の研究者は、最先端のAIを自由に使うことができ、これにより自然言語解析の研究が進むことが期待される。AIモデルは、その規模が拡大すると、アルゴリズムが新たなスキルを習得することが知られている。同時に、アルゴリズムが内包する危険性が増大し、社会に甚大な被害を及ぼすことが問題となっている。Metaはオープンサイエンスの手法で研究を進め、AIの危険性を解明することを目指している。 OPT-175Bとは Metaが開発したOPT-175Bとは大規模な言語モデルで、自然言語解析(Natural Language Processing)と呼ばれる言葉を理解する機能を持つ。OPT-175BはTransformerベースの言語モデルで、Met
米国著作権局(United States Copyright Office)は、AIが制作したデジタルアートを、著作物として登録することはできない、との判定を下した。AIが生成したデジタルアートは、著作権法による保護の対象にはならない、ということを意味する。判定の理由は、著作権の対象は人間が生成したコンテンツで、AIは人間ではないので、著作権法で保護されないとしている。AIが高度に進化し、人間の技量に相当するデジタルアートを創作するが、これらは著作権の保護の対象とはならない。この判決でAIアートを販売するビジネスが影響を受けることになり、米国社会に波紋が広がっている。 AIアートの著作権登録を申請 発明家であるStephen Thalerは、AIで創作したデジタルアートの著作権の登録を申請した。このAIは「Creativity Machine」という名前で、アルゴリズムが人間の介在無しに、
Googleは世界大規模のAI言語モデル「PaLM」を開発した。AI言語モデルとは言葉を理解するシステムで、規模が大きくなるにつれ、言語機能が向上することが分かっている。Googleが開発した巨大モデルは、言葉を理解する機能に加え、推論機能、プログラムをコーディングする機能でブレークスルーを達成した。 PaLMとは Googleは、2022年4月、世界大規模のAI言語モデル「Pathways Language Model (PaLM)」を公開した。AIの規模はパラメータの数で示され、PaLMは540B(5400億)個で、Microsoft・Nvidia連合が開発した「Turing NLG」の530B(5300億)個を上回り、トップの座を奪った。AI言語モデルはニューラルネットワークの規模が大きくなるにつれ、言語機能が向上することが分かっているが、PaLMでもこの事象が示された。PaLMは、
コロナの感染が下火になり、エンデミックに移行する中、シリコンバレーのIT企業はハイブリッド勤務に移行する。Googleはリモートワークを終え、4月4日からハイブリッド勤務を始める。社員は週三日、オフィスに出勤する勤務形態となる。Appleも4月11日にオフィスを再開し、5月23日からは、社員は週三日出社のハイブリッド勤務となる。 Google Googleは社員に対し、4月4日までに在宅勤務を終えてオフィスに戻るよう通達を出し、週三日出社のハイブリッド勤務に移行する。今月はトライアル期間で、在宅勤務に慣れたワークスタイルをオフィス勤務に戻すためのプログラムが用意されている。オフィス内では、ワクチン接種を済ませた社員は、マスク着用や定期検査は不要となる。食堂やカフェが再開し、シャトルバスの運行が始まる。Googleはハイブリッド勤務向けに、オフィスレイアウトを大幅に変更している(上の写真、ハ
TeslaはAIイベント「AI Day」で自動運転車開発の最新状況を公開した。自動運転の中核技術は高度なコンピュータビジョンで、これを開発するためにはAIスパコンが必要となる。TeslaはAIプロセッサを開発し、これをベースに独自のAIスパコンを構築した。更に、自動運転技術をロボットに応用したヒューマノイドを開発することを明らかにした。 発表概要 Teslaの自動運転技術は「Full Self-Driving(FSD)」(上の写真)と呼ばれ、他社とは異なり、カメラだけでクルマが自律走行する。AIはカメラの映像を解析し周囲のオブジェクトを把握するが、ニューラルネットワークの規模が巨大になり、また、アルゴリズムを教育するために大量のデータを必要とする。このため、Teslaは独自でAIプロセッサ「D1 Chip」を開発し、アルゴリズム教育を超高速で実行する。自動車メーカーがスパコン開発まで手掛け
Googleの親会社であるAlphabetは産業用ロボットを開発するため独立会社「Intrinsic」を創設した。ロボットはムーンショット工場「Alphabet X」で開発されてきたが、ここを卒業し独立企業として製品化を目指す。Intrinsicはロボットの頭脳となるソフトウェアを開発する。日本企業は産業用ロボットで大きなシェアを占めているが、ここでGoogleとの競争が始まることになる。 Intrinsicの概要 Intrinsicは産業用ロボット(Industrial Robotics)のソフトウェアを開発する。ロボット本体のハードウェアではなく、その頭脳となるソフトウェアを開発する。産業用ロボットとは製造工場で組み立て作業などを行うロボットで、ソーラーパネルや自動車の製造ラインで使われる。つまり、Intrinsicは家庭向けのヒューマノイドではなく、製造ライン向けにロボットアームを稼
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