2006年 韓国 監督・主演=ポン・ジュノ 出演=ソン・ガンホ ペ・ドゥナ コ・アソン この映画を「嫌いだ」という人は信用できる。 この映画を「つまんない」という人は信用したくない。 かつて、『ゴジラ』など東宝怪獣映画の巨匠だった本多猪四郎の作風を、友人の黒澤明はこのように語った。 人々が怪獣に追われて逃げまどってる場面で、必ずこっちに避難しろ、と誘導するおまわりさんが出てくる。ああいうところが、本多の善人たるところなんだよね。(記憶で書いてます) その点で言うと、韓国製怪獣映画『グエムル』には、民衆を誘導する律儀なおまわりさんは一切出てこない。アホな映画評論家が、途中で予算がつきたから警察も軍隊も出てこないんだろう、みたいなアホな突っ込みをしていた。お前、律儀にルールを守っていれば、いざとなったら国家や政府や警察や軍隊(自衛隊)が助けにきてくれると、本気で思ってるんじゃねーだろーな? 作