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円安とは
kenta1930.hatenablog.com
マルティの「風車小屋だより」はアール・デコ挿絵本としてはめずらしく版を重ね、総数は約一万部に上りました。ほとんどが数百から多くても二千部程度で出版される挿絵本の中では、例外的な多さです。 それでもイメージが落ちることはなく、逆に数をこなすことで多くの挿絵や複雑なレイアウトのコストを吸収し、挿絵本としての魅力を高めています。 なかでも「カマルグ紀行」はマルティ挿絵の最高傑作の一つでしょう。猟のヘタな主人公が撃ち損ねたカモの群れを見送るシーンで、のどかな人柄まで伝わってくるようです。見開きで2ページにわたるインテクストのレイアウトが見事。 「詩人ミストラル」の挿絵もいいですね。主人公が思いたって友達の詩人を訪ねていくシーン、実は本文では大雨をついて出かけることになっています。 マルティがなぜあえてテクストに反したかは謎ですが、この光と澄んだ空気感は「プロヴァンス語賛美」という主題にとてもよく合
令和元年の展覧会めぐり、〆は鹿島茂コレクション「アール・デコの造本芸術」展へ。 日比谷図書文化館というジミな会場のせいか、週末というのに人影はまばら。でも内容は愛好家にとってこの上ない展覧会でした。 最大の収穫はバルビエの「ビリティスの歌」「散文詩」マルティの「誘惑者」が生で見れたこと。さすが鹿島先生、こんな稀少本を惜しげもなく公開するなんて太っ腹です。 館内のカフェで同行のコレクターA氏が私の蔵書画像を見ながら「あ、この「青い鳥」装幀いいですね! だって青いもん!」とほめてくれたのが今日の一冊。 まさに同感です。そう思って私もチェリーレッドのかわいい初代から、より青い「青い鳥」を求めて買い替え、これが四代目。ミッドナイトブルーのモロッコ革装が気に入っているのでこれで打ち止めかな。 「青い鳥」をはじめ、私の脳内では作品と色が結びついているものがあって、「風車小屋だより」はグリーン、「クレー
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