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パリ五輪
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モノグラフ・クライシス(学術書の危機)とは、2000年代に北米の学術出版界をおそった現象をいう。ジャーナルの価格高騰と予算の削減のしわ寄せが、大学図書館の学術書(モノグラフ)購入費におよび、図書館が学術書を購入できない、学術書が売れない、そうして最終的には学術書の出版自体が危ぶまれる事態となった例のアレのことである。出版活動の持続性を担保する製造—販売−資金回収のサイクルが破綻した結果、北米では人文社会系学術書の主な発行元である大学出版部の活動が停滞したといわれている。活動停止にまで追い込まれる大学出版もすくなからずあった。たとえば、2000年にはアイオワ大学出版部が経営難でブラックウェルに売却されたし、ミシガン大学出版は独立して出版活動を継続するのが困難となったため図書館の傘下に組み入れられたし、最近ではミズーリ大学出版の廃止も話題となった。その他にもライス大学出版部が閉鎖、南メソジスト
自分で名付けておきながら、こういう危機アジリというか思わせぶりのようなタイトルもどうかと思うのであるが、今年の本の学校は分科会のひとつで「学術出版」をとり上げる。題して、「学術出版」と大学市場はどこへむかうのか…。 「学術情報コミュニティ」にかかわる出版社や図書館やベンダーが登壇するパネル・ディスカッションはこの数年盛んに行われており、そのうちのあるものは、出版社のデジタル化の遅れを図書館側が指摘する性格のものだったり、あるものは出版社やIT業者がデジタル出版の新しい手法を披露するプレゼンの場であったり、またあるものはどのようにしたらデジタル化が進むのかという議論の場であったりした。最近はすっかり見られなくなったけども、少し前にはデジタル化の功罪を問うものなどもよくあった。 今回のシンポジウムは、「出版産業」と銘打っているだけあって、そして図書館総合展ではなく東京国際ブックフェア会場で開催
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